ロケハンに行ってきました(2021年10月)

今期はがっつりカモ狙いです。
で、カモ猟の猟場を増やしたくて、ロケハンに行ってきました。

まずはGoogleマップでこんな感じの小さな川を見つけてました。
kawa1.jpg
半径200mルールは完全クリアで、左手が川下で川上がカーブしています。
この地形はチャンス!!と読みました。

で、実際にロケハンしたらこんな感じ。
なんだ・・・これ川か・・・
それによく見たら、完全に護岸工事が終わっている川だな、急すぎて下りれないなあ・・・。

まあ、せっかく来たので多少歩いてみたら、カルガモのペアを発見!!
PIC_0236.JPG
カメラを取り出したときには、草の奥に消えていき、それ以来一切姿を見せてくれませんでした。
ちょうど足元の護岸には、川に下りる階段があったのですが、なんというか、色々な意味でダメです。




さて次に、ここからそれほど遠くない場所にダム湖を見つけてます。
本日はここがメインです。
damuko1.jpg
で、行きました・・・けど、
いやあ!!怖かった!!

山裾最後の集落に差し掛かった時、
「あれ?!俺、ここロケハンに来たことあるなあ・・・。」
って気が付いたんですね。
で、その時はダム湖手前で途切れるほうの道、Y字の分かれ道で言うと、右を選択したんです。
その時はダム湖の方向でない分かれ道のほうに行き、最終的に広い場所に出た記憶がありました。
で、今回はなんとなく、
「ダム湖のロケハンだから左かあ・・・。」
って、ダム湖の奥に続く道を、何も考えず車で進みました。

で、入って100mも走らないうちに、めちゃくちゃ後悔しました。
航空写真じゃ伝わりにくいかもしれませんが、このダム結構な大きさあるんですよ。
あと、先ほどの小さな川も含めて、多分雨期に撮られた航空写真だと思います。
つまり、川の水が少なかっただけでなく、ダム湖の水も少なかったんです。

先ほどの右の選択の道は、ダムの下に行く道なので、それほどの勾配の道ではありませんでした。
しかし、左の道はダムの上に続く道なので、入ってからすぐになかなかの勾配で、一応舗装道路だったけどガタガタで、車1台がやっとの山道で、なによりダムにつくまでは崖側は登れば登るほど、強烈な高さになりました。

で、ダムに着きました。目的地には到着しましたが、帰る手段を考えないと、ロケハンどころではないです。道はもっと奥まで続いていましたが、奥に突っ込んでも転回できるスペースがある保証はどこにもないです。
現在、ダムの横側に駐車中なのですが、ダムに向かう方向に鉄柵があります。人工物があるということは、多少崖側に車が乗り入れられるスペースがある可能性が高いです。
ジムニーの転回場所をここに決めました。
まず崖側を何度も踏んでみて、枯れ枝で隠された崖なのか?ちゃんとした地面なのか?を確かめました。
次に山側のほう、側溝のような溝が無いかを確かめました。
で、山側約70㎝・崖側約50㎝ほどが安全であることを確認しました。

あとは何度も何度も細かく切り返すだけです。そしてようやくジムニーを転回することができました。
私のジムニーの夏タイヤは、純正よりもやや大きいタイヤで、最後までハンドルを切れないんです。
本当に、誰もいない山の中で魂を削る転回でした!!

やっと転回終わってから、多少落ち着きまして、ようやく写真を撮る余裕ができました。
PIC_0244.JPG
先ほど書いた鉄柵がこちら。転回本当に怖かった。
で、やっぱりおおきんですよ、このダム。

で、水量少ないから、めちゃめちゃ水面までが遠いです。だから高いです。怖いです。猟どころの話ではありません。
PIC_0238.JPG
ただ、大量のカモがいますね。
PIC_0242.JPG

これは上空で旋回していたカモの群れを見つけて、それがそのままダム湖に降り立つ瞬間を撮った写真です。
PIC_0239.JPG
距離が遠いので申し訳ない。ただ現場では遠いけど、バシャバシャバシャ!!って、かすかな音が聞こえてきて、なんか早くも猟場の雰囲気を感じることができました。
ざっと見た感じ、100羽弱のカモがいました。ただ換羽が終わっていないのか、みんなメスのように見えました。


さてさて、せっかく登ってきたので、もっと散策したかったのですが、勾配ある坂道にサイドブレーキだけのジムニーを置いて行けなかったんですよね。
多少パシャパシャ写真撮ったら、すぐに山を下りました。


で、改めて先ほど通り過ぎた山裾集落まで戻ってきた時に、
「ああ、生きてる!!」
って感じました。
この感じわかってもらえますかね?
罠猟の手伝いでは、人間が絶対に入ってきてはいけないような「もののけ」の世界に飛び込み、日常では通常感じない「死」を感じる瞬間があります。
そしてカモ猟においては、自分自身が撃ち殺して生まれた「死」を体感します。
普通の生活では体感できない「死」を体感できるからこそ、その反動で強く「生」を実感できます。

大した狩猟活動できていない私ですけど、「生きている実感」を要所要所で味わえることは、本当に猟師になってよかったと思います。
ああまあしかし、久しぶりに怖い道だった・・・。




P.S.カモの判別話

先ほどのダム湖の写真ですが、拡大して撮ったのがあります。
ただ拡大して撮ったら、ピンボケしました。
PIC_0240.JPG
切り取った画像を縮小せずにそのままアップします。
クリックしてもらえば、元の画像を見てもらえます。

実は私現場で見ていた時、先ほどの小さな川の印象も引きずり、それに最近まで強烈に暑かったこともあり、単純にカルガモの群れだと思ってました。
でも家に帰ってから、この画像を編集しながら見ていて、どうもカルガモではないです。
パッと見の大きさで、マガモのメスにも思えました。

写真真ん中のカモを切り取ります。
PIC_02401.jpg
かなりボケてますけど、くちばしと胸の色がマガモではないですね。

で、経験的に、くちばしの黒色と翼鏡の白色で「オカヨシガモのオス」かなあって考えました。
でも日本のカモ識別図鑑で調べてみると、
DSC07764.JPG
白い部分は翼鏡ではなく、あと胸の色が違いますね。微妙に頭の形も違います。

で、図鑑とにらめっこして私の出した結論なのですが、
「ハシビロガモのオスのエクリプス」
ではないかと。
DSC07763.JPG
なんか、くちばしがでかく見えるんですよね。でもハシビロのメスならくちばし黄色ですから、ハシビロならオスのくちばしです。
でも正直、この地域でハシビロガモを見かけたことがありません。
そのために、この地域で見かけたことのあるカモから推理したという経験が邪魔しました。

ただ私の結論は推論にしかすぎません。
判別に詳しい方、ご意見をコメント欄からよろしくお願いします。
カモ撃ちハンターもカモ好きウオッチャーも必須の本です。

この記事へのコメント