以前、例え銃刀法に則ったナイフを所持したとしても、「軽犯罪法の追及もあるという記事」を書きました。
http://fukuihunter.seesaa.net/article/448698763.html
はいはいはい。
まあ私はハンターですから、狩猟に行く時だけ、銃刀法に則ったナイフを所持するのは、全く問題ないんです。
はいはいはい。わかってます。
私はハンターですから、狩猟という正当な理由で、剣なたみたいな大きなナイフを持ち歩いても、法律上問題ないことは理解してます。
でもですね、私は空気銃エースハンターの鳥撃ちから始める身なんですよ。
最初は山深く入るつもりもないし、荷物はできるだけ軽くしたいわけだし、熊対策のためだけに20cmオーバーの金属の塊を持ち歩きたくもないんですね。
それと、必要以上に警察と世間の目を引きたくないんですよ。
前の記事を含めて、いつも私は前フリが長いです。自覚してます。
さて、私が選んだ狩猟用のナイフというのは、実はAmazonでも売っている一般的なキッチンばさみです。
WISLIFE(ウィスライフ)キッチンバサミ 多機能ハサミ 分解可能のステンレスハサミ マグネットケース付 付重量: 255g
私がAmazonで選んでた時点で、キッチンバサミの「ベストセラー1位」でした。
はさみが凶器になる。この発想は「白夜行」からです。
ドラマも映画もいい作品ですが、やっぱり白夜行は小説が一番です。
「昭和世代」・「パソコン世代」・「医療関係」、このキーワードにピンときた人なら、長い長い作品ですが、白夜行はおすすめです。
さて、買った状態のキッチンばさみは、いわゆる刃先の丸い一般的なキッチンばさみです。
まあ、私が狩猟用ナイフの代替えとして、このキッチンばさみの選んだ一番の理由が、分解可能である点です。いわゆる2つの刃物がバラバラになるんですね。
例えば狩猟後、内臓処理にはさみを使った場合、かみ合わせの部分に血液が入ってしまうと、どうしても衛生上よくないです。
それがこのはさみは、完全に開いた状態で分解できるので、洗い残しがない衛生上問題ないはさみです。
あと、分解できるということは、どちらか片方の刃を、きっちり研げば、十分な長さのある本格的な刃物になる可能性を秘めてるってことです。
さて問題は、安全性の高い刃先の丸いキッチンばさみを、実用的な狩猟用ナイフにまで、切れ味を出せるかどうかにかかってます。
そのため、自力で研ぐために購入した砥石がこれ
シャプトン 刃の黒幕 オレンジ 中砥 1000
正直ずいぶん頑張りました!
本当に約1週間ほど、テレビ見ながらシャコシャコ研ぎました!
キッチンバサミがまさかのこの切れ味!!って記事にしたかったし、できればその切れ味を動画に撮って、皆さんに衝撃映像として届けたいがために頑張りました!!
しかし結果は、台所の包丁や、工作用のカッターの切れ味には到底届く刃物にはなりませんでした・・・。
はああ、一応最終段階の写真をアップしておきます。
ずいぶん刃をつけたつもりですので、分類的にはナイフになると思います。
しかし、切れ味鋭いか?って話になると、なかなか難しいです。
言い訳ですが、通常のナイフや包丁は両刃なのですが、はさみって片刃なんですね。片刃の研ぎって、いやあ難しいんですよ!
長い時間かけて研ぐ技術を身につけたので、家にある包丁を何気に5分ほど研いでみたら、恐ろしいほどの切れ味になりました!
やっぱり、はさみははさみで、包丁は包丁です。
今回のキッチンバサミは狩猟ナイフではなく、獲物をさばく用のキッチンバサミとして使いたいと思います。
さて研ぎが失敗してから、もう1つ、私が見落としていたことがありました。
弁護士が書いているこんな記事見つけました。
https://www.bengo4.com/c_1009/n_783/
この中で書かれているのが、
「刃体の長さ6センチ以下の刃物は、銃刀法の規制対象ではない」
「8センチ以下のハサミなど禁止対象外の刃物もある」
・・・ん?!
はさみって8cm以下しか対象外にならないって?!
はさみの刃渡りは、刃先から中心部の交点までの長さです。
さて、私が自力で一生懸命研いでいたAmazonはさみはというと・・・。
あっはっは!!
8cm超えてるがな!!
警察の目をすり抜けるためにはさみを選んだのに、これもう立派な「刃物」で正当な理由なく所持したら、「軽犯罪法」じゃなく「銃刀法」違反やがな!!
あっはっは・・・。
せっかく、警察と世間の目を和らげようと思ってスタートしたアイデアでしたが、今回は大いなる失敗に終わりました。
チキショーーーーー!!!
いやああああああ!疲れた!!!!
この記事へのコメント
182
自分は罠なのでそこまで深く山に入るつもりは有りませんが浅くても熊との接近遭遇に可能性が有りますし、第一に大物を獲る予定なので止め刺し用に21cmの剣鉈を購入しました。
まあ、熊に出合ったら可能な限り逃げますがね(笑)
あと、素人の意見なのですが、砥石は荒研ぎと、仕上げもあった方が良いと思います。
荒研ぎは刃こぼれした時に使い、仕上げはより切れ味を持たせるために使っています
自分は他に、最終仕上げと、天然砥石を使い剃刀のような切れ味を出しています。
大学時代に友人たちの包丁をといで渡したら何人か指を切っていたので切れ味が良すぎるのも考え物ですが。
狩猟に際しそこまで切れ味を必要とするかは先輩猟師に聞かないと解りませんが仕上げ砥石は買って損は無いと思いますよ。
長々と失礼しました。
morimori
私の場合は、それ以前の段階だったので、中荒砥石で頑張りました。それでも、家庭用の安いステンレス包丁なら、これで十分ですよ。怖いくらいに切れるようになります。
あとですね、クマは100m6秒くらいで走るそうなので、全力で逃げるよりも、きっちり切れる刃物を持って、「やるんやったら、てめえも無傷じゃすまねぞ!!」って、殺気とともに目を見ながらゆっくり後ずさりしたほうが生還率が高いみたいですよ。そのためにはやっぱり20cm以上の強烈な切れ味を持つ刃物は、いざというときの武器として必要だと思います。
黒猫
ハサミという発想はありませんでした。私は鴨をさばくのにスプーンを使っていました。皆さんは背開きの様ですが私は腹開きで。T字の胸骨などから肉を剥がしたりするのにスプーンが便利でした。
狩猟後、車中に置き忘れないように気をつけて下さいね!
182
黒猫さんの言う通り天然砥石は一万円超える物が多いですからね、ただ自分の使ってる物は高校生の時に教諭から貰った物なので値段は不明です。形は悪いですがこの砥石は全く減らないので相当な物だと後から気付きました。残念ながらどんな物か聞く前に教諭は転勤されてしまいました。
morimori
つまり、良い刃物には良い砥石!
安い刃物には軽く研いでもきっちり研げる砥石が合ってるってことですね。