猟期中でも天気が悪いときとかに、銃を持たずにロケハンすることがあります。
そんな時にですね、何か狩猟道具があると、手ぶらロケハンよりも「何か獲れる」可能性が出てきます。
そんなロケハンの時に「パチンコ猟」、いわゆるパチンコ片手のロケハンって、意外と刺激があっていいかもしないなあって思い始めましてですね、いろいろと調べてみました。
で、今回はいろいろと得た情報を記事としてまとめました。
いろいろ調べる中で、この動画を見つけてから、パチンコ猟に対する私の中の思いの方向性がずいぶん変化しました。
だってですね、少なくとも動画管理人はこの動画をアップする際に、法律等も含め、いろいろと調べたうえで自分なりにOKと思ってアップしたはずなんです。なぜならやっぱり合法とはいえパチンコ猟って、けっこうなグレーゾーンですからね。
でも、どうしても自分の中のはてな(?)マークが消えず、何度も動画見てグルグル考え込んでしまいました。
で、ようやく自分なりの考えがまとまりました。
やっぱり上記の動画にはいくつか問題点がありますね。
私なりに列記します。
足りない部分や間違っている部分はコメント欄からご指摘ください。
★公道からの狩猟行為
これが一番の違法行為だと思われます。
パチンコは法で定められた「特定猟具」ではないので、許可や免許等は一切必要ありません。
しかし、狩猟行為を行う場合、パチンコ猟であっても「鳥獣法」は守らなければなりません。
例えば、わな猟にかかった獲物が林道にはみ出す場合、公道での狩猟とみなされアウトです。
動画の中盤以降、車の運転席から撃ってます。車は普通にスムーズに運転できているので、堤防上の道路を走っているのでしょう。
これは公道上での狩猟行為に当たり、違法です。
ちなみに道路はのり面も含めて道路です。堤防を完全に水平な場所まで降りてからでなければ狩猟行為は行えません。
★道路交通法違反
最初動画を見たときに「ピーピーピーピー」って何が鳴っているのかわからなかったんですが、おそらくシートベルトをせずに運転している警告音ですね。
先ほども述べましたが、この車は多分公道を走っています。
シートベルトの着用義務違反、道交法違反です。
罪としては軽いかもしれませんが、動画としてアップして証拠が残っている以上、もし警察が動いたら言い訳不能ですね。
★獲物の回収義務
動画の開始直後に、推定25mくらいのころからカルガモに命中させましたが半矢でした。
で、胴長着てますので、カモの回収は水に入るつもりだったのでしょう。
でも、もし半矢じゃなく止め矢だったとして、この高い柵に囲まれた場所から、どうやって水際まで降りて回収するつもりだったのでしょう?
回収のことまできちんと考えたうえで、撃ったようには正直思えません。
獲物の殺しっぱなしは鳥獣法違反です。
あと、動画全体を通して感じることなんですが、
「パチンコを撃ってカモに当てる行為を楽しんでいる」
ようにしか見えません。
カモを驚かせたり痛めたりと、動物愛護団体でない一般人が見ても「動物虐待」って言われかねない動画です。
とりあえず、こんなところです。
もし、狩猟免許無くパチンコ猟に興味があり、私のこの記事にたどり着いた方がいらっしゃるなら、上記で私の列記した問題点は単純な法律的な問題です。
で、上記列記の問題点すら知らなかった方は、パチンコ猟に手を出さないほうが無難です。
理由は後半述べます。
他にもいくつか「パチンコ猟」をググってみたのですが、
「自由猟法!!」「許可なしでOK!!」
みたいな、気軽にできます!!的な記事が多く、いくつもいくつも読めば読むほど、やっぱり疑問を持ってしまいました。
で、そんな中、唯一「第一種銃猟免許」持っている方が、パチンコ猟について詳しい見解述べている記事見つけました。
ああ!もう!!ビンゴ!!
って叫びたくなるくらい、私が求めていた情報でした!!
さて、上記の記事を、私なりの言葉にまとめて紹介すると、
パチンコいわゆるスリングショットによる狩猟は、鳥獣法さえ守ればOK。
しかしスリングショットは人を傷つける可能性の高い凶器であるため、分類的にはナイフを持ち歩いているのと同じ。
警察はスリングショット所持者を軽犯罪法違反で逮捕することができる。
合法だからと、人目を気にせず堂々とカモめがけてパチンコ撃ちこんでいると、通行人からまあ間違いなく通報されるでしょうね。
警察から職質受けた時点で、もう逃げきれないでしょう。
合法だとの一点張りで、スリングショット所持を警察から逃れられるものだと思っている方がいるなら、大甘です。絶対に逃げられません。
話は多少戻りますが、私はロケハン中、銃どころか刃物すら持っていないときでも、できる限り警察との接触を回避するための努力をします。例えば車から降りる際に通行人の有無を確認するとか、車を運転するときはシートベルト等の道交法は確実に順守するとか。
先ほどの動画の道交法を守らず、またその動画をアップする行為に疑問を持ったのはそういう意味です。
私も「第一種銃猟免許」を持つハンターです。
この資格を得るために、何度も警察署を訪れ、いろいろな面談を積み重ね、現在に至ります。
逆に言うと、一般人よりも警察との応対に慣れているかもしれません。
私のように銃を所持しながら・・・清濁併せ呑む覚悟でパチンコ猟を目指すのなら、さほど問題ないと思われます。
しかしいきなりパチンコ猟から入る方には絶対お勧めできない猟法です。
なぜなら、そんな方は狩猟も警察もド初心者ってことです。
そんなド初心者が、万が一パチンコ猟の最中に職質を受けた場合、初めての警察相手に「鳥獣法」という法律を踏まえた説明なんか、できるはずがありません。
「合法だと・・・ネットで見たんですが・・・。」
程度の言い訳しかできない場合、警察から、
「狩猟やりたいなら、なんで猟友会入ってないの?!」
って質問をされたとき、パチンコで狩猟をする必然性を述べることができるでしょうか?
「この場所狩猟してはいけない場所だけど知らなかったの?!」
って質問されたとき、ハンターマップに基づいた説明ができるでしょうか?
答えられなければ、スリングショットを持ち歩いていた事実だけが残り、正当なる理由なく凶器を所持していたことにより逮捕となるでしょうね。
もう一度言いますが、パチンコ猟は狩猟の入り口としては入りやすいかもしれませんが、職質を受けたときの出口はありません。
出口は自分で用意するしかないのでご注意を。
うーーーん、
スリングショットはスリリングだなあ・・・遠い目
この記事へのコメント
ただし三点目(獲物の回収義務)は結果とし獲物を回収していることから憶測からの批判であると思います
また軽犯罪法に関しては
「この法律の適用にあたっては、国民の権利を不当に侵害しないように留意し、その本来の目的を逸脱して他の目的のためにこれを濫用するようなことがあってはならない」という規定があります
トラブルを呼び込み易いというリスクがあることは確かですがスリングショット猟が自由猟法として合法の範囲内であることもやはり事実でしょう。私個人としては軽犯罪法の曖昧な規定と濫用としか思えないニュースを散見することから猟に使用するしないにかかわらずこういった器具の愛好を応援したいと思っています
morimori
私がこの記事で述べたかったのは、スリングショット猟を自由猟法として認めるかどうかは、その状況下における警察官の判断だということです。スリングショットの愛好を応援する気持ちに水を差すつもりは全くありませんので、悪しからず。