イノシシラーメンプロジェクトの最終記事です!
さて、今までの最終系です!
まあ一応、ここまでの企画の中で化学調味料以外は、すべて自家製にしてきました。
それは通常の麺を中華麺に変えることまでしました。
まあそれはそれで面白い企画だったのですが、正直パスタを中華麺に変化させても、やっぱり中華麺のほうがラーメンの麺として美味しいのです。
そういう意味で、今回は通常スーパーで売っているような市販の中華麺を選択しました(中華麺の写真を撮り忘れました)。
さて、出しの基本は昆布にしました。
まず、イノシシの骨で出しを取るつもりはありません。猟期中は肉だけで冷凍庫がパンパンになるのに、骨なんかまで冷凍する余裕は1ミリもありませんから。
そのため、この状況下でジビエ以外、例えば鶏ガラ等の動物系で出しを取ると、さすがにジビエラーメンの骨子がぶれてしまいます。
で、乾燥出し昆布をラーメン一杯分強の水で戻します。
その後そのままごくごく弱火で2時間ほど煮だします。
この単純な昆布出しをラーメンスープにまとめあげるのは、「化学調味料」です。
ここに、香味シャンタン適量と塩適量で、ラーメンスープとしての味を最終決定します。
これでまずはラーメンスープの完成。
次に市販の中華麺を茹で時間を多少固めに茹でます。
これで麺完成。
で、私はネギが苦手なことも多少ありますが、今回の出しの基本は昆布のみです。
臭みのないスープにネギって必要でしょうか?!
ただ青味は必要と考え、食感を含めてカイワレを選択。
で、私の自慢の半熟味付け卵と、イノシシラーメンの由縁であるイノシシレアチャーシューをトッピングして完成!!
これが私の考えたイノシシラーメンの最終系です!!!!
いやあ!!これはなかなか旨い!!
単純な塩ラーメンで、半熟味付け卵が抜群の変化球となり、それでいてチャーシューがジビエの存在感に満ちてます!!
正直食べてみるまでは、ジビエの部分ってチャーシューだけなので、これを本当にジビエラーメンと銘打っても良いのか?!って自問自答していたのですが、食べてみて確信しました。
はい!これは正統派のジビエラーメンです!!
スープが塩味でシンプルなだけに、余計にイノシシチャーシューのジビエ感が際立ちます!!これには驚きの発見でした!!
で、このラーメンには改めてネギなんか必要ないことを確信しました。
カイワレの代わりなら、アサツキか芽ネギですね。変化球ならクレソンかな。
さてさて、最後のまとめです。
このラーメンですね、見た目とか、ジビエ具材はチャーシューのみとか、そういう条件にも関わらず、食べるとちゃんとジビエラーメンなんですよね。
正直、これには作った自分自身で驚きでした!!
で、その結果の理由を後付けで考えてみると・・・やっぱり一つ一つの役割がハッキリしているんですよね。
それが強みかなあと。
昆布はスープの旨味
化学調味料はラーメンとしてのまとめ役
半熟味付け卵は味変としての名脇役
カイワレは彩と食感とある種の臭み消し
中華麺はスープをまとった主食
イノシシレアチャーシューがジビエを主張する主役
つまり、唯一の動物系素材のイノシシレアチャーシューが、メインのおかずとして十分に役割を担うだけでなく、このラーメンの中で変に自己主張する役者が1つもないので、イノシシレアチャーシューが十分に主役となり、そしてその存在感がまさにジビエ感であり、そのためにジビエ料理として十分に成り立つと考えるわけです!!
まあチャーシューだけがジビエラーメンの由来になるので、本来なら2倍3倍量のチャーシューを乗せたほうが、もっともっとイノシシ感が出るでしょう。
そしてもし私がこの方向でジビエラーメン屋をやるのであれば、通常のチャーシュー麵くらいの量のイノシシレアチャーシューを普通にトッピングして、通常ラーメンとするのは間違いないです。
まあ、もし私の夢物語のジビエラーメン屋が、猟期中に次々と新鮮なイノシシの骨や頭が入手できると想像すると・・・、
「冬季限定 濃厚イノ骨ラーメン」
ってメニューが増えるかもしれませんね( ´艸`)
はい!以上でイノシシラーメンプロジェクトが終了です!!
振り返ってみると正直、ずいぶん悩み苦しんだプロジェクトでした。
まあ、それでも季節をまたいで、色々悩み苦しんだおかげで、これでプロジェクトが終わってしまうのが多少悲しい気もします。
一応これで終了ですが、「イノシシ炙りチャーシュー汁なしラーメン」も、気が向いたときにチャレンジしてみたいなあと思います。
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