2018年前半戦を振り返る

はい!
2年目前半戦終了ですが、いまだにボウズmorimoriです!

えっと、昨年初年度前半戦終了時も同じような記事書いてます。
その後、初年度猟期が終わってからも反省記事書いてます。

この記事を書くにあたり、もう一度この2つの記事を読んでみたのですが、たった1年とはいえ、えらいことの違いというか変化がありました。

今回は冷静にそのあたりを分析して、今期前半戦の反省をしてみたいと思います。






まず、初年度の反省記事2つとも「猟場設定ミス」って反省してました。
散弾銃の先輩の猟場を、私みたいな素人が荒らしちゃいけないって!

まあ、今でも素人に毛が生えたくらいの存在ですが、今期は始まった当初から遠慮せず、
「猟場なんて早いもん勝ちじゃね?!」
って感じで、堂々と「カモ猟」で勝負してます。

なぜ?って振り返って考えると、やっぱり「シャボン玉が飛んだ」経験が私を強くしました。
一生に一度あるかないかの衝撃猟期前に受けました。

あの時、気分的に2年目の猟期も全て吹き飛んだ気分でした。

正直、シャボン玉関連の出来事が全て片付いたのは11月後半で、猟の準備と気持ちの切り替えと、そして2年目猟期スタートがほぼ同じタイミングで重なったので、まあしんどかったです。

それでも猟に出ると、非日常的な世界に飛び込むことができて、日常の苦しかったことを拭い去る努力にもなったので、それこそしんどくてもしんどくても、猟場に出る努力を前半戦は心がけました。

今期いろいろな業を背負った状態で、私は猟場に向かいました。
この強い思いだけは誰にも負けなかったと思います。
そんな気持ちだったからこそ、初年度と違ってこう思ってました。

「何で新人だからと言って遠慮しなけりゃならねえんだ!猟場に出たら先輩後輩言ってられない全員同じ猟師じゃねえのか!!」

はい!2年目の経験値の積み方が初年度より早かったのは、気持ちの強さの違いです。



それから初年度と違って小物狙いではなく迷わずカモ猟勝負から始めたのは、シャボン玉のせいで猟期前に十分なロケハンが出来なかったせいです。結果いまだに私は「ヒヨドリ」「キジバト」のちゃんとした猟場を知りません。
でも、水場に行けばとりあえずカモはいます。

「じゃあカモ猟からスタートじゃあ!!」

単純にそんな思いから、2年目は純粋にカモ猟猟師として経験を積みました。








あと今思い返すと、初年度射撃場以外一般的な場所に、
「銃所持」状態での強烈な緊張感との戦いだったと思います。

もちろん2年目の今でも、銃所持状態は特有の緊張感がありますが、

世間の全ての目が自分に向いているような特殊な世界感

は少なくなりました。

これはですね、銃を持っているだけで、
「まるで加害者?!」
って感じですかね。

まあ話は変わりますが、今年私は完全な「被害者」なのに、まるで「加害者」?!って思われる立場も経験しましてですね、まあいろんな意味で「パチン」とはじけそうなほど強烈な経験をしたおかげで、

「猟場で銃を持つことは誰に対しても加害者にならない!」

と、思えるようになりました。
良いとか悪いとか、そういうの関係なしに、今年は本当にいろいろありました。
そしてそういういろんな経験が、狩猟時における私自身の「芯」の部分を強くしてくれたと思ってます。



さて、2年目の前半戦を振り返りましたが、やっぱり初年度と大きく違うのは、
「狩猟が楽しい
ってことに尽きると思います。

正直、昨年はインドアばかりやってきた私にとって、狩猟がここまで過酷なアウトドアだと思ってませんでした。
初年度猟期始まってから改めて驚いたくらいですから。
本当にせっかくの休みに、朝も早くから外に出ること自体がストレスでしかありませんでした。
「なんでこんな寒い中、なんで俺はこんなことやってるんだろう・・・。」
ってこと考えて、何度も何度も心が折れかけました。

まあ、今期も心境的には実は同じスタートでした。
私は今でも心も体もインドア的人間です。

ただ初年度と違って「早朝から出なければ!」って、そういう無理はしなくなりました。
目覚ましもかけず、無理せず起きたらその時間帯から出猟する。
そんなゆるいルールで今期はやってます。

ただなぜか、いつも出猟日は日の出前後に目が覚めちゃんですよね・・・。
「いやいや!これは夢の中!気持ちよく二度寝しようね・・・。」
って、布団の中で悶々としてても二度寝できず、逆にムラムラと目が覚める一方・・・。
「ええい!仕方ない!出猟準備じゃあ!」
って流れが多いです。

そんで出撃しても、やっぱり「朝も早くから俺何やってるんだろう・・・。」って考えは車中で悶々と消えず、頭の中をくるくる回り、そのうち猟場に到着。
で、まあ猟場に到着したから、まあカモいるし、まあ狙うか・・・。
ぱあああん!!
って当たらず。

だいたい、その日の初弾を外したら、いったん車まで戻って温かいお茶飲みながら、昼食用のおにぎりを早弁して・・・。
毎回毎回、この辺りから頭が冴えてくるんですよね。

「俺、こんな朝早くから、こんな遠いところまで来て、あんなに簡単に引き金引いてしまって、バカなんじゃねえの?!もっと良く考えろよ!もっと時間かければもっと近くにカモが寄ってきてたかもしれないやん!だいたいあんな濃いボサに突っ込むまでの努力したにも関わらず、射撃線をきちんととる努力をしたか?!もっとああやって!!こうやって!!・・・。」

って一人反省会を車内で行ってから、数発外す頃にはようやく猟場の雰囲気に慣れて、でもこれ以上は体力的にも集中力的にも時間がかけられないってときに、
その日の「ベストショット」が出る感じです。

まあいまだにボウズだから、ベストショットっていっても外れているんですが・・・。
なんていうんでしょうか、矢先じゃなく気持ちです。
2年目前半ベストショットってのは
「気持ち穏やかに引き金引けた」時です。


初年度は狙って外しても「まあ外れたか・・・。」
って感じでしたが、2年目は、帰宅してからも悶々とその時の映像が頭によみがえってきて、
「何であれ外れたんやろ?!例え60mでも読み通りだったし、射撃線もきれいに確保できてたじゃん!!」
って悔しくてたまりませんでした!


そんな繰り返し、元々嫌々出猟してた私が2年目にして「楽しい」と思えるようになりました。
まあ外してる事実は悔しいですが、外れてるまでの過程を楽しめるようになりました。

これは初年度にない大きな気持ちの変化です。

初年度は、私はブログで情報さらしているハンターなわけです。
男として「仕事」「狩猟」「結果」を求められる世界だと考え、
ボウズという結果は恥と思ってました。

しかし2年目前半戦を終え、なんかボウズっていう結果がどうでもよく思えるようになりました。
ボウズだろうとなんだろうと、今は狩猟行為自体が楽しく思えるようになりました。

無理せず楽しむ先に、無理なく経験としてボウズ解消があると今は考えてます。



あと黒猫さんとかの罠猟師の手伝いで、今期初めて野生動物の死骸を切り刻む経験を積むことができました。

怖いとか気持ち悪いとか・・・可哀想とか・・・。

いろいろな感情が沸き立ってくる中で、温かかった死骸が解体されて外気温と触れる範囲が多くなれば多くなるほど、急激に冷たくなっていきます。
殺してしまったっていう現場の最前線にいる以上、次の最善手は、
「できる限り死を利用する」
ことを冷静に考え始めました。
普段は捨ててしまう部位だって罠猟師から聞いた部分を、できる限り有効利用しようと、解体技術もないのに頭フル回転させて、できる限り無駄のないよう死骸から取れるだけの食肉を持って帰ったつもりです。

一般人はおおよそ入ってこないような山中で、つたない医学の知識をフル回転しながら解体していた行為は、気色悪さよりも単純に興味深さのほうが強かったかなあ・・・。
なんていうんでしょう、非日常的な時間で楽しかったんです!


なんと表現していいのかわかりませんが、いろんな意味で、
今期初めて私は猟師になった気がします。




さて今年もあと何時間で終わります。

このブログを日頃読んでくださっている方々全員に感謝です!
本年度もありがとうございました。


猟師の皆様には、来年度も安全第一事故無き一年を過ごされますよう、心よりお祈り申し上げます。


by morimori







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