笠取射撃場でゼロイン調整してきた

先日「笠取射撃場」に行きました。
PIC_0052.JPG
本当にね、福井県からは遠いんですが、遠いだけの価値はある射撃場です。
なんといっても、ここは「室内射撃場」です!
風の影響を全く受けない状態で「ゼロイン調整」ができます。
逆に言うと、ここでしか信用できるゼロイン調整ができません。

先に紹介しますが、以前初速度を紹介した記事をアップしてますけど、今回の笠取でも弾速計を持ち込んでデーター収集しました。
この分のデーターを追加して記事を更新しました
多少数値が変わり、項目も増えましたので、興味ある方ご参照ください。


さて、前回「医王山」でポンプ13回で撃ってきた私ですが、威力が強くなった半面、
エースに負担をかけることも経験し、本当に散々悩んだ挙句、
ポンプ10回でゼロイン
することを決意しました!

やっぱり、射撃場では猟場と違ってバンバン数を撃ちますからね。
これ以上エースに負担をかけないための決断です。
しかしポンプ13回を諦めたわけではありません。
猟期中はポンプ13回がメインです。どれくらいアップするかは、前回の医王山でデーターは集めてます。


で、あと今回もう1つ試したかったのは「フライアーを抑える方法」です。
我がエースハンター、射撃場での1発目は右上に大きく外れることが、経験上わかってます。
10発を越えるころから集弾率は落ち着いてきます。

しかし猟期中に狙う獲物はほぼ射撃場での1発目です。
このフライアーを抑えなければ、数発獲物を狙い外すことが必須作業となってしまいます。

で、禁断の技「パーツクリーナー洗浄」を今回試すことにしました。
もちろん前回の失敗も踏まえ、ラテックスフリーのパーツクリーナーを笠取射撃場に持ち込み、きっちり銃身クリーニングを行いました。
念入れて、前日と撃つ直前の2回クリーニングしました。
これでフライアーがなくなることを祈るだけです。


さて、医王山で10回ポンプゼロインと思わしきスコープ設定から撃ち始めました。
それがこれ。的紙は手作りのセンチ的
DSC062181.jpg
黄色までが半径3cm
禁断の技使っても、1発目は3センチ右上に外れました。
あと、3センチ以上の色なしの部分に当たったのは、この日この1発だけでした。
うーん・・・難しいなあ・・・。
フライアーありきで1発目は左下を狙うべきなのかなあ・・・。
まあどうせ外れるなら、左下狙いのほうが確率は上がるということか・・・。

というか、1発目よりも3発目のほうが問題です。A4の的紙にすら当たらず外れました。
このすっぽ抜け現象は医王山でも見られました。
参ったなあ・・・猟期1ヶ月前で最後の射撃場なのになあ・・・。

しかし次の5発がこれ
DSC062301.jpg
またしても右上に1発外れましたが、3発は中央に当たってます!
さて3年目にして反省なのですが、ペラペラのコピー用紙にシール貼った場合、弾丸がシールの部分に当たるとちぎれてしまいますね。
的紙はコピー用紙ではなく、漫画家が使うような表面が固いケント紙で作るべきでした!!


さてこの日実は嬉しい誤算がありました!
それは「非鉛弾」です!
DSC06231.JPG
この軽いペレットは、威力のないエースハンターには合うかなあと、初年度に秘かに購入したものです。
まあなかなか弾速等のデーターが取れなくて、実戦にはあまり使っていませんでした。

この軽いペレットを、ポンプ10回ゼロインが決まった時点で、今度はポンプ8回で撃ってみました。
そしたら!まるでこのペレットでゼロインしたかのように集弾率がいいんです!!
非鉛弾をポンプ8回で5発撃った結果がこれ
DSC062241.jpg
中心白丸は直径1cmです。
これに気を良くして次の的を撃った瞬間、真ん中のホログラムシールが消えました。
DSC062251.jpg
そうなんです、この日初めてのど真ん中命中が非鉛弾でした!!
で、真ん中目印がなくなったので、実はこの的にこんな星形をたまたま貼り付けてました。
DSC062271.jpg

それ狙って撃った結果がこれ。
DSC062261.jpg
紙のひびが5方向に割れているということは、星形プラスチックに当たったんでしょう。
連続2発ど真ん中でした。

何かの命運でしょうか?
笠取まで行って、ポンプ8回非鉛弾が精密に撃てました。


最後に、今期のスコープ調整が終わったと信じて、16グレインFXペレットと非鉛弾を5発ずつ撃ってスコープ調整を終えることにしました。

最期の16グレイン10回ポンプ5発がこれ
DSC062281.jpg
もうちょっとだけ下目に調整したいところですが、まあ2cm圏内におさまってるのでOKとします。

非鉛弾8回ポンプ5発がこれ
DSC062291.jpg
これはもう文句ないですね。3発が1cm圏内に入ってます。
ヒヨドリやムクドリなど、小鳥を狙うなら非鉛弾の8回ポンプが有効だと思われます。

これ見ても多少下目に調整したいところですが、冬場はポンプ圧が下がる傾向にあるので、やっぱりこの設定でOKでしょう。


さて、記事冒頭のデーター記事で追記したのですが、
同じゼロインでも、

16グレイン13回ポンプ:23.0ft-lbf
16グレイン10回ポンプ:20.3ft-lbf
非鉛弾8回ポンプ:16.6ft-lbf

とこれだけの差があります。

今期もカモ専門で狙うなら、それもマガモやカルガモのような大型カモを相手にする場合、躊躇なくポンプ13回で勝負したいと思います。

でも私の猟場はコガモだらけなので、コガモなら10回ポンプで十分カモ。

それから今期、ヒヨドリやキジバトの止まり木を見つけたなら、これこそ自信持ってポンプ8回非鉛弾で勝負したいと思います。

ようやく3年目にして、ポンプ銃の利点である「ポンプ回数の変化」で勝負ができることになりました。









この記事へのコメント

  • 黒猫

    お疲れさまでした。

    非鉛弾、私はHNの5.5ミリを使っています。12.3グレインと若干重いのですが、重量の違いよりも、固さとスカートの厚み、先端の形状の違いが大きいので、銃によっては全然当たらなかったり、結構良い感じだったり。

    次回、ご一緒できるときは、使い比べてみましょう!
    2019年10月10日 15:53
  • morimori

    ペレットの相性は、確かに撃ってみないとわかりませんね。
    現在、自己分析中ですが、今回の笠取では5発の集弾率が荒れました。多分直前のパーツクリーナーのせいだと思われます。
    逆に言うと非鉛弾はパーツクリーナーの影響をほぼうけませんでした。これはなかなか面白い実験となりました。
    2019年10月10日 20:13