本日って聖なる日の前日だったんですね・・・。
すっかりさっぱり忘れていて、完全に気が抜けてた朝にサンタクロースは突然舞い降りました。
「シカがかかってます!」
って、黒猫サンタさんからのメールプレゼント・・・
うあああ!!マジか?!
ってほど油断してました・・・猟期中の猟師なのに、何寝てんだ俺。
はい!喜んで手伝いに行きました!!
で、現場到着・・・。
角の感じみると1歳のオスジカなんだけど・・・でけえなあ?!
宮島でみたシカとはまるで違うぞ?!
・・・で、止め刺し行われて、解体作業が始まってって・・・以下省略。
一応記念に、角をのこぎりで切って持って帰ってきました。
で、ただ手伝いに行っただけの私に、黒猫さんは半分量の肉を分けていただきました。
本当に黒猫さんありがとうございました。
具体的には、
前足1本・後ろ足1本・背ロース1ブロックそしてヒレ肉1ブロック
あと個人的に興味あった「心臓」と「タン」は私がもらいました。
さてと・・・?!
あれ?!俺!シカって料理したことないなあ!
そうなんです!
ハンターになる前から、イノシシ肉は何度も何度も料理した経験があるんですが、
シカ肉って初めてです!!
改めてどうしようかなあと。
まあ初めての食材は、まずはシンプルに塩コショウかなあと。
で、黒猫さんからもらった、シカ肉をいろいろ分別して、冷凍・冷蔵を分別判断して、最後の最後に残ったのが、シカの前足・後ろ足をある程度処理したこの部分。
正直、これ以上の骨周りの肉は、筋や腱に近いのではないかと思い、このまま破棄しようかと思いました。
しかしシカは初めての食材です!
上記の写真から取れるだけ肉を取りました。
取って捨てるだけの骨になったのがこれ。
取れた肉がこれ。
ずいぶん「肉」は取れましたが、はたしてこんな骨周りの筋が食べれるのか?!
って疑問がありました。
でもですね、骨周りをさばいていた時に、イノシシ肉のような「固さ」をほぼ感じなかったんですね。
一般的にわかりやすく言うと「牛筋肉」を切り分けるよりも楽に切れたんです。
これはもしかしたら食べれるんじゃないかと。
あと驚いたのが、イノシシと違って、解体していてもまるで脂感を感じないんです。手も包丁も、まるで脂のヌルヌル感を感じないままさばきました。
つまり、脂身はなくシカ肉の中でも一番固い肉だと考え、一口大に切った後、塩麹と適量のオリーブオイルで2時間ほど寝かせました。
さて、塩麹に漬けこんだ肉は、フライパンで焼いてるうちにどんどん水分がでてきます。
しまいには煮込み料理になってしまうので、焼いている途中でザルで水分を抜き、そのたびに大量のオリーブオイルを投入して、煮込みじゃなくできる限り「焼き肉」にしました。
塩麹で塩気は十分なので、後は本当にシンプルに胡椒のみという味付けです。
はい!シカの足回りの焼き肉です!
これですね、思ったよりも美味しいんです
筋と腱ばかりだと思っていたのに、いわゆる「牛筋の焼き肉」とか「イノシシの焼き肉」とかよりも十分柔らかいんです。
食べながら、角の長さを思い出しました。
「ああ、うりぼうのように若いシカだから柔らかいってことか・・・。」
ただイノシシとは違う、特有の獣臭さがシカは強いですね。
そういえば若い時に、フランス料理のメインでエゾジカを食べたことがあるんですが、そのときのエグミと臭みに似てます。
思い出しました。そしてシカという素材をなんとなく理解しました。
イノシシ肉は和食系の「味噌煮込み」が一番食べやすいかもしれません。
そしてシカ肉は洋食系の料理方法のほうが合うかもしれません。
さあて、もらったシカ肉の中で、一番固くて不味そうな部分を本日料理しました。
ふっふっふ!
シカ肉料理の本番はこれからです!!
この記事へのコメント
黒猫
いやぁ、来て頂いて助かりました。下見に行ったとき、獲物が大きいので坂を登れるか不安だったのですが、搬送から解体まで手伝って頂き、楽に(?)作業が進みました。
肉が軟らかいのには驚きでしたが、毛も非常に柔らかくてフサフサしていて、皮そのものも柔らかいのにはおどろきでした。
年末~年始の6日間も罠の設置を続ける予定です。かかったら連絡しますね!
morimori
あの大きさのシカでも空気銃で止まるんですね!改めて驚きました!
あと肉質考えると、やっぱり若いシカですね。皮も柔らかかったから「革」にする技術があれば、柔らかい毛皮ができたかもしれませんね。
自家製天然鹿マフラー・・・夢は広がります。