2年目終猟日に経験したことです。
この日は、初めて猟場に二脚ガンポットを持ち込んでの猟でした。
二脚ガンポットは驚くほどにブレがなく、着弾が外れたときに、ブレは言い訳は聞きません。
そんな状況下で外れた結果がどうしても納得いかず、いろいろ考えた挙句、この結論にたどり着きました。
「ああそういえば、昔、プアさんの記事で読んだことあるなあ・・・。」
それがこの記事です、私も改めて読み返してみました。
簡単にいうと、
「撃ち上げも撃ち下ろしも、着弾は上にずれる」
ということです。
私があの日、猟場で経験したのはですね、いつもなら水面を泳ぐカモをレーザー距離計で狙いません。どうせ反応しませんから。
ただ、ため池の水面上に杭みたいなものがあって、まあダメもとでレーザー距離計で計ってみたら・・・。
「63m!!」
おお!すげえ!あんな小さなものにレーザー距離計が反応した!!
その1時間後に、その杭の手前にコガモがいたんですね。
「目測じゃなく、距離60m!!」
エースハンターでは8.8cmドロップ。
二脚ポッドでコガモの頭より少し上のあたりに照準をつけて・・・発砲!
そしたら、レチクルほぼど真ん中で水しぶきが見えました!
?!なぜ60mでど真ん中なんだ?!
家に帰る車の中で思いつきました、
「ああ、あの場所から水面のカモを狙えば、全部撃ち下ろしだ・・・。」
プアさんの記事内で、どれだけズレるかの計算式が載ってました。
y = x × cos(θ)
θ:撃ち下ろし角度
x:標的までの距離
y:着弾点の算出基準となる距離
分度器のイラストを180度回転させまして、猟場のイメージとします。
うーん。。。60mほど先だと考えると、15度くらいの撃ち下ろしだったかなあ・・・。
まあとりあえず、距離60mで15度の撃ち下ろしを行った場合、実際のゼロイン距離を計算してみましょう。
そうなると、
「θ=15」
「x=60」
代入して
50m × cos(15)
= 60 × 0.96592
= 57.96m
ちなみに関数計算は、パソコンの電卓の関数電卓機能を使うと簡単に計算できます。
さて、計算上はたった2mのズレです。しかしこれはスラッグ弾やライフル銃のズレです。
実際には60m先で8.8cmもドロップするエースハンターです。
60m先の2mのズレが、8.8cmドロップを飲む込むほどの影響があってもおかしくありません。
実際に、たった1発とはいえ60m依託射撃でど真ん中でしたからね。
それからエースハンターは威力が弱いので、PCP式から比べるとメチャクチャ山なりの弾道です。
そのため撃ち上げと撃ち下ろしの角度の影響だけではなく、風の影響をPCP式よりも顕著に喰らうと思われます。
そういえば風速4mの時に、風下側に外したときがあったなあ・・・(遠い目)
屋外射撃場である医王山で練習すれば、風を読む経験を積むこともできるかもしれません。
しかし、撃ち上げや撃ち下ろしは、こればかりは猟場で経験積むしかありませんね。
エースハンターは、全ての猟師の道具の中で、これ以上なくランニングコストが優れた猟具だということは認めます。
ただそれゆえの「個性の強さ」に慣れなければ、ダメですね。
いやあ!エースハンター奥が深い!!
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