猟師ブームの先駆けとして知られる千松さんの著書「そして僕は猟師になった」の中に書かれていることですが、「一般に食用とされている肉、例えば豚肉なんかでいうと、生まれてから出荷まで半年しかかけない。それは大人の形をした子供の肉だから、柔らかい肉になります」
簡単に言うとラム肉とマトンの違いですね。
スーパーに並んでいる肉は全て、成長しきってない子供の肉なので、食感は柔らかく臭いも少ないが旨味も少ない。しかし、野生で捕れた肉は全て大人の肉で、その種独特の臭いがあり、その種独特の旨味が強い肉ということですね。
さて、福井県で焼き鳥というと、誰もが口をそろえて「秋吉」といいます。
ホームページはこれです
ここで出されている「純鶏」という焼き鳥が、福井県民のソウルフードなんです!
では「純鶏」とは何でしょう?
これはできる限り安い焼き鳥を提供するために、秋吉の社長が考えた方法で、養鶏場で産卵をしなくなって、あとは処分するだけの老いた雌鶏を、焼き鳥の材料にしたんですね。
だから、純鶏はめちゃくちゃ固いんです!噛み切れないくらい固いんです!
でも独特の旨味とコリコリとした脂身が癖になる焼き鳥なんですね。
秋吉では「若鶏」もあるのですが、純鶏と比べると、「同じ鳥か」って驚くほどまるで別の食べ物で、別の種類の肉のような感じを受けます。
一般的なスーパーで取り扱いがある精肉っていうのは、一般的な家畜の肉で、どれも若鶏のような癖の少ない肉です。そのために初めて野生肉を食べた場合、「固い・臭い」って感想になるのかもしれませんね。
しかし、福井県人は小さいころから、秋吉の純鶏の味に慣れてます。純鶏の固さに慣れてます。そのために、野生肉に慣れるのが、他の県の方よりも早いかもしれません。
はああ、早く狩猟やりたい・・・。
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