お勧めのカモ猟狩猟コーディネイト

5年目の私は、今期こんな感じの狩猟ウエアで出猟しています。
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それでは順番に説明していきます。


ロングネックウオーマー
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私の中で狩猟時の服装の基本中の基本は「防寒」「防水」です。
で、ネックウオーマーは頭部のメイン防寒道具です。人間って末端から冷えます。手先・足先そして頭部です。
そして頭部においても鼻と耳が特に最初に冷えます。
ロングネックウオーマーは耳から鼻にかけて、ごっそりと防寒することができます。それだけで強烈な頭部の防寒になります。
あとその状態で呼吸しても、肺の奥まで冷気が直接入らないので、体の内部の防寒にもなります。
経験的に、0℃に近いほど冷えた時にはこれ以上なくありがたいアイテムです。
まあ難点はマスクと同じ、メガネが曇るんですよね。私はどうせ見えないのなら、ネックウオーマーを優先し、メガネを外します。

レインコート
これは今期から導入されたアイテムで、ワークマンのイナレムです
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私の中で狩猟コート狩猟ズボンに求める絶対的性能「防水」です。
なぜなら防寒はインナー等で調節できますけど、一番外側のアウターの防水機能だけは、他で調整できないからです。
あと狩猟時のアウターに求めるのは「耐摩耗性」です。なぜなら防水性だけなら、極端に言うと100均雨具でもOKです。でも狩猟時は茨や枝等で引っ掛けることが多く、そんな程度でいちいち破れていたのでは、狩猟時のアウターとしては、全く役に立たないのです。
つまり防水機能だけなら安い雨合羽でも代用できるけど、耐久性が絶無だと狩猟時には全く使い物になりません。
さてさて、イナレムの性能については上記記事に詳しく書きましたので、ご参考に。

レインパンツ
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これもワークマンです。一見ジーンズにしか見えないけど、
耐水圧15000㎜
透湿度5000g/m²/24h
と、ちゃんとガッチリ「防水」で、透湿度も申し分ないです。で、ジーンズの見た目通り耐摩耗性も十分あります。
これですね、元々はバイク乗りのレインパンツなので、ニーパットとしてクッション入っていたりするので、狩猟時にも非常に使い勝手が良いんですよね。ドロドロの猟場で躊躇なく膝つけても痛くなく、安心感のある状態で膝射できます。
以前記事にもガッツリ書きました。
コート以上に長年悩んだのが実はパンツで、完全な防水でガッチリ耐摩耗性があるパンツってのが意外とないんですよね。
実は、二代目狩猟パンツは超撥水チノパンを使っていました。
最初は良かったのですが、跳ねた泥やひっつきむしにやられたところから徐々に浸水することが増えてきて、結局最終的には、朝露にべたべたに濡れたボサをかき分け歩くだけで、気が付いたらチノパンの裾がベッタベタってことがよくありました。
つまり、コートもパンツも狩猟時において超撥水程度では対応できないってことを学びまして、行きついたのがどちらもワークマンの超機能性防水コートとパンツとなりました。

狩猟靴
足元は初年度から愛用している「ノースフェイス ファストパックⅡ」です。
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素材はゴアテックスで、靴底はビブラムソールと、文句がつけようのない一流メーカーの一流登山靴です。
なんていうか、足元だけはちゃんとお金を出しました。
ただ川沿い等、少々水の中に入らなければならない状況下も狩猟時にはあるので、車に長靴は積んでいます。
ここまでがアウターで、こだわりは「防水」でした。
次はインナーとなるので、こだわりは「防寒」となります。





フリース
フリースと言えばユニクロが有名ですし、持ってます。でも私が狩猟時に良く使うのは、ワークマンのブロックフリースです。
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通常のフリースは裏起毛なのですが、ワークマンのブロックフリースは5㎜・5㎜くらいの小さな凹凸で作られているために、毛羽立ちません。
それにこれの特徴は、とにかく薄いんです。薄いから軽く動きやすく、暖かいんです。
狩猟時の荷物って、銃を含めて結構な重さになります。でも猟場に持ち込む道具というのは結構省略することができません。重い荷物を持って移動する分、体力がとられます。そのため、体に近いインナーは動きやすいものがベストです。
動きやすいというのは、伸縮性があり、そして薄い素材であるということです。
つまり私のインナーへのこだわりというのは、
「できる限り軽くて薄くて暖かい」
って点につきます。
あとブロックフリースは、色違いで持っていて、寒い時期の通勤着にすることも多いです。

ヒートテック極暖インナー上下
薄さと軽さとの比で考えると、ヒートテックの極暖上下は最高峰の商品です!!
まあそれだけしか着ていなかったら、中年のタイツ姿でバカみたいですが、それでも!それだけでも!タイツ姿でも、強力に暖かい!!
これはもうテクノロジーの勝利です!!
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さてさて、出猟の服装は、前日の天気予報と出猟時の朝の感覚で、足し算引き算で考えます。
朝早い出猟時が一番寒いですから、その時の温度でフル装備にするか、ある程度間引くかってことです。
で、間引く順番で言うと、筆頭は猟場においてでも脱ぎにくいヒートテック極暖上下です。
で、次がフリースを普通のトレーナーに変えるかを迷い、最後に靴下となりますね。
日中も10℃切るなら下だけヒートテック使って、上はブロックフリースとネックウォーマーですね。
日中も0℃近い時は、フル装備にします。
あと、下着類のアドバイスをしておきますが、登山のNGが狩猟でもNGです。
つまり綿系のTシャツはNGです。少しでも汗をかくと、中から直接冷えてくるので危険です。

ヒートテック靴下
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登山靴も長靴も、基本的に防寒性能はないので、靴下のみに防寒性能を求めることになります。極寒期でなければ、普通の厚手靴下でも対応できますが、本当に寒い時は防寒として機能性靴下をはいたほうが安心できます。
靴下も含めて、インナーだけはユニクロは本当にありがたいほどトップクラスの性能だと思います。



さて、最後に手袋も紹介

防寒防水手袋
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これはワークマンで初年度に買って、現在では穴の開いたところを接着剤で穴埋めしながら、いまだにだましだまし使ってました。
実際に、5年目も使い始めてたのですが、さすがにボロボロで次々と水が染み込み、防水手袋としては用をなさなくなってきたので、新たに買いました。
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2代目です。狩猟デビューはまだです。





さてさて、これで一通り、狩猟時の装備は紹介したと思います。
ただこれは水辺を回るときのカモ猟の装備です。悪しからず。

他の装備もいくつか紹介します。

マウンテンパーカー
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これは罠猟の手伝い用です。完全防水ではなく超撥水コートですが、それでも今までこのコートで困ったことはありません。


ミエローブ
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単純なゴム手袋ですが、適度な厚みと柔らかさで、イノシシの解体作業とかカモを家に帰ってからの毛毟り作業とかも、結局これしか使いません。
で、猟期以外でも、外仕事の水作業や草むしり等、屋外の作業に使うゴム手袋も、これしか使っていないほど利便性の良いゴム手袋です。
本当にいかなる外作業の時にも、本当にお勧めのゴム手袋です!
で、手袋の防水部分を担っているのは、まあ当たり前ですがゴムです。
実はそのゴムの素材がめちゃくちゃ重要で、ゴム素材が少しでも硬いと、握りこむ作業の中で急激に握力を削られてしまいます。
例えばお手持ちの防水手袋はめて、草むしりをしてみてください。ちょっとでもゴム素材が硬いと10分も草むしりを続けられなくなるほど握力を削られてしまいますので。
私の中でゴム手袋機能の優先順位は
柔らかさ>耐久性>防寒性
です。
今までゴム手袋は何度も何度も試してきましたけど、今のところミエローブに勝てるゴム手袋はありません。


初年度から本当にずいぶんグルグル迷いながら変わってきました。
まあ、ようやく5年目にして、ダメなものはダメ、良いものは良いって感じはつかめてきました。でも自分の中で定番アイテムとして定着してたものが、ワークマンのイナレムのように、強烈な新製品が発売されると一瞬にして入れ替わることもあるわけです。

狩猟時は危険が伴うことも多々ありますので、装備アイテムはケチれるところは徹底的にケチる、ケチれないところはそれ相応の金額を出す、新作の情報のアンテナは高く張り良いなら即購入、あるいはDIY的に自力でアイデア出して代用品を作る等、考えられること調べられることはできる限り力を尽くすべきです。
そして現場には自分自身で納得したものだけを着込み持ち込んだ方が、結果的に気持ちよく狩猟に集中できると思います。




P.S.あと防寒防水手袋買ったときに、これも買いました。
ディアライトウォームジャケット
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これ、機能的にイナレムジャケットと同じ耐水圧と透湿度があるんですよね。
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で、ライトと言いながら、ちゃんと防寒機能もついてますし、触った感じで耐摩耗性もあると思われます。
実はポケットの位置と使い勝手が、イナレムと微妙に違っていて、もしかしたらこっちのジャケットのほうが、狩猟用の本命になるかもしれません。







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