初めての獲物はコガモのメスでした。
2羽目はマガモのメスでした。
本当にメスばかりでした。
人間界ならメスばかりが寄ってくるのはありがたいんですけど
それが初心者カモ猟師となると、メスガモの種判別はムチャクチャ難しいので、できればオスのほうにもてたほうがありがたいんです。
そんな私がようやく見た目が美しいオスガモを初めてゲッツすることができました!!
さて、記事の最後のあたりで、カモの死骸写真があります。
苦手な方は、途中退散お願いします。
正直その日、連日の激務やなんやらかんやらで、6時前に目覚めるも、二度寝・三度寝を繰り返し、気がついたら9時過ぎ・・・。
天気予報じゃ今年一番の寒気って話でしたし、今日はゆっくりしようかなあ・・・って思いながらも、多少天気が荒れるほうが私は好みなので、しぶしぶ10時過ぎに出猟。数発撃ってダメだったら帰ろうって、ダルダルで出猟。
で、猟場に向かう際、
がらがらがら!!!
って降る霰!さすがに目が覚めます。
それが終わると、ぱあああっと晴れました。
もう猟場に着く手前です。
この時期の福井県の天候は理解してます。
一日天候が悪い予報で、ぱああっと晴れた場合それは長続きせず、さっきの霰のようにバアアア!!って降ります。
猟場到着、気温6度くらいですが、まだ快晴で日差しが当たると暑く感じるくらいです。
3つほどポイント見回って空振り。
最期に一番カモがつくポイントでコガモの群れを発見!
ただ、今年はこのポイント、木の枝と小枝が濃いんです。
3倍と9倍と、スコープの倍率変えながら枝が少ない隙間とカモを探します。
そのうち小雨が降り始めました。
気がついたら、黒い雲に覆われ始めました。
雲の厚さを考えると、どしゃぶりではないにしろ、まとまった雨がそろそろ降ってきそうです。
問題はまとまった雨が降ると、同時に風も強くなるんです。
日本海側の冬の気候です。
「どうする?!とりあえず撃つか?!それとも現場離脱して車まで戻って一旦雨をやり過ごして、次の晴れ間に再チャレンジするか?!」
「どうする?!」
小雨は降ったりやんだり、一直線に天候が崩れる感じではありません。
まとまった雨は車でやり過ごすにしても、小康状態の中とりあえず撃つ!方向で覚悟を決めます。
目測50~60m位には数羽のコガモがいて、射撃線もそれなりにとれるのですが、コガモ相手に50m以上は遠すぎです。
雨が本降りになったら、その群れをダメ元で撃つと決め、近いところを探します。
「いた!」
ものすごく枝が濃い30mほどの所に数羽のコガモを発見・・・でもさすがに撃てません。
3倍まで倍率を落として周囲を確認すると、太めの枝は無くても多少小枝が多い視界を発見。
すると、数羽のコガモのうちの1羽がその視界の方向、6時から12時の方向にゆっくりと移動しているのが確認できました。
天候のタイミング的に、このコガモを最終ターゲットに決めました。
2脚ガンポッドで銃を固定、こちらから見ると背中向けて逃げるようにゆっくり進むコガモのオスが射撃線に入るのを待ちます。
目測40m!アップ5cmほど!
レチクルは背中の中央だ!脊髄を含め上下多少ずれてもバイタルだ!
計算通り飛んだなら、頭か首だ!!
小枝にさえ当たらなかったら・・・。
勝負!!
ぱああああああん!!!
ばたばたばたばた!!
いろんな方向から飛び立つカモ達、しかし1羽浮かんでいるカモが・・・。
えーーーー?!
この小枝の多い射撃線の中、当たったのか?!
それも本日撃った初弾で?!
初弾が暴れるエースハンターで?!
はい!当たっちゃいました!
それも本当にたまたま運が良かったんです。
なぜなら、撃った後カモの動向を確認していたら、急に風が強くなり始めて、見る見るうちに風下の岸辺にカモが寄ったからです。
あと3分でも撃つのをためらったら、あの強い北風に流されて非力なエースハンターでは、小さなコガモにはかすりもしなかったでしょう。
そしてもう1つ運がよかったのが、たまたまその方向に泳いできたのがコガモのオスでした!
いつもメスばかりだったので、写真をアップするまでに、相当の確認の時間を費やしたのですが、今回はこんなに簡単に写真をアップすることができるなんて、夢のようです!
はい!文句付けようがないコガモのオスです!
あと、前回のマガモの時は当たってから動き回る姿を見ていたので、回収場所まで全速力でしたが、今回は1発で動かなくなり風で岸までたどり着いたのを見てましたので、ゆっくり余裕もって移動し、現場に到着したら、回収道具もなにも利用せず、手づかみで回収できました。
ただ弾がどこに当たったのか、スコープ越しに出血が確認できなかったのですが、回収してビックリ頭から出血してました。
改めて確認したら、後頭部へのヘッドショットでした!
当たった瞬間に多少バタついた様子を見せたのですが、多分痙攣していたのでしょう。
目が開いたままのカモの死骸を見たのも初めてです。
でも苦しむことなく、初弾が止め矢になったことにホッとしました。
今年、笠取射撃場でレスト使ってここまでの精密射撃ができませんでした。
それが、まるで今シーズンの運を全て使い切ったような、
ベストショットのクリーンキルでした!
そして改めて命に合掌。
で、やっぱりカモは翼鏡が美しいです。
大型カモのマガモとカルガモの翼鏡は青ですが、コガモは緑です。
ちなみに緑の翼鏡のカモは他にもいるし、非狩猟鳥の緑の翼鏡もいるのでお気をつけて。
あと今回、熟成にもチャレンジしてみました!
一般的に軒下にぶら下げるってあれです。
でも我が家は住宅密集地で、鳥の死骸をぶら下げるなんて、近所迷惑も甚だしい!!
あとカラスも問題です。
昨年、自宅前でイノシシの解体を行っていた時に、カアカアカラスが集まってきまして・・・。
で、残差をゴミ袋に入れて、ポリバケツを逆さにしてかぶせ、その上に煉瓦まで置いたんですが、翌朝、煉瓦ごとバケツがひっくり返されゴミ袋をあさられてしまいました。
なんか私、頭にきて、次の日も中身なしでポリバケツと煉瓦を置いてみて、カラスを馬鹿にしようと思ったのですが、3日経っても近寄った形跡も無く、私のほうが馬鹿にされました
で、ご近所問題とカラス問題を解決すべく使ったのは、農家が使う玉ねぎ袋です。
「獲った鳥入れても血の色が気にならないから、玉ねぎ袋は重宝する」
って、初年度どなたかのブログを読んで参考にして、玉ねぎ袋を購入したのですが、ボウズ続きで使う予定も無くほったらかしになっていました。
ようやく役に立ちました。
これならカラスの足場無く、多少近所の目も誤魔化せるかなあと。
コガモは小さいので、熟成は1日のみ。明日毛毟りの予定です。
この記事へのコメント
るな
しかもこの上ないヘッドショット。
素晴らしい!
私も頑張ろうと思います。
morimori
自分でも気味が悪いほど、上出来すぎでした。
S410のW
私も、玉ねぎネットを今年から導入してます。(がま口も一緒でしたね)
私は、頭を落として、心臓などの臓物を全て抜いて(醬油漬け)、腹の中を水道で洗って消毒してS字フックで首根っこをつるして熟成させてます。今年は妙に暖かいので銀バエがよってきたので玉ねぎネット導入しました。一晩干したら新聞紙にくるんでカモにピッタンコのビニール袋に入れて野菜室で熟成してます。
morimori
本文でも書いたように、今期のすべての運を使い切ったようなヘッドショットでした!
今期はわな猟の手伝いのほうも大当たりで、今年二回目の冷凍庫パンパン状態です。イノシシ料理に追われて、カモを料理する暇がありません。
ただ、今年もどうやら暖冬ですね。カモ撃ちにとってはありがたい気候です。
黒猫
まだまだ猟期は1/3が終わったばかり。これからが本番?どんどん捕獲して、経験値アップして下さい!
私も、カモ、捕ってみたい。。。
morimori
遠出ばかりしてましたので、もう一度初心に戻って、家からできるだけ近い場所での猟場探しをしてみたいと思います。