「東野、鹿を狩る」を見てみた

本当にまあもう、珍しく狩猟の様子を記したDVDが、一般的なレンタル店でも取り扱いになったので見てみました。
DSC06023.JPG
タイトルは「カリギュラ」
caligula:禁止されたらやりたくなる心理現況

地上波では放送できない、ボツになった企画書でも、本当に面白い企画はあるのではないかと。

それで、東野浩二さんが数年前から興味があったという「狩猟」の企画を今回やりたいということで映像化となりました。

第一弾はシカの忍び猟の同行です。
2019-04-17_213727.jpg
こういうのが一般DVDになるのはありがたいですね。

ちなみにレンタルビデオ店の分類としては「お笑いコーナー」に置いてありますので、探すときはご注意を。


それから、レンタルビデオでは「シカ編」と「シシ編」が別れていますが、売り物のDVDには2編とも収録されたDVDになっているみたいです。



さて、広告を越えたところから、視聴後の個人的見解を述べていきますが、多少内容に触れることもあり、ネタバレにもつながりかねないので、この時点で興味のある方は、先にDVDを視聴することをお勧めします。





で、私の視聴後の感想なのですが、

「非常にイラっとくる場面が多いけど、まあ狩猟に興味を持っただけの素人ってこんな感じかもなあ・・・俺もそうだったかもしれないなあ・・・。」

って感じです。


東野浩二さんが狩猟に強い思いを抱いているにも関わらず、カエル1匹躊躇して殺せなかったのは、まだリアルな「死」を経験していなかったからでしょう。
忍び猟なのに、撮影隊のスタッフがドローン飛ばして映像のことしか考えていない所なんかも、一般人的な狩猟をなめている感じがありありと伝わってきます。
とにかくバラエティー感を出したがるスタッフ一同の言動にイラっとする場面が目立ちます。猟未経験者の今田浩二さんさえ突っ込んでましたからねえ。


しかし、初めての発砲の瞬間からバラエティー感が吹き飛び、いきなりドキュメントになります。
血抜きのために頸動脈をナイフで切ったあたりから、東野さんの目つきが変わってきます。

そして解体所についてから解体し始めてからは、無我夢中感が伝わってきます。

そうなんですよね・・・今期私も解体を初体験しましたが、良いとか悪いとかではなく、単純に自分がやらなければならない!って気持ちだけで、臭いとか気持ち悪いとか、そんな感情を凌駕するような、淡々としながらも興奮渦巻く作業を行ったことを思い出しました。


それにしても、あれほど内臓をむき出しのままの解体作業の映像は、私はYouTubeでしかみたことがありません。

全国的に一般的なレンタルビデオ屋で、シカの解体の様子が収められた映像がDVDとして置いてあるのは、猟師としてなかなかありがたいことかもしれません。








この記事へのコメント