はい!早くもスパイスカレーの変化球料理です

まあ「ジビエ料理」でも、スパイスカレー風味は使えるんじゃね?!っていう、一歩手前の実験料理です。
使うのは、近所のスーパーで激安で売っていた、Yankee豚塊肉。
安くて大きくていいですね!!
最近、スーパーの精肉コーナーでも、スライス肉を買わなくなりました。肉ってできる限り塊肉のまま調理して、食べる前に切り分けたほうが美味しいということを知りました。
さて、作っていきます。
まずは、両面に十分に塩してそのまま焼いていきます。塊肉自体から油が出ますので、特に油はしませんでした。
焼いていくと、塊肉だと思っていたのが、だんだんばらけてきましたので、どうせ最後は切り分けるので、一部つながっている部分を切りました。
ただ、なんというか、湧き上がってくる匂いが、
いやあ!!臭い!!
ジビエのような獣臭がします!
さすがYankee肉!!

で、表面に十分火が入ったところで、豚の油をキッチンペーパーで拭き取り、改めてオリーブオイルを入れ、肉の両面に十分にグリルマスターブレンドを振りかけ、ニンニク2片のみじん切りを入れました。
このまま炒めようかとも思ったのですが方針変更、ニンニクはフライパンを傾けて油を集めて、ゆっくりと色づくまで炒め、その後塊肉とミックスして炒め合わせました。
ここで、スパイスカレーの基本中の基本
タクコ登場!(ターメリック・クミン・コリアンダーの頭文字)
同じようにフライパンを傾け油を集め、タクコ各小さじ1杯ずつを入れ、1分ほど火を通しました。
さて、これだけ分厚い肉だと、多分中心にまで火は通っていないでしょう。
ここで白ワイン投入!!
蒸し煮して火を入れる作戦、水分が入る料理法になったので、ここでローリエ2枚追加。見た目は多少カレーっぽくなってきました。
で、この状態でごく弱火で20分ほど蒸し煮しました。
蒸し煮後の状態、良さそうに見えます。
一番厚みのある所を切ってみると、本当にうっすらピンクっぽいですけど、完全に火は通っています。
あとは一口大に塊肉を切り分け、ほうれん草入れて多少炒めて、曳きたて胡椒入れて、
豚塊肉のスパイスカレーソースの完成です!!
いやあ!!想像していた以上に旨い!!

本当に驚きました!!
かなり実験的だったのですが、大成功です!!
レシピ的には「スパイスカレー」に準していますけど、まったくカレーではありません。
やっぱり「タクコ」炒めとしか、言いようがありません。
さて、今回の料理のどこが実験的だったのか、詳しく書いていきたいと思います。
最大のポイントは、スパイスカレーの基本中の基本の食材が、まったく使われていないことです。
それは「玉ねぎ」と「トマト」と「塩」です。
カレーソースのベースは飴色玉ねぎにトマトを入れて、十分に水分を飛ばした状態です。
これに各種スパイスを入れて、塩で味を引き出し、カレーソースの元となるわけです。
で、前回、完全ベジタリアンカレーを作ったのですけど、その時に感じたのは、
「炒め玉ねぎとトマトは、旨味の元だな。」
ってことです。
で、今回の料理の主役は「豚塊肉」です。豚自身に十分な旨味があります。
カレーではなく豚料理なので、玉ねぎ・トマトは略しました。
あと塩なのですが、印度カリー子さんの著書の中でも「塩」は非常に大切だと書かれています。物足りなさを感じたら、それは塩分が足りない証拠だと。
この本はカレー入門ってよりも、スパイスの使い方としての入門編としての本として、本当に優れている本です。
これも主役は豚肉で、最初に十分に塩しています。つまり間接的にカレーソースに塩分は入っています。
蒸し煮が終わった段階で肉とソースを味見したのですが、塩味はこれで十分だと感じました。
ただそのあとほうれん草を入れて炒めた時、多少水分出て塩分が薄まったかなあ・・・って分だけ、少々塩を足しました。
最後に、このカレーソースには「辛み成分」がまるで入っていません。
通常のカレーなら「チリパウダー」で、私は前回「一味唐辛子」で代用しました。
辛み的なものは、最後に振りかけた曳きたて胡椒だけです。
それでも、辛みは無いけど、スパイシーと感じるほどのカレー的なソースとなりました。
そうですね、やっぱり「タクコ」を使った「スパイス料理」としか、言いようがないかもしれません。
何というか・・・今後スパイスカレー作りにハマるってよりは、タクコをベースにしたアレンジ料理が増えるかもしれません。
Amazonでこんなセットが売られているくらい「タクコ」はスパイスカレーの基本中の基本のスパイスです。もちろん最初はスーパーのスパイスコーナーで買いそろえるほうが良いです。でもこの世界にハマり始めると、結構な量のスパイスを使うことを改めて知りました。
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