「狩り部ログ」さんの言葉を借りると、イノシシは本州最強の動物だとか。
いわゆるイノシシ、乙事主(おっことぬし)です。
本州最強の山神です!
その山神を、先日わな猟の手伝いで解体しました。
上記記事中に、牙もお土産で持ち帰ったことが書かれてます。
実は最初牙を取るときに、牙と言っても歯なので、多少石か何かで叩いてやれば取れると思ったんですよ。でも多少衝撃与えてもびくともしななかったので、私、登山靴のかかとで思い切って、
ガンガンガンガンガン!!
って、蹴るというより踏んづけたんです。でもびくともしない。
で、最終的にのこぎりで切りました。
断面見て理解しました。あご骨と牙は隙間なくみっちりと一体化されていて、あご骨もろとも叩き割るくらいの衝撃を加えないと無理でした。
はい!いつものように前フリです。
わな猟の手伝いすると、体力不足の私はどこかしら筋肉痛が襲ってくるのですが、このときのオスイノシシは推定100㎏(期待値こめて)だったので、翌日から全身まんべんなく筋肉痛が襲ってきました。
で、その筋肉痛が引き始めたときに、右足の甲にかすかな痛みが・・・。
良く見ると少し腫れてます。
筋肉痛なら理解できますが、足の甲が腫れてます。
あの日、両足共に無理にひねった動作はありませんでした。ただ右足を酷使したというと、牙を蹴ったくらいしか思い当たりません。
しかし蹴ったのはかかとです。それも頑丈な狩猟用の登山靴を履いた状態のかかとです。
さっぱり理解できません。
しかし、この日を境に右足の様子が変化していきます。
全身の筋肉痛が治まる代わりに、徐々にゆっくりと痛みが増す右足の甲。
そうなんです、なぜか右足の甲の部分だけが徐々に痛みが増し始めたんです!
しまいには階段の上り下り、特に下りるのが結構つらい!!
日が経つにつれ、なかなかの激痛!!
もう一度言いますが、もし牙をかかとで蹴ったことが原因なら、いわゆる打撲です。
打撲なら、遅くとも1・2日で痛みのピークに達するはずです。
いくら原因考えてもわからない・・・もう罠猟手伝いから10日ほど過ぎました。
時間が経てばたつほど、痛みのレベルが上がるなんて、どういうこと?!
その時、嫌な言葉が頭の中をよぎりました・・・。
「乙事主の祟りか・・・。」
私は牙を抜くためとはいえ、良く考えてみれば、
「山神の顔面を足蹴」
にしてしまいました。
ものごっつい、罰当たりな行為をしてしまいました私。
その天罰が2週間後くらいには、階段だけではなく、普通の平らな場所の歩行ですら、けっこうな痛みを伴うものとなり、仕事にも生活にも支障が出てきてしましました。
仕方ありません、祟りの真相を知るために、現代科学の力を金で借りました。
まあ普通に言うと、整形外科に受診しました。
診察前にレントゲン撮って、いざ診察室へ。
「まず骨には異常ありませんよ」
「ああ!良かった!!」
この一言が聞きたかったから受診したようなものです。
「でもね、さっき、かかとだけで蹴ったって言ってたけど、足先を何かでぶつけてるよ。ここ痛いでしょ?」
指先で私の右足の甲をピンポイントで押す医者。
「痛い!痛い!痛い!痛い!」
すげえ!医者ってやっぱりすげえ!
「ここがそれだけ痛むってことは、足の指が反り返る形で足の甲の負担がかかったんだよ、いわゆる捻挫。しばらく安静すれば良くなると思うよ。痛み止め出しておくから。それじゃお大事に。」
ああ、やっぱり医者の判断能力ってすげえ!!
つまり、牙を狙ってかかとで踏んづけていながら、空振りの形で足先が反り返るように踏んづけた行為が少なくとも1回はあったということ。
そう言えばあの時空振って「痛い!」ってときが、あったようななかったような・・・。
いずれにしても、それが原因の痛みであると医師から教えてもらいました。
まあ多少ホッとしましたが・・・足の指が反る方向に負荷がかかると痛むから、階段の下りが痛むわけで、その理由がよくわかりました。
でもだからといって、足の痛みが無くなったわけでもなく、治療としては安静しか方法はないわけで・・・。
そして、例えばカモに見つからないように姿勢をかがめて移動するときって、どうしても足の指が反る方向の歩き方になるわけで・・・。
あっはっは!
やっぱり山神からの天罰だなこれは・・・。
さて、カモ猟かあ・・・。
処方してもらった痛み止めがずいぶん効くから、まあ多少は動けるけどねえ・・・。
まいったなあ・・・。
この記事へのコメント
黒猫
私は今のところ祟られたと思われる部分はありませんが、案外、自分で気づいていないだけかも。。。
足は仕事で大事な部分。年末年始はゆっくり休んで下さい!
morimori