丸鳥親鶏を煮込み調理してみた

モーラナイフを購入してから、なんかさばきたくてムラムラしてます

で、上記の記事でも書いたのですが、業務スーパーの丸鳥親鶏はとにかく安い!
でも、普通に焼くと、やっぱり親鶏!やっぱりガッチガチに固い!

で、思いつきました!丸鳥だから、ガラはでます。
ガラが出るから鳥ガラスープがとれる。
その鳥ガラスープを元にして、親鶏の塊肉を長時間煮込めば柔らかく、そして美味しくなるんじゃないかと。

固いイノシシ肉を保温鍋で柔らかくした記事がこれ
今回は今までの知識の合わせ技で、安い安い親鶏のみで美味しい料理に仕上げていきたいと思います。
まずは業務用スーパー「国産親鶏中抜き」1羽348円×2個=約700円なり
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この前買った時に、結構肉付きが悪かったので2個買ったのですが、さすがに2匹となると結構な量あります。

まずは解凍した親鳥2羽を5枚おろしにします。手順はこれ。
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手羽と胸肉ともも肉だけです、やっぱり十分量あります。
で、この肉を掃除します。
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ボールが掃除された肉で、まな板の上が掃除出た骨やスジや手羽の部分で、タッパ―が余分な脂身。水鳥のカモと違って、鶏の足の腱はなかなか手ごわい存在です。

さて、手間取りながらもここまで掃除できました。
脂身と掃除肉はとりあえず冷蔵庫へ。それ以外はガラに混ぜました。


で、出たガラを沸騰湯で湯がき、一度水にとり、腎臓等の内臓と血合いを取り除き、再び鍋に投入。
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匂い消しに、しょうがとねぎを少々入れました。
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で、これは何度か記事にしている自慢の保温鍋。
保温鍋についての詳しくは、上記記事からどうぞ。
さて、ここまで午前中に仕込みました。

で、保温状態で放置&放置





さて6時間くらい経過、もういいでしょう、スープを漉しました。
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ザル満杯にもほどがありますが(笑)、可食部の多い手羽を鍋に戻して、後は廃棄。
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スープを戻して、塩しょうゆで味付け。
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味のまとまりが悪かったので、黒砂糖を入れたら途端にまとまりました!
すげえ!黒砂糖!味見して十分に旨い!!これで煮込み用のだし汁は完成です。

次に脂身を小さく切って、中火で十分油を出した後に、にんにくを投入。
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十分に油が出て、にんにくにも火が通ったら、もも肉と胸肉を皮目を下に塊のまま投入。
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中火のままゆっくりと火を通し、皮目に十分火が通ったらひっくり返して、両面に焼き色を付けます。
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で、フライパンの中身、油も脂もすべて鳥ガラ鍋にイン!!
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チー油で鍋が黄色くなりました。
カロリーとかメタボとか、この際忘れましょう(笑)

さて、もも肉も胸肉も親鶏です、触ればその固さが良くわかります。
現時点でまだまだガッチガチです!

このガッチガチ肉を、保温鍋の力を借りて長時間煮込むことで、食べやすい柔らかさを目指します。
ここまでが仕込みです。

さて、私としてはやれるだけのことはやりました。
あとは一晩以上の長時間煮込みで、親鶏の肉自体がどれだけ柔らかくなるかになりました。


さて、保温状態で放置&放置




保温鍋と言えど、保温能力には限度がありますので、一晩放置と言いながら夜中に目が覚めた時とか、朝目が覚めた時とか、気がついたときには、鍋を再沸騰させる作業は必須です。
そんなこんなで、24時間ほど煮込みました。
最終的に肉を味見して、多少しょう油を足しました。
はい!親鶏の鳥ガラスープ煮込みの完成です!
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いやあ!これは旨い!!

もも肉も手羽も、ホロッホロで柔らかく、煮ものとしては薄味なのですが、鶏の旨味が強烈で十分に満足できる味です!
通常ガッチガチに固い親鶏ですが、小さなお子さんでも食べることができる料理になりました。
これですね、レンゲですくって、そのままご飯にぶっかけた鶏丼、本当に旨かった
結局スープが2羽まるまま、それも鶏の脂身全て乳化された丸鶏スープなので、本当に濃くて旨い!!

まあさすがに、仕込までが手間なのですが、猟師なら鳥の解体の練習がてら、楽しみながら安くて美味しい料理を作ることができますよ。
今までいろんな料理を作ってきましたが、これは大成功料理と言って過言じゃないです!

本当にみなさん!是非お試しあれ!!



さて、この後が手間かけた分のご褒美。
残ったスープに茹で卵と厚揚げほりこんで、5時間ほど放置。
鶏スープおでん。卵は文字通り「親子煮」です。
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保温鍋でよくやる副産物料理!これも旨かった!
ただし、日が過ぎれば過ぎるほど、茹で卵と厚揚げは旨味を増していくのですが、その一方で残っていた鳥肉は徐々に出し殻としてパサパサになり味も抜けて不味くなります。
まあ料理の世代交代ってやつですかね。
まあこんな感じでスープが残る限り、エンドレスで煮込みが続くのが保温鍋のいいところです!


さて、我が家で大活躍の「保温鍋」ですが、私が使っているのはずいぶん前に購入したやつです。
現時点で保温鍋で検索かけると、「シャトルシェフ」という商品がトップでヒットしてきますので、ご参考までに。
本当に長時間の煮込みの時には重宝します。






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