Amazonで「狩猟」って検索したら、こんな本見つけました。
年4回発行の季刊誌ですね。通常は北陸の自然を記事にしているみたいなのですが、2016年冬版は「北陸の狩猟」を特集してます。これは福井県ハンターにとってはなかなかの情報ではないかと。
さて、記事の中身なのですが、福井県に直接関係ある記事でいうと、
P19:「実はおいしくて将来有望な鹿肉」嶺南若狭町の「若狭ジビエ工房」の記事です。
ジビエという食肉の理解の少なさから、捕獲量の1%しか食肉にならないという厳しさ。これは日本人ならではの弊害ですね。例えばキュウリを例にとると、曲がったり変色したりしたキュウリは、例え味が全く変わらないとしても、スーパーの売り物としてはボツになるっていう、おかしな安全信仰のせいですね。
血の匂いが少しでもしたらダメ、毛の1本でも残してはダメ・・・。
だいたいですね、ジビエって自然で暮らしている限り、まず食べてるものが個体によって変化しまっすよね。それならその肉の味にも変化します。もちろん一定の年齢で出荷する家畜と違って、捕れた個体の年齢はまちまちです。
つまりですね、「牛肉の味はどれを食べてもほぼ変わらないから、イノシシも食肉になればみな同じ」って考えること自体が乱暴ですね。ジビエは個体差が家畜と比べて計り知れないほど変化するものなんですから。
そういう文化は、狩猟民族である欧米人は寛容ですね。特に食肉に関しては、牛肉・豚肉・鶏肉しかしらない日本人は文化レベルで全く駄目ですね。
まあ、ただし、日本人の海産物に関する味覚と文化に関しては、世界トップレベルですね。
まあ、もう1つ大きく言うと、野菜の繊細な料理方法に関しても、世界トップレベルです。
つまり、日本人は食に関して世界でトップレベルでありながら、食肉に関しては、楽しむ食材の種類があまりにも限定され過ぎですね。
狩猟獣の猪やシカはもちろん、フランス料理では定番の食材、ヒツジやウズラ、鴨やハト、ウサギやカエルなんかは日本人ではゲテモノ扱いですからね。
私がサラリーマンハンターをめざしたのもそこら辺があります。普通のスーパーに猪やシカ、ウサギやカエルなんかが、普通に売られていたら、こんな手間暇かけてハンター目指していないと思います。
そうなんです。通常ハンターをめざす動機として、男性ならではの狩猟欲、弱肉強食的なハンター欲、そして銃を持ってみたいという武器所持欲なんかがあると思うんです。これらが一般的な男のハンターをめざしたいっていう動機だと思うんです。
でも私は違ってて、基本に美味しいものへの追及欲求があって、料理も抵抗なくできるんですね。だから単純にハンターってのは、食材獲得欲求だけなんです。
まあ、私みたいな理由でハンターになりたいって男性は、かなりの少数派だと思いますよ。
でもね、この雑誌のP22に書かれている表を見ると、平成27年度に福井県で捕獲された猪は10168頭、その中で食肉利用されたのがたったの112頭!同じく捕獲された鹿は8271頭、食用になったのはたったの72頭!
捨てるくらいならくれよ!!って思いません!!
・・・すいません、雑誌の紹介記事にするつもりが、私のハンターのきっかけ動機の記事になってしまいました。
この雑誌、他にも熊猟の話や、北陸でジビエ料理を扱うレストランなんかを紹介しているので、北陸に住む人間で、猟に興味がある人はもちろん、ジビエ料理に興味がある人も、なかなか有益な情報がありますよ。
興味のある方は下の画像をクリックすれば、Amazonに飛びますので、購入可能です。
というか、このバナー踏んで、この本に限らずAmazonで買い物していただけると、私的にかなり嬉しいのでよろしくお願いします。
この記事へのコメント
黒猫
一つは、構成労働省のガイドラインが厳しいところでしょうか。
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000032628.html
そしてイノシシは味が濃厚なので、調理に失敗しても問題ないこと。シカ肉は油が少なくてシェフの腕が試される食材ですから、敬遠されるのかも。
一般の方からは、さばき方が分からないから、、、という話を聞きました。
私自身は、、、運?へたくそ? 同じように罠をかけて、穫れたのは イノシシとシカが10対1です。意識しているわけではなく、どちらかというとシカを狙ったのにイノシシばかりです。
シカって、難しいのでしょうか?
morimori
ただ、食材ってだけで考えた場合、私はイノシシより、断然シカのほうが上ですね。日本人は霜降り牛のような脂ぎって柔らかい肉を好む傾向にありますが、欧米人は赤身でしっかりした歯ごたえのある肉を好む傾向があります。私も肉の好みに関しては欧米人と同意見です。
いいなあ、黒猫さん。もしシカが余ったら喜んでもらいに行きますのでよろしくお願いします。