本日、以前見つけていた猟場をもう一度ロケハンしに行きました。
グーグルマップでため池があることは確認済みの山間部に隣接した農地だったのですが、前回行ったときは、農家の方が働いてまして・・・。
正直、何回かロケハンしてますが、土地所有者がいたときには近づかないようにしてまして・・・。
正直、誰もいないときに、こっそりこっそり覗かせていただいていました。
そんな初めてのロケハンの記事がこちら・・・。
さて今回、平日の午後ということもあり、農家の方がいたらどうしようかなあ・・・やっぱり引き返したほうがいいのかなあ・・・。って揺れる気持ちでロケハン開始。
ロケハン現場は「M字型」の稜線で、突き当りでT路地になっている感じ。ここの時点で、軽トラ1台しか通れないほどの道幅。いわゆる農道です。
前回はここから右に曲がって、その先の山際に箱罠を見かけました。
今回は左に曲がってみます。
左に曲がって、30mほど進んだところの右側に道と看板を発見。
文字が小さくて読めなかったので、車を止めて看板を見ると、「これより私有地立ち入り禁止」って書かれています。
しかし農道はその先にも続いています。
その農道の奥から、1台の軽トラがこちらに向かって走ってきます。まあ一本道ですからね。下手に車突っ込んだらバックするしかありませんでした。それでその場所で軽トラをやり過ごそうかと・・・もし軽トラ止まったら、さすがに挨拶しようかなあと・・・。
で、軽トラ、目の前で急停車!バタン!
「おまえ!こんなところで何してる!!!!!!」
目を逆三角にした、おじいさんからの恫喝を受けました。
「すいません!すいません!私は猟友会のものです。初めて猟師になる者です。」
「で!こんなところで何してる!!!!!」
「ええええっと、すいません・・・猟ができるような場所を探してまして、今日初めてここにきました。・・・ここで猟をしたいのですが・・・ダメでしょうか・・・?」
「・・・。猟師か・・・イノシシ捕りたいんか?」
「いえいえ私は空気銃でして。」
「ああ空気銃か(笑)キジならこの辺いっぱいおるで。キジ撃ちたいんか?」
「はい!キジ撃ちたいです!危険の無いようにやりますんで、ここで猟やってもいいですか?」
「ああええよ。でも冬でもたまにこの場所くるから、撃たんといてな。空気銃でも当たると痛いんやろ?」
「もちろんです!ありがとうございました!!!」
その猟場がこれ
はああああ・・・・・怖かったああああ!!!!!
何年ぶりだろう、仕事でもプライベートでも人から恫喝されたの・・・
こっちから恫喝したのって、仕事ならたまにあったかなあ・・・。
さて、次にT路地の右側、記事には書いてませんが、前回ロケハンした場所です。
今回も同じように農作業されている方を見かけたのですが、もうさっきの経験上、怖いものありません!っていうか、きちんと農家の方に挨拶することが、これほど大切なことはないことを、さきほど嫌というほど思い知りました。
いきなり車で近づくのもあれなので、車停めても大丈夫なスペース見つけて駐車して、100mほどの距離を歩きました。
距離40mほどで農家の方と会釈、その後も私が近づくので、距離20mほどでおばあさんが、
「何か用か?用があるならちゃんと話せ。」
って、感情の無いトーンで話しかけてきました。
「すいません、私は猟師です。猟がやりたくて、今この辺りを見て回っているところです。できればここで猟がしたくて、許可をもらいに挨拶に来ました。」
このおばあさんは、私が猟師だと名乗るといきなり笑顔になって、
「イノシシなんかいっぱいいるから、いっぱい捕って!どんどんやってもらって構わないよ!」
って言われました。
不安いっぱいで話しかけたら、正直さっきの前フリもあったために、涙出そうなほど、安心いっぱいな話を1時間近くも聞かせていただきました。
グーグルマップで確認済みのため池も、
「この先の山はうちの山だし、ため池もうちのなのよ。好きにしてもらって構わないよ。」
って了承を得ました。
そのため池がこれ。
本当にありがたいことです。
「散弾銃でも罠でも何でもやってもらって構わないから!何か言われたら、持ち主がそう言ってたって言えばいいからね!」
ってまで、本当にありがたい言葉をいただきました。
はあああああ!!!!!
まあいろいろありましたが、長い人生経験で培った話術が幸いしたかもしれません。
銃所持に関しては「警察」という人間関係が、
猟場に関しては「農家」という人間関係が。
結局、対人間ってのが一番大切で一番難しいのかもしれませんね。
仕事もプライベートも。
よっしゃああああ!!!
とりあえず、猟期が来たら安心して発砲できる猟場をゲットしたあああ!!!
この記事へのコメント
けろあき
すばらしい対応ですね。実直に話されたことで許可も頂けて良かったですね。
うーん、挨拶って大事ですね。
morimori
で、ですね、電気柵が法律上農地を囲む「サク」なのか?ただの「害獣除け」なのか?もしかして、電気柵をまたぐ行為自体が「不法侵入」にあたるのか?
ってことにたどり着いた後、ロケハン自体が怖くなりました。
その、前フリの後の、今日の「恫喝」でした!
「てめえ!不法侵入しやがって!!」
って警察に通報されたら、銃所持者って法を守っていても、なかなか難しい立場ですからねえ・・・。
ああ、怖かった!でも安心した!
その思いがタイトルの「恫喝と安心」です。
ようやく、射撃場以外の「猟場」で銃を撃てる場所を確保しました。
黒猫
私が新たに猟場として狙っているところ。広大な農地に有害駆除用の檻が置いてありまして、、、置いてあるだけで稼働していません。農家の方に話を聞くと、今すぐ獲って欲しいくらい被害が大きいのに、何もしてくれていないと、困っていました。
行政による机上の空論、猟友会による老害、そして農家の要望。うまくかみ合っていないんでしょうね。
morimori
あるいは、この箱罠猟師と知り合えれば、とりあえず稼働させてもらって、私が見回りして、かかっていたら連絡して、箱罠猟師の了承を得た後、私が止め刺しして、獲物を処理することが、免許無くても法律上は可能ですね。
もっともっと猟友会の人間と知り合えれば、私には知恵と行動力があるから、もっともっとアイデアが浮かぶと思うのですけどねえ・・・。
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きちんと話すれば解ってくれるのとイノシシへの敵対心が半端ないのは解りました!
自分もそろそろロケハンしてみなければ。
けっこう電気柵こしらえてるところが多いのでその辺りの畑の方に聞いてみます。
morimori
「なぜ?」って聞かれても、その人の目を見た瞬間のアドリブとしか答えられませんが、これが実は大当たりでした。
特におばあさんのほうですが、「何であんた農家に許可とってるの?数年前、うちの山に勝手に罠仕掛けられた時があってさ、そんときには、猟友会の人間は、許可なんて取らなかったよ。」
って言われて、まあ一応先輩たちの名誉も含めて、
「いやあ、銃って警察関係が厳しいんですよ、罠と違って。だから土地の持ち主に了解取らないと、撃ちにくいんですよねえ」って答えておきました。
よかった!猟友会の者って名乗らなくて!っていう瞬間でした。
狩猟できる農地あるいは山林の所有者からすると、不法投棄者を筆頭に、勝手極まりない山菜取りの人間と、そして挨拶すらしない猟友会の人間も、「敵」と認識している可能性があるということを、今回学びました。
ああ、人間って初対面の挨拶って大切なんだなあ・・・って改めて思いました。