文字通り、女子高生が罠猟をする漫画、「罠ガール」の5・6巻の紹介です。
さて、出オチに近い漫画だったせいか、徐々に書くネタがなくなってきている気がします。
6巻の最後のネタは「皮なめし」ですからね。もはや、狩猟全般における取材のまとめになってきています。
それでも参考になるネタも多く、5巻では囲い罠の設置と、アナグマの湯剥き、6巻ではイノシシを保定具を使った、罠猟での止め刺しが書かれています。
やっぱり、保定具は参考になりました!エースハンター単独での止め刺しは、どうしても限度がありますから。
実際に、今期いろいろ考えることもありましたから・・・。
ただ漫画では、最初の一手で、くくり罠にかかった後ろ足のワイヤーにかけます。
でもこの保定具が2mの長さだったとしても、後ろ足のワイヤーにかけようとすると、感覚的にイノシシは目の前って感じでしょうね。
私はエースハンターで5mの距離から止め刺し狙いますが、イノシシが突進すると最短で3mくらいですかね。それでも足が震えるくらいに恐怖を感じます。
現実的には、私なら最初の一手は鼻取りですね、それも最初にワイヤーの後ろの部分を先に後方の木にくくっておきます。で、鼻取りした後、たるんだワイヤーにパラコードでYの字に引っ張り、固定してしまえば、たった2点でも固定が終了すると目論んでいます。
さてさて、罠ガールです。
この漫画はもともと害獣駆除が主で、「猟師目線」ではなく「農家目線」です。
つまり、作者はあまり罠猟を知らないのかもしれません。まあ取材はかっちりとやっていると思うのですけど。
ただやっぱり多少無理がある設定というのが、
「銃を持たない女子高生の単独罠猟」
ってことです。
本編では、あまりの大物に、銃所持者の猟師に止め刺しを頼むこともあるのですが、6巻のくくり罠は単独猟です。
で、主人公が単独見回りの時にかかったイノシシを見て一言。
さて、この一コマ、なんか疑問を持ちませんか?私は一瞬でツッコみました。
まあ、作画的なことでいうと、イノシシが穴を掘るのは鼻なので、鼻が届かない、後ろ足の範囲まで掘られているのはおかしいですね。
まあ細かいことですが。
さて、私が一番おかしいと思ったのはイノシシの「体重」です。
どう考えても60㎏オーバーだし、下手すると80kgオーバーでもおかしくないサイズです!!
いわゆる、5mでも恐怖を感じる大きさです。
まあ細かいことなんですけどね。
そんなこんなはありますけど、罠の設置や解体手順も含めて、こんな漫画はこの世になかなか存在しないニッチでレアな存在です。
少しでも興味持たれた方は、手に取っていただくことをお勧めします。
この記事へのコメント