先日、銃の所持許可申請をしました。その顛末はこちらから。
それでですね、警察に申請を出すにあたって、一番悩んだのが、
いわゆる「身辺調査」です。
昨年、銃の講習会を受けようと、生活安全課に訪れたとき
「銃を持ちたいって簡単に言うけど、そのためには職場や、自宅の近所に聞き込みに行くけど、それでも大丈夫なの?!」
って感じで、軽く圧を受けました。
正直、ハンターは法的に問題ない個人の趣味です。
確かに銃を所持する危険性はあるために、警察がいろいろと関与することがあることも仕方ありません。
そのため、私個人をいくら調べてもらっても構いません。
でも、個人の趣味に、近所や職場を巻き込むのは、本当にやめてほしいです。
それでも、その「身辺調査」を乗り越えなければ、成れないのがハンターへの道です。
で、即日、身辺調査に乗り出すことはないと思いながらも、私は警察に所持許可申請に行く直前に、職場に話を通しておいたんですね。
さて、所持許可申請の面談の山場が、身辺調査の話でした。
「実は最近身辺調査の方法が変わりまして、警察のほうが勝手に選ぶ方式から、自己申告で3名選んでもらう方式になりまして・・・で、3人推挙していただきたいんですが・・・。」
「・・・?!先に言えや!そんな重要な話!!職場に話、通してもたやないけ!!」
って、思っただけで、実際には言いませんでしたよ・・・言いたかったけど!!
ここからが、私と警察との立場違いの攻防戦がスタート!!
「じゃあ、嫁と子供二人の計3名。それが一番こっちにとってありがたい(笑)」
って、せめてもの最大限の嫌味を言ったら、
「ガンロッカー確認の時に、同居人の話は伺うことになっているので、同居人は外してください。」
って軽くいなされたので、
「じゃあ、職場の上司と、両親二人の計3名。両親2人から同時に話聞いたほうが、警察としても手間が省けるんじゃないですか?(職場に警察が来るのは本当は嫌だけど、もう職場には話は通してしまったから、もう後には戻れない・・・最大限の譲歩。。。)」
「その両親二人が同じ住居に住んでいる場合は2名にはなりません。同居人以外、住居を隔てた3名の推挙者が必要です。でもまず、職場の上司は1人目になりますね。ここに記入をお願いします。」
「(うわああ!やられた!!これで職場に来ること確定だな!)じゃあ、職場に来るなら、職場の人間3名選んでいいですか?それならそちらも1回で3名確認できますよ?(どうせ職場に来るなら、全てを職場で終わらせたい!これならどうだ!)」
「・・・少々お待ちくださいね・・・。」
多少待ちました。
「確認したところ、やはり住居地の近所には、銃という危ないものを持っていい人物かどうかを確認しなければならないので、ご近所で1名選んでください。」
「(あっはっは!またやられた!これで職場と近所を1名ずつか!!!)・・・はいわかりました・・・。」
って感じで、結局3名私のほうから、身辺調査をする人間を選ばされました。
結果として攻防戦は私の負けでした。私は駆け引きや心理戦は得意なほうだと思っていたのですが、いやあ警察にはかないませんなあ。
まあ、元々職場と近所に警察の聞き込みが入る覚悟はついてましたから、この結果自体に不満はないです。
でも、自己申告っていいながら、警察の思い通りに操られた感はあります。
申告時点では、警察が好きなだけ勝手に調べてもらうのは構わなかったんですよ。その覚悟もつけたうえで、申告に臨みましたから。
でも、自己申告は話が別です!
私のほうから「この人に話を聞いて」って指定すると、私自身の言動で、その人の元へ警察を行かせたこととなるのが、本当につらかったですね。
世の中に、警察がきてくれて嬉しい人なんていませんからね。
警察も上手い手を考えましたね。もしかしたら、今まで本人の了承なしの聞き込み調査は、軽いトラブルがいろいろあったのかもしれません。それを本人了承の元、推挙人を本人の手書きで書類に書けば、とりあえ、警察がその3名に話を聞きに行く行為自体の責任は、私にありますから。法律的にもあとあとトラブルあっても、書類上私の書名ですから、証拠が残ってる限り私の責任になるわけです。
これは、私の住む福井県限定の話とは思えません。
警察って、上から命令ががっちり降りてくる組織なので、現時点で、私が経験した「身辺調査」は自己申告3名ってことは、日本全国レベルの話である可能性が高いと思われます。
まあ、これは私が経験した、現時点での情報でしかないことをご了承ください。
この記事へのコメント
hayate
私の地域(愛知)でも指名制のようです。
ちょうど昨夜、銃砲店のオヤジに聞いた話ですが
「身辺調査に私を指名した人がいてね、電話であれこれ聞かれたよ。
まぁ、適当に答えておいたけどw」
その申請者が新規申請なのかどうかはわかりませんが、うまい手だと思いました。
銃に抵抗感がなく、客なので悪く言うはずもなく、警察事情にも精通している人物。言って良い事、悪い事、しっかり把握されています。
所轄のOKがでれば私も銃砲点のオヤジを指名しようかと考えてます。
morimori
現代はSNS社会ですから、匿名でも師匠や先輩が存在する世の中ですからね。
ああ、でも私がhayateさんの住所も電話番号も知らないわけだから、警察の調書に書きようもないか・・・。逆に言うと、もし知っていたら、OKですよねえ・・・。
まあ半分は冗談ですけどね。
hayate
>私の地域(愛知)でも指名制のようです。
と書きましたが「うちの署ではやってないから(指名を受けうけてないから)」と言われてしまいました。
もしかしたら所轄によって違うのかもしれません。