先日、イノシシの「ほほ肉」って珍しい部位を入手しました。
ただまあ、日頃から良く動かす部位ですからね、ガッチガチの筋肉質だと想像していました。
そのために、強烈に煮込んで繊維をヅタヅタにしなければ食べられないような固い部位じゃないかと、解体しながら思ってました。
で、これが左右のほほ肉。
裏側の固い膜のつきかたが、鳥の砂肝に似てますね。
まあ表か裏かわからないんですが、膜がついているほうを裏とすると、表はこちら。
縦方向に筋が見えます。で、ほほ肉を切り分けるのに、この筋に沿って切り、下にある膜を取り分けたいと思います。
まあこんな感じで切り分けました。
膜部分を捨てても良かったんですが、私は鳥の砂肝の膜の部分も結構コリコリ系で好きなので、一緒に調理します。
さて調理方法です。
悩んだんですが、肉を切り分けているときに、それほど固くも筋っぽくもないように感じました。
最初の見た目は砂肝でしたが、なんというかタンっぽい固さも無く、いわゆる内臓系の筋肉質な感じではなくて、単純に赤身肉に思えました。
じゃあ、普通に赤身肉として調理しようかと。
赤身肉のジビエ肉代表のようなカモ肉のように調理しようかと。
つまり、まあゆっくりじっくり低温で焼こうかなあと。
まず筋肉質で脂身が極端に少なかった部位なので、油を足しました。
フライパン中央はオリーブオイル、短冊状のものは無塩バターです。
肉には塩だけしました。
これを中火ぐらいでゆっくり火を通します。
赤身が強い肉なので、カモ肉と同じように、とにかくゆっくりゆっくり火を通すことを心がけました。
ゆっくり焼いていると、大きな塊から表面上に赤いドリップが浮いてくることがあります。
これは中心部に火が通りつつある証ですし、逆にまだ中心まで火が通ってない証です。
火入れはもう少しです。
小さめの肉を食べてみて、追加の塩コショー。
はい!出来上がりがこれ!
中央にキッチンバサミで切って中まで火が通っているか確かめた肉があります。
一番大きな塊を切ったので、これで十分です。
いやあ!美味い!
想像していたよりは固くなく、何より野生臭が少なく、バターを加えたおかげか普通に食べやすい肉になりました!
ほほ肉が、単純な焼き肉で食べれるってのは、新しい発見でした!
タンを取る作業の流れでほほ肉ってのも悪くないかなあと思った次第であります。
この記事へのコメント
黒猫
ある程度の大きさがないと採取できませんから、「小物」ハンティング倶楽部にとっては厳しいお題ですね~。
年末年始は、シカが欲しいところです。私の知人も、シカは焼いたら最悪だけど、生は最高!って言ってます。morimoriさんの生食レポが楽しみ!
morimori
ところで、シカ肉とマグロ肉って似ていると思うんですよ。どっちも生で食べると絶品なのに、きちんと火を通すとまるで不味くなる。そんな食材だと、私は思います。
さて、年末年始にシカ欲しいですねえ。他力本願猟師の私は吉報を待つのみです。
で、イノシシのわな猟に、ぬかを使うことは良く聞く話ですが、ぬかの変わりに「シカせんべい」使ったら、シカが獲れたりして(笑)
奈良公園のシカなら2秒でかかるでしょうね(笑)