モーラナイフで丸鳥を解体してみた

さて、前回の記事で「モーラナイフ」「丸鳥」使って、鶏を解体練習することを思いついたと書きました。

実はこのアイデアは、私単独で思いついたのではなく、この本を購入したのがきっかけでした。
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正直、この本の解体方法は、カモの半身丸ごとの方法で、今まで仕入れてきた知識とはまた別だったため、余計に混乱してしまいました。
ただ、この本に書かれていた言葉が、大きなきっかけになりました。

「鳥類はカモでもキジでもさばき方は大きく変わりません。鳥類のさばき方を覚えれば、丸鳥や七面鳥などを丸焼きして供することもできるようになります。」

なるほどなあ・・・そりゃ狩猟期しか手に入らないカモだけで練習するには数が足りないわなあ・・・じゃあ!やっぱり丸鳥で練習してみるか!自宅時間はいっぱいあるわけだしなあ!
ってことを気がついたわけです。

で、改めて、解凍した激安丸鳥とモーラナイフです。
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とりあえず、肉付き的には餓死寸前のような状態(笑)、胸肉ももも肉もペッタンコですね。
でも、骨格的には同じ丸鳥のはず。
さて!やりますか!

参考にしたのはこの2つの動画です。


で、ずいぶん予習してから行ったつもりなんですが、まるまる太った丸鳥動画と、激やせ親鳥では、なんか映像的に違ってですね、どこからどう刃を入れればいいのか、本当に迷いに迷いながら手探り状態で解体しました。

両手がずっと汚れた状態だったので、途中経過の写真なんかありません。

さばききった最終の状態がこれ。
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まあ初めての丸鳥解体にしたら、まあ悪くないのではないかなあ・・・ってできです。
ただ、やっぱり、貧相なもも肉で、げっそりした胸肉です。
今回、写真で言うボールの中身、ガラ類は全て廃棄にしました。

まあ、それでも1羽348円で、解体の練習にもなり、可食部も少ないながらもこれだけ取れれば悪くはないかなあと。


あと最後に、モーラナイフの感想なのですが、普通にナイフ握って刃を眺めるだけで切れそうなオーラがあり、親指で軽く刃に当てても、危険度マックスの警戒音が鳴るほどの切れ味を感じます。
刃の感じだけで言わせてもらうと、一般的カッターナイフの「オルファ」くらいの切れ味を親指から感じます。

で、使うときは刃の背のほうを目に向けるわけですが、一般的な包丁よりは分厚いんです。
これですね!堅固で切れ味鋭い!
いやあ!良いナイフを買いました!

でも、これだけ切れ味良くても、骨は切れません。
膝関節や肩関節を切ろうとする場合、ちゃんと関節内部に刃が入るようにしなければ、当たり前ですが切れません。

初回の丸鳥解体で、モーラナイフが思ったよりも切れないって感じたのは、私の経験不足のせいです。当たり前ですが、関節の隙間がまるでわからず、刃が入るまでにずいぶん時間がかかりました。
まあ経験不足は経験で埋まりますので、まるで気にしてません。

それよりも握った感じのグリップ感と、解体作業における刃の長さが、初めてにも関わらずやけにしっくりきました!
いやあ!これはいい!

来期、わな猟の手伝いの時には、モーラナイフが解体ナイフのメインになっているかもしれません。








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