さて、先日獲れたコガモは、メス刃カッターで腹部を少し切り裂き、腸抜きして、毛をあらかた毟り、ネックショットで完全に折れていた首をメス刃カッターで切り落とし・・・その日の作業はそこまで!
さすがに極度の緊張と興奮とで疲れ果てたので、そのまま雪に埋めときました。
正確には、クーラーボックスの半分くらい雪を詰め込み、コガモを入れて、パンパンに雪詰め込んで蓋しておきました。
で、次の日の仕事帰りに、クーラーボックスを傾けて、日中に溶けた雪を流しだし、減った分だけ雪を補充、そんな作業を繰り返しそして3日後の本日に至りました。
さあ!解体です!命をいただきます!
広告を越えた後は、解体写真があります。
その手のグロが苦手な方は、ここで退場お願いします!
さて、まずは室外での作業です。
余分な部分の切り取りと、内臓の処理を行ってから、室内作業に入ります。
解体は100%キッチンバサミで行いたいと思います。
・・・さて、改めて見ると、コガモって小さいですね。
私は成人男性の中でも手が小さい方なので、コガモの小ささをわかってもらえると思います。
あとこの状態で3日間雪の中に放置でした。
これが吉と出るか?凶と出るか?
まずは、手羽先と足先を切り落としました。
キッチンバサミでそれほど力入れなくても切れました。
次に油壺、いわゆる肛門付近の最終部位を切り取り、内臓を掻き出すために、多少切り広げました。
この段階で大きな砂肝が見えますね。
意を決して、腹部内に指入れて、内臓全てを掻き出しました。
まあ血のドリップが出るわ!出るわ!
何度も何度も腹部内を水で洗って、きれいにしたのがこれ
内臓は全てボールに入れました。
左上のまん丸い玉が「砂肝」ですね、その下にくっついているのが「肝臓」でしょう。
その右横、ボール内中央にあるのが「心臓」ですね。
ボール内右、最後の最後まで背中側にくっついていてなかなか剥がれなかったのが、多分「肺」でしょう。
カモはその肉においても「レバー臭」がすると聞きます。
今回、コガモの内臓は「砂肝」と「心臓」だけを食べることにして、半分に切り、十分に内部の血液を洗い流しました。
さて、ここまでが室外作業でした。
ここからは暖かい室内に移動します。あー寒かった!
室内にて最初にしたのは、カモ本体の水分を切るために、カモ内部にキッチンペーパーを詰め込み、外側も包みました。
次に、砂肝の処理です。
内部の固く黄色い皮を剥ぎました。
あとは心臓も砂肝も牛乳に漬けました。
内臓処理はこれで終わりです。
さて、毛毟りです。
・・・汚いです。細かな毛はライターで炙る予定ですが、いわゆる「棒毛」は仕方ありません、毛抜きで1本1本抜くことにします。
でも、棒毛って猟期初めの毛の生え代わりの時期って本で読んだんだけどなあ・・・。
多少脂のノリも悪いような気がするし、いわゆる暖冬の影響ってやつかなあ・・・。
まあ、ちまちました作業ですが、先ほどと違って「室内作業」です。TVでもBGM的に流しながら、ちまちまやりました。
腹部は結構きれいになりました。
・・・。
ああ、細かいところを見ると、まだ細かい毛がついてますが、これ以上毛を毟っていると、皮ごと全部剥ぎたくなってきたので、もうこの状態でOKとします。
次に進みます。
お腹側から、ろっ骨をキッチンバサミでパチンパチン切って、本体内部を見ることにしました。
首側にくっついているのが、気管支等ですね。その上方に首つるがあります。
左右に開かれた胸肉は見事な赤身色です。
あと、私のちょうど中指の先、背骨の先辺りの背中側の奥に、血合いが見えます。
とりあえず、首つるや気管支とかを切り取りました。
本当は、背骨ギリギリで切って二等分にして、骨付きのまま焼こうと思っていたんです。コガモって小さいから。
ただ、カモのあばら骨って幕みたいな薄い一枚骨なんですね。いわゆるスペアリブがありません。
それに腰部分の血合いも気になります。
どうしようかなあ・・・って多少いじくっていたら、手羽元とあばら骨つかんで力入れると、めりめりって引き剥がせることに気がつきました!
「なんだ!包丁使わずに、簡単に解体できるじゃん❤」
って喜んでいたら、腰のところでどんなに力入れても止まってしまいました。
なるほどなるほど、手羽元と胸肉はつながっているから、ここまで一対で剥がせたんだな・・・この先はもも肉か?!
って部分で、キッチンバサミで切り分け、手羽元と胸肉は剥がせました。
残ったもも肉は、股関節を上方向に関節きめて外して、後は胸肉みたいに簡単に引き剥がせました。
まな板左上部は気管支等の捨てる部分。
左下部が手羽元と胸肉、右横がもも肉。
その横が首つる、あばら骨、腰骨です。
自己流、手探りながら、ここまできれいにさばけてきたので、最後に手羽元と胸肉も切り分けます。
上記写真と比べて増えている部位が手羽元です。
これで全て解体し終えました。
正直、内臓だけではなく、本体自身も牛乳に漬けようか迷いましたが・・・やめました!
初めての獲物です。
初めてのコガモです。
臭くても不味くても、とにかく「コガモ」をシンプルに料理して食べたいと思います。
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