エースハンター用「銃カバー」のアイデア

「猟期が終わってから考えよう…。」シリーズ第2弾「銃カバー」です。

空気銃猟の流し猟で、他の先輩方のブログで見かける銃カバーは、カバーをつけた状態でも撃てるタイプの銃カバーです。
市販されている物で言うと、こんなタイプですね。
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一般的によく見かける、このタイプの銃カバーは、実はエースハンターにとっては使い辛いものです。
なぜなら、エースハンターは1発ごとにポンピング作業が必要だからです。


実は、初年度の猟場において1番の難問だったのが「猟場におけるポンピング作業」です。

猟期前半、山深くのため池を回る際には、それほど気にならなかったのですが、後半、川沿いで流し猟を行った場合「ポンピング作業」が厄介でした。

川沿いということは、両岸の高い位置には道があり、交通量が多かったり、散歩一般人が歩いてたりと、なかなか「獲物の目」よりも「人目」のほうが気になる猟場です。
しかし、人通りが多ければ多いほど、散弾銃では撃ちにくくなる猟場と考え、猟期後半はそんなところばかりを回っていました。

ただ、そんな猟場で1番緊張するのが「裸銃状態」です。
得物を確認後、「人目」がなくなるまで両岸を確認し、その瞬間が来たら初めて銃をカバーから出して、スコープで狙う頃には・・・もう獲物はいない・・・ってことを何度も繰り返しました。
そのせいで、スコープに獲物を捕らえたときには、今度は早く撃たなければ「人目」が戻ってきてしまう・・・という焦りから、発砲しても当たらないことが続きました(言い訳です)。

さて、私にとって難問だったのは、この発砲後のことです。

撃つとき裸銃はいいんです。
でも今度は獲物もないのに「人目」を気にしながら「裸銃状態」での「ポンピング作業」。これが正直一番辛かったですね。

そうなんです。前述のカバー状態でも撃てるカバーでも、エースハンターは、ポンピング作業のために、必ず猟場にて、そのカバーを外さなければならないんです。

逆に言うと、裸銃にならないようなカバーがあれば、公道で駐車している車の中でもポンピング作業が合法的にできるというわけです。

エースハンターの流し猟で使いやすい銃カバーの条件は、
「カバー状態で撃てるカバー」ではなく、
「カバー状態でポンピングできるカバー」ということです。






いつもながらに、私の記事は前フリ長いです。

まずはポンピングの時に最大で先台がどれだけ開くかというと、こんな感じで90度開きます。
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この状態でも対応できるカバーが必要です。

最初は布買ってきて、ミシンか手縫いで、手作りしたほうが早いかなあとも思いましたが、「布よりもビニールのような防水の物がいいんじゃないか?でもビニールだと縫えないし耐久性がなあ・・・。」
って感じで、まずはカバーの素材自体で悩んでしまいました。
「まあいいか・・・猟期終わってから考えよう・・・。」
って思いながら、ようやく最近になってこんなものを見つけました。
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いわゆる、スーツ量販店でスーツを購入したときについてくる、ペラペラのスーツケースです。
「これは素材的にビニールだし、何より軽いし、使えないかなあ・・・。」
って試行錯誤しながら触っていると、ふとひらめきました!
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トップの部分に、ハンガーを通す穴が開いてるんですね!
「これ!銃口出す穴にならないか!」
それに気がついたら、後は早かったですね。

スーツケースの背のほうを山折りにして、銃身に乗せる形を作り、ハンガーが当たる部分の布を銃口側に引っ張ると、
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こんな形になります。
で、実際にエースハンターを入れてみた写真がこれ。
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おおおお!!
これはいいですね!!

後は銃身に当たる部分に、いくつか磁石を接着すれば、多少のことではカバーはずれないことでしょうし、スコープ部分はそれに合わせ、ピッタリになるようにカット。銃床部分は他の布でカバーすればOKですね。

「銃カバーは1枚布でなければならない」

って規定はないでしょうから、部分部分の分割で銃を隠す銃カバーでも、法律的にはOKでしょう。
これなら、どんな時も裸銃状態になることはないので、来期は、人目を気にせず場所を選ばずポンピングできて、人目を気にせず獲物に集中することができると思います。


さてさて、銃カバーが完成したら、今度は実際に車の中でポンピング作業ができるのか?もしできないなら、どんな道具があればポンピングできるのか?を試してみなければなりませんね。







この記事へのコメント

  • けろあき

    おつかれさまです。課題解決に向けて良いのが見つかりましたね。
    そのままの素材でいきます?
    私は mashさん http://www.mash-japan.co.jp/topics/cloth/index.html
    で生地を調達しました。
    いずれにしても「銃検」の時に実物を見せてお墨付き貰っとくと良いと思いますよ。
    2018年03月28日 23:58
  • morimori

    けろあきさんの銃カバーはブログにて拝見して参考にさせてもらってます。
    さて、生地については昨年来今でもずっと悩んでます。丈夫という点では、キングファミリーで、中古ジーパン使おうか?あるいは迷彩色が欲しければ、中古迷彩パンツを素材として使うのもありだなあと。あとは安売りカーテンなんかいいかなあと。
    ただ、単純な布で丈夫さを求めると重くなり、かつ防水効果がありません。そのために生地だけは、例え中古素材でも触って確かめたかったんですね。
    私の中では、ホームセンターに売っている、m買いできるテーブルクロスなんか、完全防水で丈夫な素材なんで、ありといえばありですね。
    今のところ、軽くて丈夫で防水と全てに合格点がある素材はスーツカバーだけです。それに家に捨てられずにあるだけで、無料素材ですからね。もし手作りDIYに失敗しても、気兼ねなくゴミとなるだけです(笑)
    2018年03月29日 20:45
  • 黒猫

     色々考えていますね!

     私も当初、カバーをつけたまま撃てるケースを探していました。が、結局良いものが見つからず、普通のソフトケースに入れて持ち歩き、その次はハードケースに入れて持ち歩いていました。

    罠の場合は人目を気にするような場所には行きませんので、入れたまま撃てるものではなく、軽くて防水性が高く、汚れても大丈夫な袋が欲しくなったので、銃はスリングで肩に掛け、安価で薄い合皮でシンプルな袋を作りました。

    あるいはmorimoriさんも、来期には人目を気にしなくなったりして。。。
    2018年03月31日 07:22
  • morimori

    いやいやいやいや!!!
    来期はできる限り散弾銃と重ならない猟場を重点的に回りたいと考えているので、今期よりも人目の多いところに猟場設定を変えると思います。
    っていうか、カラスもムクドリもヒヨドリもスズメも、この季節になっても民家近くにばかりいるような気がします。
    2018年03月31日 21:39
  • NIY

    なるほど~!テーブルクロスは盲点でしたw
    実は303は非常に長いために今使っている銃カバーだとキツキツなんで、Gパンのウエストが入らなくなったモノを縫製しようかと考えてました。しかし、堅い生地をどう縫製するかで悩んでおりましたwww
    明日、ホムセンに行ってきます(♡)
    2018年04月02日 18:45
  • morimori

    あと、テーブルクロスに似たような素材で言うと、運動会なんかでよく使うレジャーシートでしょうね。安い素材で入手しやすいですが、まあ折りたたむと、ガサガサパリパリと音が出るのが難点ですかね。
    とにかくこういう「素材」を考えるときは、「防水」とか「軽い」とか、キーワードを絞って考えると、私はアイデアが湧く感じがします。
    2018年04月02日 20:46