本日向かった猟場は、ケロアキさんから教えてもらった、素敵な猟場です。
さて、いつも初めての猟場には銃持たずにロケハンするのですが、本日は銃とともに猟場に向かいました。
到着してビックリ!!
いやあ!!いるいる!!
キンクロハジロの群れだあ!!
さてさて、撃てそうなところの近くに車停めて「バタン」扉閉めて、堂々とガサゴソ進んでみると・・・おや?!何もいない・・・?
ああ!!しまったあ!!
いつものロケハンのくせが出てしまったあ!!
私、初めてのロケハンって、姿見せて堂々と歩いて、バタバタと鳥が飛んだ場所が、鳥が潜みやすい場所なんだって調べるくせがついてしまってました。
キンクロハジロはカルガモみたいに、姿見られた瞬間に「バタバタバタ」っては飛びませんが、何となく沖のほうにゆっくり移動します。それでも50m以上の距離取られると、エースハンターでは太刀打ちできません。
あと、これもロケハンのくせで、「鳥がいないなあ」って思ったら、次の場所に移動しちゃうんですね。
ああそうか、姿隠して待てばいいのか!
って気がついたときには、時すでに遅しって感じで、私の車が少しでも見えると、群れ全体が沖のほうに移動し始めます。
何とか、車と姿を隠して、そっとそっと近づいて・・・。ようやく黒い影発見!
双眼鏡で覗いてみると、
「ん?!なんか首動いてね?ああ!くちばし白い!!オオバンだあ!!」
オオバンは捕ってはいけない、非狩猟鳥です。
キンクロは白いお腹が水面にあるので、群れのパッと見が、黒鳥の群れに見えます。
で、群れの中で一番距離が近い黒鳥を双眼鏡で覗くと、自身も真っ黒でくちばしだけ白いオオバンです!!
オオバンさんよお・・・キンクロの群れに混ざるなよ・・・
最後のほうは、なんかやけになっていて、落ちたら危ない場所から猟場に入ったりもしたのですが、結局近くでスイスイ泳いでいるのは「オオバン」ばかり・・・。
くそう!舐めやがって!!
捕えて!くちばし黄色く塗ったろか!!
って頭に来るほど、何度も何度もオオバンばかりを観察する破目になりました。
はい!今日もつるぴかボウズです・・・
ただこの場所は、近くにけたたましいほどのヒヨドリの鳴き声が聞こえる林がありましたし、田んぼにはスズメの群れを見ましたし、畑ではカラスの大軍を見ました。
いわゆる「鳥たちの楽園」です。
ケロアキさん本当にありがとうございました!
さて多少言い訳すると、本日は、時折叩き付けるような霰が降るような天候での出猟でした。
実は最近荒れた天候のほうが私の出猟の好みで、農家や散歩客がほぼいないんですね。そして福井県という裏日本の冬の天候って、例え1日通して100%の降水確率でも、バアアアって降ることもあれば、ピタっと晴れることもある、まだら模様の天候が多いことに気がつきました。
つまり、バアアって降っているときは車で休憩待機して、止む直前から動き始めると猟場に邪魔ものがいないということです。
本日も天気予報では元々荒れ模様の予報でした。
それで、どうしてもキンクロが射程圏内に捉えることができず、仕方なく散ったキンクロが戻ってくるまで「じっと待つ」ってのを1度だけ試したのですが、すぐに強めの霰に降られてまるで「滝に打たれる修行者」のような苦行になり、10分が限界で、それでも頑張っていてもキンクロが寄る気配さえなかったので、心が折れてしまいました。
Amazonでロングタモ網まで買ったんですけどね。
なんか、カモ猟って私の性分に合わないのかなあ・・・。
それでもですね、本日を含めて、狩猟鳥をスコープに収めて「発砲」する機会に何度か恵まれました!
まず双眼鏡で狩猟鳥の種別を確認し、レーザー距離計で距離を測り、エースハンターは単発銃、銃身内のライフリングに食い込ませる感じで、グイっと静かにペレット装填。
そしてスコープに、その狩猟鳥を捉えることが出来たら、頭がフル回転で回り始めます。
「距離38mの撃ち上げ、ポンプ8回だから計算上約4.5cmほど上に着弾。でも気温2度、ポンピングは15分ほど前、ガス圧はポンプ7回程度に落ちてるんじゃないか?だけど撃ち上げだからプラスマイナス0か?じゃあ4.5cmって自分の小指の長さもないんだから、どれくらい狂うのかデーター取るためにも、まずはレチクル通りでいいんじゃないか・・・?!」
パアアアンン!!!
はい!今日も当たりませんでした!
当たらないですが「発砲」する前の、頭フル回転時のドキドキ感と緊張感!!
いやあ!楽しい!
ようやくハンターになってから、胸張って楽しい!って言えるようになりました。
この記事へのコメント
NIY
発砲した後の一瞬の刹那に『あっハズシタ!』とか『ゲット~~~』とか思い、その通りになった時の高揚感もたまりません!
あっ、そういえば私なりのジンクスが、発砲した瞬間自分の目をつぶったらハズレってのがあります!これがウソのようですが当たります。
ん?ハズシタのにアタリってなんぞこれ?
morimori
でも、獲物発砲時にペレットの弾道を確認したことがなく、結果上下左右、どこに外したのかわからないことが続いていました。
それで、この日の最後の発砲前に、
「ああ!そういえば俺、射撃練習時にたまに両目開けてたなあ」
ってことを思い出しました。
左目閉じて右目で狙いをつけて、引き金を引く前に、何となく左目開けていることがありまして、もしかしたら、両目撃ちの時にペレットが見えてるんじゃないかと思って、最終発砲は両目撃ちにしました。
結局、ペレットの弾道は確認できなかったのですが、寒いこの時期に音速に近いものが空気を切り裂くと、いわゆる飛行機雲のような靄が矢先方向に立つ瞬間を見ることができました。
ボウズは悔しいけど、ハンターでなければ味わえない、ドキがムネムネする感覚と高揚感を、無理せず自分なりのペースで楽しみたいと思ってます。