3年目猟期最終日

本日、2020年2月15日土曜日。
猟期最終日です。
今期は最終日も出猟することができました。

本当に3年目は、いろいろと遊ばせてもらいました。
本当にいろんな経験ができました。


さて最終日というか、2月に入ってから、急激にカモの警戒レベルが上がり過ぎです!!

今期いくつか猟果をあげることができたのは、今期初めてカモに対して、
40m以内の距離に近づくことができたからだと思います。
ここまで近づければ、例え青首でもバイタルさえ狙えば、威力の弱いエースハンターでもなんとか猟の形になることを実感しました。

ほぼ致命傷に近いカルガモの半矢も40m以内の距離でした。

いわゆる、今期の猟果は50mゼロインのレチクルを下げ、アップ率を考えた射撃の場合ばかりでした。
そして、私は近距離でも最大の9倍スコープで狙い撃つために、撃った瞬間に当たったと感じるような射撃ばかりでした。


しかしですね、終猟間近の最近では、どう忍び寄っても50m以内には近寄らせてもらえず、ギリギリ狙えてもレチクルど真ん中の50mで狙うことが多くなりました。
2年目で散々外していた時と同じ距離です。
9倍スコープのポンプ銃で、水面に浮かぶハト程度の大きさのコガモを、濃いボサの中から50m射撃・・・。
正直当たる気がしません。


本日も、ようやく射かけることができたのは、目測50mのコガモのペアでした。
ぴったり寄り添うように泳ぐペアのオス狙い、多少風があったので、ギリ胸狙いで、風に流されれば胴体って感じで撃ちました。
わずか胸前で水柱、いっせいに飛び立つコガモの群れ。

昨年と同じ50mの距離でも、昨年よりは技術が数段上がったことを実感してますが、やはり50m超の射撃となると、技術では埋められない、道具の差が出てきてしまうと感じます。


自分に対するご褒美なあ・・・。
ここまで警戒レベル上がると、100m先のコガモでも余裕で狙える銃とスコープが、正直欲しくなりますね。

逆に言うと、我が相棒エースハンターでのカモ猟の場合、射撃技術より射撃距離のほうが重要だということを、今期学びました。
そして、40m以内でのカモ猟の場合、9倍スコープで十分すぎるほどの倍率があります。

そうなんです、我が相棒は「近距離カモ猟」なら、
これで「完成形」なんです。

さて、先ほどの「ご褒美記事」でも書きましたが、私は安上がりの趣味が似合うのかも知れませんね。
本当に、私は全国のハンターの中でも、別格で安上がりで遊んでいることだけは保証します。
これでバンバン、カモが獲れたら、一羽あたりにかかるランニングコストが、ぶっちぎりで安いハンターになることができるんだろうなあ・・・遠い目





さて、なんとなく猟場を歩きました。
今期はいろいろなことがありました。
わな猟の手伝いといい、カモ猟といい、本当にいろんな経験ができました。
そんなことを思い返しながら、カモ達に姿を見られ、バタバタ飛ばれるのも構わず、なんとなく最終日の猟場を歩きました。


そしたら、20m先のカワウに遭遇・・・逃げません。

なんか小馬鹿にされているような気がして、スコープに捉えます・・・逃げません。

アップ率考えると、首のここら辺りを狙えばピンポイントでヘッドショットかなあ・・・って計算までする余裕があったんですが、
逃げません。

ちょっと銃を置いて、カメラで撮影。
PIC_00661.jpg
逃げません!

もう一度銃に持ち直して、改めてスコープに入れて・・・ずいぶん悩みました。
悩んだうえで、撃つのやめました。

私はジビエ肉が食べたくて猟師になった人間です。

それなのに、カワウを撃ったところで・・・食べません。
撃てば食べもしないのに回収の義務が発生します。
狩猟鳥のバイタルを正確にスコープで捉えながら、ハンターとして情けない話ですが、見逃してしまいました。
ずっとボウズだった2年目だったら、間違いなく撃っていたと思います。
しかし、ちゃんと猟果があった3年目を、食べもしないカワウで終えたくなかったというのが、正直なところです。

銃をガンケースにしまいこんで、しばらく見てたら、ワッサワッサと飛んでいきました。
何だったんでしょう?あのカワウ?
単純に散歩客に見えたんでしょうか?
・・・最終的に銃で狙ったんですけどね。




さて、最終日です。
散々歩いて、カモもどこかに行ってしまいましたが、天気も良く温かく、なんとなくゆっくりと待ち猟してみました。
待ち時間暇だったので、なんとなく写真まで撮ってみました。
PIC_00651.jpg
これ、今見返すと良い写真ですね。
今期のカモ猟の私のスタイルが全て写ってます。

銃身に磁石でくっついてるのは、今期から採用しているペレットケースです。
奥が蓋ありの10個入れ、手前が蓋無しの装填用1個入れです。
ポケットの中のがまぐちを使っていた時よりも、無駄な動きが少なくなったと思います。

前の猟期の後半から活躍している2脚ガンポットの最終形も写ってます。
ガンポッドの先端とペレットケースには、気持ちカモフラテープ巻いてます。

写真左の方の部分、いわゆる私がよく記事内で「濃いボサ」と表現するのが、こんな感じの部分で、先ほどコガモのペアを狙ったのがちょうどこの方向です。
今期、コガモのヘッドショット出たのが、写真正面の方向です。
私の猟場はレストになりそうな太めの木がないため、2脚ガンポッドが必須なんです。

それから、これはちょうど1年前の写真なんですが、銃を置いてある100均の椅子も、私の猟の必需品です。
低い姿勢のしゃがみ歩きするときに、この100均の椅子って、ちょうど杖替わりになるんです。
あと、エースハンターのポンピングするときの台にもなりますし、写真のように銃置きにもなります。

まず、ボサの切れ目ギリギリでこの椅子に座り、双眼鏡で現場確認。
カモを発見したらガンケースから2脚ポッドを出して、銃を立てかけます。
9倍スコープでボサの按配を見ながら、撃てそうだと判断した時に、初めてペレットを装填。
あとは呼吸と心拍数と、カモのバイタルとがベストと判断した時に発砲します。

私の3年目で確立したカモ猟のスタイルがこれです。
先ほどカワウを狙ったのも同じ手順でした。
ボサが薄かったから、カワウ撃てば、確実計算道理にヘッドショットだったろうなあ・・・撃たなかったけど。


さて、最終日の最終射撃は、目測50m弱のコガモのオスにめがけての発砲が最終となりました。
最後の最後に50mより近い距離で狙うことができました・・・が、結果当たらず、これで終猟となりました。


ああ!本当に今期はいろいろと楽しまさせてもらいました!
そして、とにかく今は事故無く無事に終猟できたことに、ホッとしております。









この記事へのコメント

  • るな

    猟期終了お疲れ様でした。
    私もそこそこ頑張ったので、16日に一気に疲れが出ました。
    しかしエースでのご活躍素晴らしいと思います。
    念願の大型鴨も複数射止められた事は大きかったのではないでしょうか?
    2020年02月18日 13:59
  • morimori

    るなさん、コメントありがとうございました。
    元々強烈インドアな私も、猟期間近に「そこそこ頑張った」ので、16日は面白いほど動けませんでした。現在も・・・結構な余波があります、いやあ!情けない!
    この致命的な体力不足を、次の猟期までには何とかしたいものです。
    2020年02月18日 20:33
  • S410のW

    無事故無違反お疲れ様でした。私もそこそこ獲れて疲れ果てました。ラスト3週間でスランプ。何回か同じ女性ハンターさんお会いし、色々教えて頂き、落ち込みました。彼女は業界で有名な方らしいのですが、その日(2月2日)の猟果を見せていただきました。「タシギ4羽、キジバト5羽、協猟者の獲った丸まる太ったアオクビ3羽」これから、料理屋さんに卸に行くんだそうです。アオクビ以外は彼女がエースハンター4.5mmで仕留めたものです。正直タシギは初めて見ました。彼女曰く、「タシギはそこらへんに沢山いるよ。雉も多い日は10羽以上見かけるけど、暖かいから交尾始めてだして、もう痩せてきているよ。」・・・・・自分の目がまだまだ節穴だったと思いつかされました。・・・・・
    2020年02月28日 11:42
  • morimori

    それはそれは・・・強烈ですね。
    タシギは一度逆光のシルエットだけ、キジは一度鳴き声だけ聞きました。それだけの「観察眼」があるからこそ、エースハンターでも十分な猟果があるんでしょうね。
    まあ、上を見たらきりがないので、自分のできる範囲でコツコツ行こうと思います。
    2020年02月29日 20:29