いろいろネットで、カモの種判別を扱ったページを探していたのですが、なかなか有益な情報が出てきません。
仕方ありません、私が先駆けてわかりやすい種判別記事を作っていこうと思います。
まずは「コガモのメス」と「トモエガモのメス」です。
さて、トモエガモなんですが、調べてみると・・・。
トモエガモ:カモ目カモ科:Anas formosa (Georgi)
福井県カテゴリー:県域絶滅危惧Ⅱ類
環境省カテゴリー: 絶滅危惧Ⅱ類
ひゃー!!怖い怖い!!
それから、こんな記事見つけました。
いやあああああ!!怖い怖い!!!
ってことで、コガモのメスとトモエガモのメスを徹底的に比較して、ハンターとして種判別を確実なスキルにしましょう!
まずは、私が撮ったコガモの動画
0:20くらいからコガモのメスが出てきます。
で、トモエガモの動画は「masaogavideo」さんの動画から引っ張ってきました。
0:49くらいからトモエガモのメスの鮮明な動画が出てきます。
トモエガモとコガモの何が似ているかというと、その大きさですね。
カモの中で極小のカモです。
もちろん、オスなら判別簡単です。
で、実はコガモのメスとマガモのメスは、結構イラスト的な共通点が多いんですね。
しかし決定的な違いは大きさです。
下の2羽はコガモのペアです。
上の1羽はマガモのメスです。
単独1羽でいると結構似てるんですが、やっぱり一番の違いは倍ほどある大きさです。
目測距離と倍率の大きさで慣れれば、マガモのメスとコガモのメスを間違うことはないでしょう。
さて、コガモのメスとトモエガモのメスの判別です。
わかりやすく説明するために、日本のカモ識別図鑑から引用します。
これがトモエガモのメス
羽の模様だけ見ると、単純な黒に褐色の縁取りって感じです。
対して、これがコガモのメス
同じく羽だけ見ると、コガモのほうは黒と褐色が二重です。
多少強引ですが、私は豹柄に似てると思いました。
遠目に見ると、マガモのメスも豹柄に見えるんですよね。
いわゆる豹柄羽です。
さて、コガモのメスとトモエガモのメスだけに限ると、一番の違いはやはりくちばしです。
トモエガモのメスはくちばしは黒くその根元が白いのが決定的な特徴です。
とにかくまあ、ホオジロカモといい、頬が白いカモを経験もないのに撃つのはご法度ですね(笑)
そしてコガモのメスのくちばしは、根元近くが黄色です。
ただ天候によっては、黄色がグレーに見えることもあるので注意ですね。
あと、このくちばしの色の特徴もマガモのメスと同じなんですねえ・・・。
まあマガモのメスは、お尻に真っ白な羽があるのも特徴なので、そこがコガモとは違いますし、全体的な色味も、コガモは暗くマガモのほうが明るいです。でも天候や猟場の状況によって明暗は変わりますので、色味だけで判別は難しいです。
そのために、距離感をつかんだうえでスコープで覗いたときのカモの大きさってのは、種判別の大きな決定力になります。
最後に、決定的なのは「翼鏡」と呼ばれる腰の部分の目立つ羽の色のことです。
正確に翼鏡とは、次列風切の根元の羽のことで、この部位の羽の色がカモにおいて特徴的な色になることが多く、例えば前述したように、コガモのメスは95%が地味な豹柄羽なのですが、翼鏡だけは鮮やかな緑なので、これが見えた極小カモはほぼ「コガモのメス」です。
しかし、実はトモエガモの「翼鏡」部分の羽の色も鮮やかな緑です。ただトモエガモのメスの翼鏡部分の緑の部分の面積がずいぶん小さくて、羽を閉じてしまうと、コガモみたいにチラリと見えることがほぼなくなります。
そのため例え同じ色とはいえ、緑の翼鏡は種判別の手段になります。
さてさて、とりあえず、極小のカモのメスに限った場合、トモエガモとコガモを間違えることはなさそうな気がしてきませんか?
とにかく、くちばしの根元近くに白丸があるカモは撃ってはいけないと覚えても、損はなさそうですね。
天候が悪くても「白」って目立って見えますからね。
以上、私なりにまとめてみました。
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