前回、ハンターナイフにキッチンばさみを選んで、大いなる失敗になりました・・・。
今度は、その失敗を踏まえて、とにかく「切れる」ナイフを選んでみました。参考にしたのは「プアさん」のこの記事。
プアさんは鴨が取れた時に腸抜きフックではなく、メス刃カッターで肛門付近を切り、大腸をつまんでそのまま引きずり出す方法を採用してます。
これがメス刃カッターです。いつも通りAmazonで購入しました。
刃に指を当ててみると、ゾクリとする感覚があり、確かに切れ味鋭そうな刃物です。
正直調べてみるまで私「メス刃カッター」って勘違いしてまして、オスメスの「メス」だと思っていたんですね。
あっはっは!違ってました!手術用のメスのことでした!
なるほどなあ、そりゃ皮膚切開には一番適してますわなあ。
さて、プアさんの腸抜き方法、実はとても合理的です。
私も腸抜きフックって疑問だったんですね。
肛門から突っ込んで回して引っ張れば、大腸がズルズル。もし途中で切れたなら、もう一度突っ込んで、大腸引っかけてズルズル・・・。
って、この方法だと、腹腔内で大腸を切ってしまうと、暖かい腹腔内に糞をまき散らしてしまう可能性があります。
それと、千松さんの本「ぼくは猟師になった 」によると、網猟でカモを捕った場合、頸動脈を親指の爪で切って絶命させるだけで、特に腸抜きは行っていません。
果たして、捕獲後のカモの処理として適切なのは何か?
私が参考にしたブログ記事がこれです。
その中で紹介されている動画がこれ
この動画はちょっと長いですが、正直感動しました!
カモを美味しく食べるためには、一流のプロはこんなに手間暇かけているんだなって!
じゃあ素人がフライパンで強火でジャーーって焼いたところで、カモのような赤身肉をカチンカチンに焼いたところで「固くて臭みがある」って言われても仕方ないですよね。サッと焼いただけで美味しい肉ならプロもこんなに手間暇かけませんからね。
逆に言うと、カモの野性味も含めて旨味に変える料理方法が上記の動画なら、我々素人は素人なりに臭みを抜いて、素人調理でフライパンでジャーーって焼いても、美味しいジビエに変えるしかありません。
さて、先ほどのプアさんの記事の中で重要な単語が、それは、
「速攻で冷やせ」
です。
結局、簡単に言うと、血抜きも腸抜きも温かくて腐りやすくて悪臭が出やすい部分をとりあえず取る方法です。
乱暴に言うと、獲物個体自身を速攻で冷やすすべがあるなら、血抜きも腸抜きもしなくてもいいということです。
で、私は空気銃ハンターなので、弾が内臓を荒らすこともあり、獲物の状態を見るためにも、プアさんと同様、メス刃カッターを用いた腸抜きを行いたいと思います。
大腸さえ処理してしまえば、キンキンに冷えた水をじょうごで数回腹腔内に流し込んでやれば、もし内臓に被弾していても洗浄できますし、何より体内から直接冷やすことが出来るので、一気に冷却することができます。
前述のプアさんの記事に私コメント書いたらプアさんから
「頸動脈を切るときに頸椎に注意しないと、メス刃カッターの刃が刃こぼれする」
ってアドバイスをいただきました。
ありがとうございます。
しかし私は、腹腔内の冷却で十分冷やせると思っているし、下手に首切るとそこから雑菌が回りそうで、鳥に関しては今のところ血抜きはしない方向で考えてます。そのためカモやキジ等の大型鳥類の現場処理でも、メス刃カッターのみで済みそうです。
さあて、だんだん狩猟道具がそろってきました。
この記事へのコメント
NIY
散弾で撃った場合はたまに内臓が途中で切れることがありますが、空気銃で撃つよりは頻度は少ない(空気銃で胴体撃ちするともう中はグッッチャ)ように思います。また、内臓を引きずり出すことによってある程度一緒に放血することもできますのであまり気にしてません。
屍体の体温が上がるのは実経験から射獲後1~2時間経ってから(死後硬直が始まる)ですので、もし可能なら雪があれば腹腔内に雪を詰めておくというのも手かもしれません。こちら山口ではまずそんなに雪が降ることは無いので、自宅から1~2時間以内で帰れる場所までしか行きません。
ナイフはバックのナイフを使用しておりますが、切れなくなった時に砥石でさっとなでるだけで切れ味が戻るナイフに比べカッターはかじかんだ指での刃の交換がめんどくさそうwという理由です。もっとも試したことが無いので、メス刃カッターの刃持ちは知りませんがwwww
morimori
やっぱり間違ってなかったかな、メス刃カッターって選択。
とにかく腸抜きすること、とにかく冷やすこと。
あとはカッター刃を研ぐ技術さえ身につければ、問題ないかなあ。