次こそ!!

本日、11月18日(日)も朝から出撃しました。

午後からは予定があったので、昨日と同じ半日の出撃です。
場所は今期初めてロケハンして、エースハンターでもカモが捕れそうだと思った「ため池」です。
名前は・・・そうですね・・・今朝はかなりの霧でしたので、到着した時には幻想的な雰囲気が漂っていたので「霞ヶ池」と名付けましょう。


さて、霞ヶ池は結構大きめのため池です。
昨日は種判別に戸惑いましたが、到着して双眼鏡で覗いたら、そんな不安は吹き飛びました!
マガモのオス!いわゆる青首がカモの群れにいました!!マガモの群れです!


さあて、この池の攻略は、前回のロケハンの時に考えてました。
ここから入っていって、雑草と木々が多いから、カモに見つからず近寄れて・・・。
ここら辺で雑草掻き分け池のほとりのほうへ・・・。


ん?!いない?!というか小枝が邪魔で良く見えないなあ・・・。
もう少し前へ・・・。

バタバタバタ!!

え?!こっちから全く見えてなかったのに、よく気がついたな・・・。
すげえなあカモって!
まあ、鳥って目が良いって言うもんなあ・・・。

でも、今飛んだのは右側だったよなあ・・・確か左側の奥にもまだいたはず。

奥まで来て、雑草掻き分け池のほとりへ・・・いないなあ、というか小枝が邪魔でまるで見えないなあ・・・。
もう少し前へ・・・。

バタバタバタ!!!

え?!俺の動きの何が見えたんだ?俺のほうから何も見えなかったのに?!
鳥って目が良いんだなあ・・・。

確かあの辺りに、今飛んだカモが逃げたよなあ・・・。
良く見えないなあ・・・。

バタバタバタ!!!!



こんなドリフのコントみたいなこと繰り返して、ようやく学習しました。
私が「見て」確認しているということは、カモはとっくに「見ている」ということです。


一旦戦線離脱して、改めて池を見てみると、池中央に数羽のカモがいました。
私はまだ一発も撃っていません。

この状況なら、多少待てば、数羽のカモにつられるように、群れがまた戻ってくるのでは?って予想して、車に戻ってお気に入りのゲームしながら待つことにしました。






さて、私の予想通り、一発も撃っていないのが功を奏したのか、20分ほど待つと、大量のカモたちが池に戻ってきました。

時間は10時過ぎ、当たった時の回収考えると、次が最終アタックです。

ゲームしながら、頭を冷やしてました。
「カモを探しちゃいけない・・・カモを見つけたときにはもう遅い。カモに見られないところで射撃線を確保して、あとは射撃線に入るカモを待つ。とにかく今度は時間をかけて待つ!!」


まずカモの群れを確認して、その対岸上の景色を確認し、今度こそカモに見つからないように移動し、対岸上の目印を確認した上で、慎重にゆっくりと草むらに入っていきました。
ギリギリほんの一部の射撃線を確保した場所まで移動したときに、小枝の隙間からカモを発見!
私が「見た」ということは、カモに「見られた」ということ。

これ以上は動けません。
最小限の動きで、ペレットを装填しました。

3倍までスコープの倍率下げて確認しましたが、動いているカモは小枝が密集しすぎて、狙うどころか種判別も難しい視界状態。

違う視界に動くカモを発見!射撃線近くにいたのはマガモのメスらしきカモです。
しかしまだ私にはメスのカモを判別する能力はありません。
でもメスの近くには・・・?!

やっぱりいた!!青首です!!
間違いない!射撃線近くにいるのはマガモのペアです!
目測60m以上はありそうだけど、70mはないって読みました。
レーザー距離計を出すような無駄な動きすらしたくありませんでした。なにせ「見られて」ますから。

もう動けません。
射撃線に入ったカモを、できれば種判別が素人の私でも容易な青首を、この距離で狙うしかありません。
我がエースハンターは50m以上の獲物には厳しいなんて弱音吐いてられません。
この場がラストチャンスの場!少しでも動けば逃げられます!
覚悟を決めます。


3倍スコープで観察してると、射撃線にマガモのメスが入ろうとしているのが見えました。
倍率を最高の9倍まで上げます。

9倍スコープにメスを捉えましたが正面です。横だと腰のあたりにマガモ特有の青い部分が見えるのですが、正面のメスって種判別が・・・。
でも、メスのそばにはオスがいたはず・・・。

来た来た来た!!!青首だああ!!!

晴天で無風
5.5㎜エースハンター8回ポンプ50mゼロイン
8回ポンプで、60mで6cmドロップ、70mで19.5cmドロップ
今回カモ用として、10回ポンプ!
青首の正面
狙うはヘッドショット!!!
多少ドロップしても必ず急所に当たる!!!


そんな考えを何度も何度も繰り返してた中で、ゆっくりと青首が射撃線に入ってきました。

思ってたよりも私は冷静でした。
膝射でしたが、9倍で手の震えもなく、ピタリと青首の頭をレチクルの中央に捉えました!
あわてず冷静に、
「引き金静かに引けば、必ず当たる。」
そう一呼吸おいて、確信を持って引き金引きました!




ぱああああんん!!!!!













バタバタバタバタ!!!!!







スコープ越しに、元気に飛び去っていく青首・・・。


それだけではなく、エースハンターの派手な銃声を聞いて、次々に飛び立つカモの群れ・・・。

何が起こったか?さっぱりわからず膝射状態で固まる私・・・。


銃声の余韻とカモの羽ばたき音の余韻が、完全に消え去り瞬間無音になった時に、ようやく我に返りました!


え?!外したのか?!半矢だろ半矢!!

でも、いくら池を眺めても、羽が散らばっているような痕跡はなく、当たり前ですが、スコープ越しにも外れたペレットが水しぶきを上げたのも見えなくて・・・。

えーーーー?!今のなんで外れたんだ・・・。



なんか、ようやく敗北感みたいな気持ちがわいてきました。
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仕方ない・・・今日はここでタイムアップです。


でも、本日は私としては悔いはありません。
やれるだけのことはやり、できる限りの手は尽くしたつもりです。
ただ今言えるのは、
「悔しい!!」
って一言のみです!



正直初年度は、何度猟に出ても捕れる気がしませんでした。
しかし2年目を迎え、半日の出猟を2回行っただけですが、とにかくこの2日間捕れなかったことが悔しくて仕方ありません!


いまだにボウズの私ですが、イノシシの初めての解体と、この2日間の悔しさで、ようやく私は「猟師」になれたような気がします。

ようやく私は「一般人」「猟師」を隔てる境界線を越えた気がしてます。



次こそ!!

次こそは・・・。











この記事へのコメント

  • けろあき

    いやー、読ませますね。リアルな描写面白かったです。
    しかし残念でしたね。
    私でよくあるのが銃口の前にある障害物(草とか枝)に弾が当たり弾道が変わったかな?と思い当たる件。スコープにはかかっていなくても銃口にかかっていることがあるようです。
    伏射で「もうこれ以上動けない」ってシーンにありがちですわ。
     スコープカム欲しいですよね。
    今朝は雨ひどかったので出戻りです。
    2018年11月19日 10:45
  • morimori

    いやあ、初年度にムクドリ狙って、これは当たるんじゃないか?って撃ったら、「パチっ」って小さな音がして飛ばれたことがありました。これなんかはムクドリの手前にあった小枝に当たって弾道変化したのでしょう。
    今回は唯一射撃線上に障害物がない場所に入ってきた青首を狙いました。これ以上ないほどの好条件だったにも関わらず、半矢にすらできない結果で終わりました。初めて身震いするほど悔しかったです!
    ただ本当にけろあきさんには感謝してます。この場所も、前回のカルガモ写真の場所も、けろあきさんから教えていただいた場所ですので。
    2018年11月19日 20:35
  • けろあき

    え、そうなんですか?
    私も行ってみよ。
    2018年11月19日 23:50
  • morimori

    はい!元々はけろあきさんが目をつけていた猟場です。
    チョットお先にロケハンし、チョットお先に撃たせてもらっただけの猟場です。
    私のつたない技量とポンプ式エースハンターでも、青首とあわよくば勝負できそうなほどの絶好の猟場ですよ!!
    さて次はどこ行こうかなあ・・・鳥の楽園かなあ・・・。
    2018年11月20日 00:00
  • spinicker

    空気銃のカモ猟あるあるですね。
    距離によってはこっちに気付いていても、警戒しつつ飛ばずにじっと見ている場合なんかもあります。大チャンスです。
    その状態から近づくと泳いで逃げて、さらに接近するとソワソワするというか動揺するというか、そういった態度を取り始めます。そうなると飛ぶ数秒前です。

    装薬でカモ撃ちする人の少ない当地はこんな挙動します。ご参考までに!(・∀・)
    2018年11月22日 15:49
  • morimori

    spinickerさん、コメントありがとうございます。
    なるほどです。
    意外と近い距離でカモと目が合っても、双方に緊張感が走るだけで、カモ飛ばないですね。でも、その状態からちょっとでも動くと、バタバタ飛びますね。
    ただ、やっぱりカモ猟で50m以内の射程ってなかなか難しいですねえ・・・。
    2018年11月22日 21:41