エアライフルの猟師って、必然的に「鳥撃ち猟師」になります。
まだまだビギナーの私ですが、今までの2年間を振り返ってみて、
私の考える鳥撃ち猟師に必須アイテムのベスト5を紹介していきます。
第1位:四駆の軽自動車
私はたまたま雪国福井県の生まれ育ちで、たまたまジムニー乗りでした。
それが「鳥撃ち猟師」になってから、ずいぶんジムニーを重宝するようになりました。
罠猟猟師や忍び猟ではないために山中深くは入らないんですが、人気のない水辺というのは駐車スペースもなく、草むらに駐車しようとすると見えてなかった側溝に脱輪したり、思わぬぬかるみにハマったりって、二駆だと脱出不能になる可能性も高いです。
まあ一般的に猟場って細い道も多く、四駆の軽自動車は鳥撃ちに限らず、猟師にとって必須アイテムと言えると思います。
あと最近、銃を車に積むメリットも知ってしまいましたので、私の愛読書「山賊ダイアリー」の岡本さんのように、身軽にバイクで猟場を回りたいなんて思わなくなりました・・・ロケハンにマウンテンバイクの悪魔の囁きは止まりませんけど。
だいたい鳥猟だけでも、クーラーボックスやカモキャッチャー等の装備は必須ですからね。
やっぱり、猟師に自動車は必須だと思われます。
ちなみにドライバーだと、JAF会員って必須アイテムだと思うんですが、意外と知られていませんが、JAFのクレジットカードは会員であれば、年会費無料です。
もし年会費を払っているクレジットカードをお使いのドライバーは御一考あれ。

第2位:レーザー距離計
鳥撃ちに必須スキルは間違いなく距離感です。
特に威力のないエースハンターだと、山なりの弾道のため40m・50m・60mでは狙うポイントがかなり違ってきます。
PCP式と違って、距離を読み間違えると、当たるどころか9倍スコープの視野にも着弾入りません。
今ではレーザー距離計の恩恵を十分に感じています。
さて私は当時、猟師を目指した初期の初期にレーザー距離計を購入しました。
本当は当時「銃も持ってないのに多少投資しすぎたかなあ・・・。」って多少後悔しました。
でも、所持許可の前に狩猟免許があり、実地試験では目測距離試験もあったので、日頃から街中での距離感を計っていた私には楽勝でした。
動的射撃の散弾銃と違って、スナイパー的射撃のエアライフルには、レーザー距離計必須です!
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後日談で言うと、ボサの中から獲物を狙うときに、リアルタイムでは距離を測れません。それは水面に浮かぶカモに焦点が合わないのと、手前で邪魔するボサに焦点が合ってしまうからです。しかし撃ち終った後、ちゃんと立ち上がり、ボサの上からカモがいた周辺で一番近めの岸にロックして距離を測ることはできます。何度も繰り返すと、自分の猟場の距離感がボサの中からでもつかめることができるので、COOLSHOTの中では安いラインナップですが、十分に使えます。

第3位:弾速計
最近になって、弾速計買いました。
それはやっぱりエアライフル猟師として必須だと思ったからです。
射撃場で撃っているときはいいんですよ、50mゼロインでレストで、絶対的な条件を固定して、集弾率で銃本来の性能を確かめる・・・。
でも狩猟期の猟場では、獲物が50mピッタリにいません。金属製のレストもありません。笠取射撃場のように屋内でないため、モロに風の影響を受けます。
その状態で獲物を狙って撃って・・・外したら、その原因がなんなのか?それがわからないと、全く前に進めず、結局はスコープのせいにしてしまいます。
私は二年目は、あらかじめレーザー距離計で距離を測っておいて、それを目安に出来る限り距離の誤差を少ない状態で撃つことを心がけました。
それでも二年目は次から次へと外す日々でしたけど、スコープのせいにしたことはなかったです。
レーザー距離計と弾速計と弾速アプリはセットで必須です。
値段と使い勝手と性能で考えると、初心者が初めて購入する弾速計として、ちゃんとお勧めです。
第3位の弾速計は、ネットの弾速情報をそのまま信じて流用する手もあるので、エアライフル先輩ハンターの中でも、弾速計を持っていない方も多いかと思われます。
ただ私はポンプ式銃なので、ポンプ回数と使用する弾丸の重さ等の組み合わせが多く、やはり弾速計を個人で所有するほうが効率的だと考えました。
第4位:依託用ポッド
2年目の私にとっては必須になりましたが、例えば猟師でもブログでも大先輩の「プア」さんはポッドなんて使ってないこと記事にしてます。
これはですね、経験の差だけではなく、裏日本と表日本の違いもあると思われます。
表日本は冬になると天気良くて、伏せ撃ちなんかも楽々できるんでしょうねえ・・・。
でも裏日本の冬は基本的に天気悪く、それだけでなく我が福井県は雪国で、3日くらい天気が良くても山深いところは長靴が必須なくらいドロドロな状況が多いです。
それは河川敷でも同じようなもので、伏せ撃ちなんかとんでもなく、膝射で片膝つくだけでも躊躇するくらいの猟場ばかりです。
そして2年目はカモばかりを追っていた私にとって、狙う状況は50m超ばかり。やっぱり膝射じゃ揺れに揺れてスコープにおさまりません。
それでモノポッドを持ち込みましたが、50m超の揺れを抑えることはできませんでした。
まあそれでも初めての猟果はモノポッドでした。
その後、モノポッドから二脚ポッドに改良して、その安定性にずいぶん驚いたものでした。
猟師にとって共通の意識として、
「必要最小限の道具だけを猟場に持ち込む」
ってことがあると思います。
その必要最小限の中に「依託用ポッド」が入るか否か?
それは経験と場所によって人それぞれかもしれませんが、私には今のところ必須です。
ちなみに現在改良してこんな感じになってます。
第5位:カモ回収道具
これはですね、例えば水辺でヒヨドリとか狙っているときに、たまたまカモを発見したとするじゃないですか?
撃てば当たりそうなんだけど・・・ってでも相手は水鳥、その回収道具がまるでない状態でカモを狙って良いものか?
私は回収道具がない状態で、獲物を狙って撃つ行為は、ただの殺戮だと考えてます。
回収道具があっても、なかなか回収できない状況もあるでしょう。
努力してできなかった・・・それは仕方ないです。
しかし、予想できる未来を理解していた状態で、回収不能の獲物を殺傷する・・・これは殺戮です。
もちろん、カラスやカワウのように駆除自体が大きな意味を成す場合であれば、もちろんOKなんですけどね。
そういう意味で、私は銃を所持する前から、携帯用のカモキャッチャーのアイデアを思いつき、それを記事にしてます。
これを初年度から車に積んでいるからこそ、私はカモを狙える立場を獲得できていると思ってます。
ここまでが私の鳥猟グッズベスト5で、欠かすことのない必須アイテムの紹介でした!
さて、ベスト5のランキング外は、必須とまでは言わないけど、鳥撃ち猟師としてあったら便利なグッズ、自分自身今でも現役で使っているグッズを列記します。
だらだら列記しましたので長くなります。
ダイヤル式キーとワイヤー
銃を車に積むときだけでなく、ガンロッカーにつなぐときでも、私はこの組み合わせです。
詳しくは過去の記事でどうぞ
防水コート
雪国の福井県在住の私は「防寒」よりも「防水」をメインで狩猟服を選びます。
撥水チノパン
丈夫と撥水を併せ持つ狩猟ズボンは貴重な存在です。
8インチタブレット
画面が大きいので情報を見るときには非常に見やすく使いやすいです。もちろん猟やプライベートだけでなく、仕事にも大活躍中です。
ただしスマホと違って携帯性には劣るので、猟場においては車の中でお留守番してもらいます。
保護メガネ
結局保護メガネではなく、今では単純にメガネになっちゃったんですけどね(笑)
防水防寒手袋
手袋も防水機能は大切です。特にドロドロになった場所での膝射では、膝置きとして使うことも良くありました。
ヒートテック
基本的に狩猟服のアウターの機能面を100%防水方向に振り切って選んでいるので、防寒機能は肌着で対応しています。
カラビナ
使い始めると、これほど便利なアウトドアグッツはないと思われるほどです。特に水辺での銃を持っての散策は、足を滑らせて銃を水中に落としてしまえば終わりです。しかし銃にカラビナを繋げる場所さえ作っておけば、例えどんな事故があっても、裸銃を完全に見失ってしまう状態を避けることができます。
私は今でも艶消し系の黒色カラビナを見ると即買いします(笑)
100均折り畳み椅子
どろどろ猟場での体力温存だけでなく、ちょっとした裸銃置きにもなるので、猟場に持ち込み始めたら、すぐに必須アイテムに昇格してしまいました。
がまぐち
これはPCP式エアライフルハンターの方々にはわかってもらえないかもしれませんが、単発銃のエースハンターにはペレット入れが必須です。そして使いやすさにおいて、探しに探して落ち着いたのが、がまぐちでした。
狩猟靴
狩猟やるなら長靴一択!って先輩も多いと思われますが、私は狩猟中にコンビニを利用することがあります。その時に晴れているのに長靴ってのは、さすがに雪国でも積雪なかったら目立つんです。コンビニを利用するなら、できる限り一般客に紛れ込む服装というのが私のポリシーなんですよね。
そういう意味で、狩猟時、私はよほど雪深い時でしか長靴を選びません。というか雪国なので雪さえ積もってしまえばコンビニ長靴って、多少目立たなくなるからです。
そんな私が狩猟靴として選んだのがこの登山靴です。
ハンターマップ
基本的にハンターマップ情報はタブレットに画像ファイルとして入れてます。
じゃあなんでハンターマップ本体を車に積んでおくのかというと、クレーム系年寄り対策です。
年寄りってデジタル情報を信じないこともあるじゃないですか?騙されてるんじゃないかと。
で、ペーパーのハンターマップならデジタル嫌いの年寄りも納得するんじゃないかと。
幸いにも今まで狩猟中に人ともめたことがないのですが、やはりもめたときの安全パイは必要です。
ここまでは狩猟時に私が現場あるいは車に持ち込むグッズでした。
次に射撃場に持ち込むグッズの紹介です。
フィールドスコープ
射撃場の話ですが、PCP式だと16倍以上のスコープ載せている諸先輩方多いので、銃のスコープ単独で的紙の弾痕を確認できます。
でもエースハンターの標準スコープは4倍固定、私のスーパーエースのスコープでも最高9倍です。この倍率だと50m先の弾痕をまるで確認できません。
もちろん射撃場にはフィールドスコープ置いてますよ。でも射台が3つあってもフィールドスコープは1本だけってことはよくあります。
50m先の弾痕をスコープ単体で確認できない倍率なら、フィールドスコープは独自で用意しておいた方が楽です。
デジタルビデオ
スマホやデジカメでも動画は撮れます。しかし高倍率で長時間ってなると、デジタルビデオは便利です。
ただし便利ってだけで必須ではありません。
デジタルカメラ
デジタルカメラを購入した後でも、ちょっとした画像が欲しい時には、やっぱりデジカメを使ってしまいます。画像だけならコンパクトで高性能なんですよねえ・・・。
ビデオもデジカメも、私がブロガーだから必要性が高いのかもしれません。
三脚
デジタルビデオ・デジタルカメラ・フィールドスコープ、そして弾速計。
これら全てに使えるのが三脚です。
私が使っているのはAmazon激安三脚ですが、微調整できる雲台付き三脚なら、前述のフィールドスコープで天体観測が可能です。実際に私は手持ちのフィールドスコープで土星の輪を見ましたよ。なんかすげえ感動しましたよ!
cmで作った的
銃は外国が本場なので単位はインチです。でも我々日本人にとって長さの単位は「センチ」です。
特にゼロイン調整を行っているときに、中心から何インチずれている・・・ってよりも、何センチずれてるって情報のほうがわかりやすくないですか?
でも私が調べた限り、1cm単位の的って販売されてませんでした。
ないから私は自作しました。
ホログラムシートシール
私のスコープは最高で9倍なので、射撃場の弾痕は見えません。
そんな倍率で的を狙うときに、的の中心部は派手に目立ってくれないと役に立ちません!
そこで私はホログラムシートシールを1cm角に切って、的中央に貼ってます。
いやあ!いい仕事しますよ!百均でも売ってるホログラム!
ドライバー
ゼロイン調整するときに使います。コインでも行えますが、ドライバーで調節するほうが圧倒的に楽です。
あと、弾速計とか海外のものって電池入れの蓋がネジ式の場合がほとんどで、現場で電池交換するならドライバーは必須となります。
ただし、この手の工具系を車に積みっぱなしにして、警察に見つかると、なかなかややこしくなるのでご注意を。
さてさて、こんなところかなあ・・・必需品って。
基本的に、猟場も射撃場も車移動なので、なくて後悔することをできるだけ避けて、余分カモって思われる荷物はできる限り積むことにしているので、必需品と思われないものでも、積んじゃうことが多いです私。
番外編の番外編として、私は射撃場も猟場もおにぎり3個持ち込みます(笑)
昼ごはんとして一気に食べる時もあるけど、気晴らしでバラバラの時間帯に食べる時もあります。
射撃場も猟場も長丁場になるので、昼ごはんはやっぱり食べないともたないです。
こういう時の非常食は日本人なら、やっぱり米に限ります!
それから、銃を持っていないロケハンの場合なら、入浴グッズを積み込みますね(笑)
例えば、この記事を撮影した場所の近くに、福井県でも有名な温泉街があるんですよ。
銃持っていると「温泉でゆったり
」なんて絶対考えられません!

で、ロケハン中って頭の中は狩猟モードになっていくので、グルメとか温泉とかそういう観光的なワードが脳内で勝手にNGになっちゃうから問題ありません。
しかし、ロケハンを終えた瞬間に「一般人」モードに戻ると、グルメランチや日帰り温泉ってワードが勝手に復活しちゃうんですよね(笑)
遠出のロケハンは「日帰り一人旅」の気分もついでに味わいたいんですよね私。
さあて、ベスト5はずいぶん考え考えましたけど、番外編は結構思うがまま列記しました。
必需品って、本当に人それぞれだと思われますので、参考程度に参考にしてください(笑)
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