福井県はラーメン大国になりつつある件

以前、福井県のラーメンランキング記事を書きました。
もう昨年の話になってしまいましたが、2019年に福井県のラーメン業界が激震するほどの事件が起きました!
まずは「まほろば事件」
これは福井県の人気ラーメン店「めん屋さる」と、
金沢の人気ラーメン店「そらみち」が合併した事件です!
上記の記事を読んでもらえばわかりますが、福井の雄と金沢の雄が合併したんです!!
正直、東京進出してもおかしくないほどの、大型合併です!
それがこの合併店「まほろば」が、金沢ではなく福井にオープンしたんです!!
個人的にこの店の「地鶏と貝の泡白湯」
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こんな一杯が福井県に住んでいて食べられるなんて、
至福の喜び!としかいいようがありません!!
きちんと情報流せば、東京人でも食べにくるレベルですよこれ!!


さて、昨年の年末に、これも強烈な事件がありました。
それは「鶏っぷ別邸事件」
元々「鶏っぷ」は福井に在った人気ラーメン店で、武生に移ってからもその人気が途切れないラーメン店です。
で、鶏っぷの一押しラーメンが、実は鶏白湯で、メチャクチャ美味しいんです、美味しかったんですが、まほろばができてから、私の中で鶏白湯の地位がまほろばのちょい下になりました。

そんな鶏っぷが2019年11月に「鶏っぷ別邸」という2号店を鯖江に作りました。
でも単純な2号店ではありません、メニューは一新されてます。
どちらかというと、新しいメニューで勝負したいために「別邸」という名の、別の店を作ったのではないかと思われるほどです。
で、この別邸特別メニューが「追いあさり鶏塩そば」
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これはもうさっぱり系ラーメンの最高峰です!
きちんと鶏で、きちんとあさりです。
あさりの出汁は、最近都会のラーメン店で流行の「サイフォン形式」です。
この最先端の出汁の取り方を、福井県内で行ったのは、私の知る限り別邸が最初だと思います。
もし別邸に初めて行かれる方がいらっしゃるなら、いくつもメニューありますが「あさりの鶏」一択です!
他のメニューは2回目以降で十分です!




ラーメンって、どちらかというと「下品」な食べ物です。
スープは「鶏ガラ」とか「豚骨」とか、通常なら捨てられるような部位で作られる安いスープです。
麺だって、パスタに比べれば、中華麺単独の旨さなんて、たかが知れてます。
具材だって、たかが知れてます。
それらを多少の化学調味料で無難にまとめ、庶民の食べ物として提供されるのが、いわゆる一般的な「ラーメン」です。

でも、今回紹介した2店は、ラーメンを上品な一皿と変えた革命的な2店です。
中華料理という枠を軽々超え、最先端の和食や洋食の技術を学び、取り入れ、そして挑戦しなければ、決してたどり着けない領域のラーメンです。
こんなラーメン屋が、このクソド田舎の福井県に、それも令和元年の2019年に2店舗も現れたというのは、もっともっと話題になっていいほどの、衝撃的事件です!!


じゃあ!もっともっと悩ましいことを追記しますね(笑)

先ほど個人的に、鶏白湯が、鶏っぷよりまほろばのほうが上って書きました。
でもまほろばの鶏白湯は「貝」の出汁も使った鶏白湯です。単純な鶏白湯で言うと変化球の合わせ技です。
それでも、その変化球を旨いことまとめきっているからこそ美味しいんです!
でも、鶏っぷ本店の鶏白湯は、純粋に鳥単独の直球勝負してます!
具材もスープも純粋に鳥勝負です!
つまり、まほろばよりも鶏っぷ本店の鶏白湯のほうが、個人的にスープの深みがあっさりしていると感じるだけで、鶏本来の味が好きな人は、鶏っぷの鶏白湯を、まほろばよりも正統な鶏白湯ラーメンとして一押しするでしょう。
それこそ好みの違いなので、それこそラーメン好きなら、是非食べ比べていただきたい!!

もう一つ逆の話で、あっさり系の最高峰を、鶏っぷ別邸の「追いあさり鶏塩そば」と書きましたが、
まほろばの「煮干しそば」も、福井県のあっさりラーメンの中では最高峰なんです!!
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食べればわかる!強烈に旨いんですよこれ!!
今回はどちらも合わせ技、あさりと鶏vs煮干しと鶏、これはもう単純に好みだと思います。
これもですね、多少ラーメン好きを自覚する人間なら、私の意見など参考にせず、是非!単純に食べ比べてもらいたい!!




冒頭で述べましたが、以前福井県のラーメンランキングを記事にしました。
しかし、この2店舗ができたせいで、現在福井県のベスト5のラーメンを述べるなら、すべてこの2店舗のメニューが占めてしまうんじゃないかと思えるほどの、衝撃的事件なんです!!
まあ、この記事を読まれている方って、基本的に日本全国のハンターの方ばかりだと思われるのですが、もし北陸在住とか、仕事で福井に来られることがあるラーメン好きの方がいるなら、頭の片隅に、今回の記事を覚えていただいても、決して無駄ではないと思います。



後は個人的感想をこそっと・・・。

北陸新幹線が金沢までつながりました。そのおかげで東京人が数多く訪れることができるようになりました。
まあそれはそれとして。
金沢って京都に食文化が近い、和食文化はまあいいとして、洋食系特にラーメンが・・・。
なんででしょうね、京都の和食は繊細なのに、ラーメンは天下一品とか天天有とか、とにかくドロドロのぎとぎとの、下品極まりないラーメンが多いし、それが現在の京都ラーメンの中核を担ってます。それでも下品でも美味しいのは美味しいけど、不味いのは極めて・・・。

同じように、小京都って言われる金沢って、まあ和食は和食であって、でも洋食系で目を惹くほどの店も無く、ましてや旨いラーメン屋もなかなか出てこない状況でした。
それが唯一金沢で評判になったのが「そらみち」で、それが合併し金沢からいなくなりました。

まあ、もう一つ北陸で有名なご当地ラーメンは富山県の「富山ブラック」ですが、まあ見た目のインパクトだけで、リピーターは・・・。まあもしかしたら、しょう油文化の東京人は好きな濃さかもしれませんが、関西系の人間なら、全否定のラーメンです(笑)

北陸新幹線が、数年後福井県とつながります。そして首都圏内には自称ラーメン通がごまんといます。
福井県にはいまだに他の県と比べて、何の魅力は無い県ですが、唯一ラーメンだけは恐ろしいほどレベルが高くなりました。
情報の流し方によっては、首都圏の自称ラーメン通が、北陸新幹線使って、金沢なんかスルーしてごっそりと福井県に大挙してやってくるかもしれません!

まあ、そうなるまえに北陸人のみなさん!!
福井県のラーメン業界は今かなり熱いです!!






この記事へのコメント

  • 黒猫

    30年ほど前には、福井にはまともなラーメン屋が見当たらなかったと記憶しています。8番ラーメンはジャンルが違いますので除外して、福井市内のチェーンでは無いラーメン屋は、犯罪的な不味さばかりでした。

    ここしばらくの間に都会の有名チェーンなどが進出してきて、地元のラーメン屋も競合して力を伸ばしはじめましたね。

    残念ながらmorimoriさんお勧めのお店には、まだ行けていません。今年こそは、足を伸ばしてみたいものです。
    2020年01月07日 06:11
  • morimori

    あっはっは!その通り!
    「なんでやろ?!」ってくらい、びっくりするほど不味かったです!!だからお台場ラーメン博が始まった時には、本当に嬉しかったものでした。
    しかし、現在ではラーメン博で食べるラーメンよりも美味しい店が、続々と県内にオープンしたために、ラーメン博のほうがレベル低く感じることが多くなってきました。
    本当にお勧めです。
    2020年01月07日 09:06