イノシシの脾臓「チレ」を料理してみた

今期、初めてイノシシの「チレ」いわゆる脾臓を持ち帰りました。
脾臓は、お腹の腹膜下にある部位なので、非常に見つけやすく取り出しやすい部位ではあります。
問題は美味しく食べれるかどうか?って話です。

手持ちのこの本に、焼肉屋では豚肉の希少部位として食べられていることを、事前に知識として知っていました。
今回知っていた部位なので、脾臓を持ち帰ったというわけです。
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豚肉の項目のチレ
柔らかくムニュムニュした食感はレバーに似ているが、味はレバーよりクセがある。
網脂の甘みがチレのクセのある味を上手く包み込み食べやすい味へと導いている。
本文一部抜粋

冷凍していたチレを、解凍段階から牛乳に漬けました。
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本の本文に「レバーよりクセがある」って書かれている限り、手は抜けません。
解凍の終わった脾臓を水洗いして、こんな感じ。
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白い部分が網脂ですね。ジビエの内臓脂が、単純に甘さだけに貢献するとは思えなかったので、すべて取り除いて一口大に切り分けました。
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網脂の代わりとして、多めのごま油で弱火で火を通していきます。
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こういう焼き方していると、表面にドリップが押し出されてくるのはまいどのことです。
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何度も何度もひっくり返しながら火を通して、ドリップがでなくなりました。
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一番大きい塊をキッチンバサミで切ってみたところ、内部中心が多少心配な色していたので、もう少し火を通します。
瞬間的に強火にして多少温めたところでアルミホイルでくるみました。
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火が通ったところで、初めての試食。
・・・。
すべての肉を改めて薄切りにして、焼き肉のたれをかけて完成!!
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イノシシのチレ焼肉です!!

食べた感じで言うと、脾臓は肝臓寄りの赤モツですね。しかし食感は肺臓いわゆるフワのようなスポンジ状の固さを感じます。
本当にレバーとフワの中間のような味わいと食感です。感触として悪くない部位です。
ただ料理方法に悩みそうな部位ですね。
今回はレバー寄りの料理方法をとったので、最終的に薄切りになりました。
次回はフワ寄りいわゆる濃いめの煮込みで料理するのも面白いのではないかと思われます。

いやあ!イノシシの脾臓は肝臓よりも料理の可能性を感じさせてもらえた部位になりました。







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