さてさて、前回はシカ肉をたたき、いわゆる生肉状態で食べました。
生シカ肉の危険性は生肉の安全性に関する記事で詳しく書きました。
先日、たたきを生姜醤油で食べました。いやあ!メチャクチャ旨かったです!!
やっぱりシカ肉は、できる限り火を通さないほうが美味しいと思われます。
しかし、やっぱり生食は危険性を伴う行為なので、一般家庭の食卓メニューとしては厳しい提案です。
そのために今回は、
「できる限り火を通さず、日本の食肉基準をクリア」
する調理方法でチャレンジしてみました。
さて厚生労働省の見解がこちら
食肉の加熱温度は具体的にはこの数字です。
ただし!この数字は「食肉用」です!!
野生肉に対しては、厚労省はまた別の見解を示してますのでご了承を!
55° 97分
56° 64分
57° 43分
58° 28分
59° 19分
60° 12分
61° 9分
62° 6分
63° 瞬時
この温度は、塊肉の場合中心温度です。
63度で瞬時ってことは、中心温度が64度以上上がると熱の入れ過ぎってことです。
でも表面温度が例え80度でも、中心温度が55度以下なら基準に満たしていないということです。
さあて難しいですが、やってみましょう!
まずは希少部位「フィレ肉」です。解凍しました。
この肉の塊をゆっくりゆっくり加熱するために・・・。
人生初めての量!ってくらいのオリーブオイルとバターを鍋に投入。
焼き半分、揚げ半分。
単純な焼きよりも、中心温度をできる限り早く上げる気がしたので、こんな感じにしました。
この油の量みてバターも無塩バター選びましたので、どうせ薄まるだろうと判断して、先ほどのシカのフィレ肉には、思い切って塩しました。
焼いている最中に、多少胡椒をふりました。
ジュウ!っていわない静かな焼き料理を初めて作ったのですが、最初はできる限り火を入れないように、油の温度ばかり気にしていました。
30分ほど、こんなものかなあ・・・って感じで、揚げ焼きして、それで中心温度測ったら、51度くらいしかありませんでした。
まいったなあ・・・難しいなあ・・・。
って繰り返しで、1時間半後にようやく中心温度が59度になりました。
この状態で、火からおろして今度はゆっくり冷まして落ち着かせます。
肉が落ち着いてから切って盛り付けたのがこれ。
中心部が少々赤っぽいので成功のように見えますが、正直私は「低温調理」のように、もっとミディアムで仕上げたかったです。
それでも、フィレ肉だったからか?!
思いっきりバター使ったからか?!
とにかくこの料理、きっちり火を通したシカ料理で、
メチャクチャ美味かったです!!!
いやあ!やっぱりシカ美味い!!
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