3年目で初マガモゲット!!

やりました!
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3年目にして、念願の大型カモをゲットすることができました!
威力の弱いエースハンターで!!

では!大興奮だった現場の様子をお届けします!!
記事の最後あたりでは、カモの死骸写真が出てきますので、そういうのが苦手な方は途中退散をよろしく。



さて、とある猟場。

この日、朝一のカモの姿はいつもと比べて薄かったのですが、いることはいて、到着早々にコガモの群れに遭遇できました。
まあ昨年、散々カモを追い回していたおかげで、良く見かけるカモの種判別くらいはできるようになりました。
それでも群れと遭遇したら、できれば判別がわかりやすいオスを狙いたいのが、初心者ハンター心理です。

で、コガモのオス狙いだったのですが、多少小枝が多い射撃線だったので、観察しながら待ちましたが、小枝の切れ目に出てくるのはメスばかり。
あきらめて、射撃線を確保できているメス狙いに切り替えました。


距離目測50m!

この距離でコガモ相手だと、スコープ9倍ではバイタルうんぬん言ってられません。

レチクルど真ん中!
胴体ど真ん中!勝負!


ぱあああああん!!!



バタバタバタバタ!!

飛び立つ水しぶきか?!ほぼ至近距離に外した水しぶきか?!
わからない状態で飛び立つコガモ!!

えーーーー?!
今のは手ごたえあったと思うんだけど・・・。
って確認しようと立ち上がると、見えない場所から飛び立つカモたち。

残されたのは、静かになった水面だけでした。

目の前の一枚の葉っぱのど真ん中に丸い穴が・・・。

あっはっは!さすがにこんな葉っぱ一枚で弾着が変化したなんていったら、エースハンターに悪いや。






さて、カモ達はいなくなりましたが、それはそれで小枝が邪魔しない最前線まで移動して、改めてカモが戻ってくるのを待つ作戦に切り替えました。

待ち始めて15分くらいを過ぎた頃から、視界に入らない所で「バシャ!!」ってカモが戻ってきている音がします。
20分くらいから、視界に入らない所でカモの鳴き声がかすかに聞こえてきます。

さて、30分ほど待ってみたのですが、残念ながら視界中にカモは戻りませんでした。
まあ一度、立ち上がってしまいましたからね。
待つ作戦は失敗しましたが、それでも視界外にカモが戻ってきてる気配は感じてます。


最前線からできる限りゆっくりとした動作で撤退、そして改めてカモを探します。


「いた

さっき待っていた場所からは帰り道になる方向の場所で単独青首発見

ただし小枝と太めの枝が重なり合うような視界で青首の射撃線を邪魔します。
逆に言うと、そのせいで青首からは気づかれていないようです。
距離は目測30mくらい絶好のチャンス!!

9倍スコープに拡大された青首に、もう!大興奮!!
もう一か八かで撃ったろか?!

ってまで思ったのですが、頭を冷やす意味も込めて、一度3倍までスコープ倍率を下げました。

そして改めて確認したら、青首だけじゃなく、視界に2羽のメスを見つけました。
最終的に何羽かいたのかわかりませんが、30m先にマガモの群れがいるってことだけは理解しました。

もう一度言いますが、絶好のチャンスなんです!!
いつも50m以上でカモを狙っているんです!!
それが30m先にマガモの群れがいるなんて!!
初めての近距離カモの、初めてのチャンスです!!

ここで欲が出ます!
できることなら!初めてのマガモなら!
青首を獲りたい!!
って思いは強くなりました。
それで3倍スコープで粘り強く青首を探したのですが、結局最初に発見した青首1羽しか視界に入らず、それもその青首はずっとバイタルの射撃線を太めの枝で守られたままです。
他の射撃線を探すために多少の移動も考えたのですが、この近距離だと群れ全てに飛ばれる危険性が強いのです。
いつもの簡易椅子に腰を掛け、いつもの2脚ガンポッドに銃を設置した、その状態で狙える射撃線しかもう狙えないし動けません。


この辺りから、
キュウーーーーー!!
って脳みそが反転し始めました。

俺は何を高望みしてんだ?!
3年目にしていまだにコガモ1羽しか獲れてないんだぞ!!
それが30m先にマガモの群れってこれ以上ない絶好の位置!!
マガモのオスしか狙わない理由なんかねえんじゃねえのか?!


30mでマガモの群れが逃げないってことは、射撃線が枝と小枝でずいぶん汚れた視界です。

威力がPCP式エアライフルの3分の1しかないエースハンターです。少々小枝をかすめただけで、その影響力はPCP式の比ではありません。
理解してます、先ほどの葉っぱ一枚でずれたんじゃないか?!って悔しい思いは、昨年から散々してますから。

まず太めの枝がなく、小枝の密度が少ない射撃線を探します。
・・・ありました。そしてその近くでゆっくり泳いでいたのは一羽のマガモのメスです。

ターゲットをこのマガモのメスに決めました。9倍まで倍率を上げます。
決めた時点で横向きでしたので種判別は十二分にできました。
確信もってマガモのメスです。
しかし横向きです。
待ちます。
30mでも横向きで胸狙いで撃つと、大型カモだと威力の弱いエースハンターではバイタルに届かないかもしれないからです。
もう半矢は嫌です。だけどこの距離でもヘッドショットは怖くてできません。

ほどなく、正面を向きました。
これで大型カモといえど、縦一直線のバイタルをエースハンターの銃口にさらしました。

一つゆっくり深呼吸・・・。


距離30m
約5cmアップ
近い・・・狙え・・・




ぱああああああん!!!








9倍スコープ視野いっぱいに飛び散る胸毛!!


あたった!!




即座にスコープを3倍まで落として観察すると、力無い感じで翼をばたつかせて最後の逃走をこころみるマガモ。
しかし飛ぶことも潜ることもできない様子。
あきらかに致命傷だと思えるけど、それでも動きを止めないマガモ。

バイタルを狙い、それが当たり、それでも動きを止めないマガモ。
「まだ動けるのか・・・。」

昨年、散々大型カモ相手に半矢を出した記憶がよみがえります。


カモから視線を外したくはありませんが、止め矢を撃たなければなりません。
そうです、エースハンターは単発のポンプ銃。
一旦視線をカモから外し、とかく一心不乱に最速でポンプ!

はあ!はあ!でポンピングを終え、裸眼でカモが見えて、銃を構え直して9倍スコープでもう一度カモを確認できた時、どれほど安心したか。

はあ!はあ!息してる自分に、
「落ち着け・・・落ち着け・・・」
って言葉をあの時何度投げかけたことか。


さて、止め矢を撃とうとしていた時には、まだ多少翼が動いてましたが、ほぼ動きを止めていました。
結局そんな状態のマガモに2発止め矢を撃ちました。
1発目は至近距離の水しぶき、かすったにしても外れでしょう。
2発目は体のどこかに当たったのか、大きな水しぶきはなく、カモの体がピクリと揺れました。
それ以降、カモはピクリとも動きません。

絶命したと判断し、回収に向かいました。


最後の抵抗で、岸際の草むらに隠れるつもりだったのか、結局岸から8m程度のところまで寄っていたので、回収場所までたどり着いてしまえば、それほど回収自体は手こずりませんでした・・・が、その回収場所までが、私にとっての鬼門となりました。

とにかくバイタルにあてたつもりなのにあれほどまでに動き回っていたカモの姿が、本当に走馬灯のように脳内に巡り廻った状態で回収に向かいました。その結果、水面に浮かぶカモの姿をできるだけ早く視界に入れるため、まとわりつく草木をまるで障害物競走で一位を取るようなスピードで、体中に絡みつく濃いボサの中を一目散に突っ切ってしまいました!
いやあ・・・あとでこの世のものとは思えないほどの疲労感に襲われました・・・。



さてそれはさておき、マガモのメスです。
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昨年のコガモのメスと違って、ずしりと重みがありました。
そして、手に引き寄せた瞬間、驚くほどの喜びと充実感が湧き上がってきました!!

「エースハンターでマガモが獲れた・・・。」
昨年、マガモとカルガモ相手に次々と半矢出してきた日々がよみがえります。

「エースハンターで大型カモが獲れた!!」
本当に、記念すべき良き日となりました!!


そして、命に合掌。



ちなみに、上の写真で見るとネックショットが確認できます。
実際にカモを回収するときに頭をつかんだら、首が引きちぎれそうなほど頼りなかったので、首の骨が折れていたのでしょう。
しかし、どうもこれは2発目の止め矢ではないかと考えます。


家に帰ってから毛毟りをしていたときに気がつきましたが、右胸にも弾痕ありました。
多分これが初弾でしょう。致命傷とはいえ、あれだけ動けた理由がこれでしょう。
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それにしても、30mという至近距離で2脚ガンポッド使って撃ったのに、思っているよりも左下にズレてました。
いやあ!危なかった!!

でも獲れました!!


いやあ!とにかく念願の獲物で、念願の大型カモです!!
いやあ!エースハンター使いの私が、本当にこんな日が来るなんて思っても見ませんでした!!








さて最期に、もう少し判別しやすい「マガモのメス」写真も載せておきます。
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「青い翼鏡」「マガモ」「カルガモ」だけの特徴です。

それから、初弾が当たった様子の写真のほうがわかりやすいのですが、くちばしがまだらに黒と黄色に混ざるのも、マガモのメスの特徴です。

ちなみにカルガモは全体が黒のくちばしで、先だけが黄色です。
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ちなみにマガモのオスは逆で、全体が黄色のくちばしで、ほんの少しの先だけが黒です。
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今では偉そうにこんな種判別記事書いてますけど、昨年2年目の最初、カモ撃ちにシフトした時は「コガモの判別すら迷って撃てなかった」んです・・・私。

それが今では単独「マガモのメス」も単独「コガモのメス」も、自信持って判別判断して撃てるようになりました。
まあ大概外してますが・・・。

いやあ3年目!いろんな意味で節目となる年となりそうです!









この記事へのコメント

  • けろあき

    おめでとうございます。立派なマガモですね。
    リアルな情景が浮かびます。私も回収ではいつも転げ回ってますので。
    いつだって獲物を手にするまで油断なりませんからね。
    今期はまだまだこれから、頑張りましょう。

    2019年12月04日 22:31
  • morimori

    けろあきさん、ありがとうございます。
    昨年のコガモの時はヒットしてすぐに動かなくなったので、即死したと実感したのですが、今回は暴れ回られましたからね、体中の全ての筋肉が筋肉痛になった感じでした(笑)
    2019年12月04日 23:44
  • 黒猫

    おめでとうございます。臨場感あふれる文章能力にも感服致します。

    雌は判別が難しいところ、しっかりとした根拠に基づき判断されているのは、さすが、勉強の成果ですね。これをステップに、2丁目PCPを目指しましょう!

    ちなみに私は、カモを捕れたことがありません。無いのですよ~~
     orz
    2019年12月05日 06:34
  • morimori

    黒猫さん、ありがとうございます。
    黒猫さんがカモ獲ったことないなんて、逆に意外です。小物ハンターの名の通り、大型カモには興味ないのカモ(笑)
    まあ、そうなんですよね・・・カモ狙いを続けてきた中で、どうしてもPCP式銃の存在は頭をちらつきます。
    この「欲しい欲しい病」は猟期中だけで、猟期が終わるとすっかり治ってしまうのが厄介な病気です(笑)
    2019年12月05日 07:50
  • S410のW

    表題を見ただけで「ついにやったか!」ドキドキしながら読みました。
    おめでとうございます! 私も心臓バクバク、口の中がカラカラにななったのを覚えてます。今でもですけど。
    コガモを外した後、待ちに切り替えて、カモの着水音に気付きじっくり攻める。猟師ですね~
    2019年12月05日 10:03
  • morimori

    S410のWさん、ありがとうございます。
    実は医王山での会話が役に立ちました。
    私は飛ばれても何されてもカモを探し回るタイプで、で、ずっと獲れなくて。
    で、本当はカモ猟師って、夜明け前から水際に陣取って、地蔵のように待つのが正統派なんじゃないかと思うようになりました。そうなると、カモ猟って私の性格的に向いてないかなあと。
    そしたら、実績がちゃんとあるS410のWさんも探し回るタイプって伺ったので、本当に安心したんです。それでカモ獲れるんだと。
    だから昨年の課題を思い出しながら変化交えて、今期は出猟してまして、それが結果に表れたと思ってます。
    やっぱり実体験話を聞けたことが、現場においての大きな原動力となります!本当にあの時はありがとうございました!
    2019年12月05日 20:13
  • るな

    マガモおめでとうございます。
    エースハンターでの射獲、素晴らしいと思います。
    美味しく頂くまでがミートハンターかと思います。調理後の姿に期待しています!
    2019年12月06日 18:00
  • morimori

    るなさん、コメントありがとうございます!
    以前コメント欄で「半矢を出すのなら外すほうがまし、横向きならヘッドショット一択」ってアドバイスいただいて、正直あの時はキツいお言葉でしたが、でも時間が経つにつれ、確かにそうだなあと腑に落ちました。
    今期、大型カモに関してはバイタルしか狙わなくなりました。そしてそれがこの猟果につながったと思ってます。
    本当にるなさん、アドバイスありがとうございました!
    2019年12月06日 20:02
  • るな

    日々の研鑽での結果でしょうし、今回を皮切りにいい結果を出し続けられるのではないでしょうか?。
    ブログ更新楽しみにしておきます!
    2019年12月07日 10:29
  • morimori

    「一人障害物競走」のダメージが思いのほか深く、日によって痛むところが違う始末・・・。まあゆっくりと自分のペースで猟を楽しみたいと思います。結果は・・・そのうちついてくるでしょう(笑)
    2019年12月07日 19:08