晴れた日と遠距離射撃とくっつき虫

さて出撃です、今期は幸先が良かったので、晴れた日は期待大です。
前回、20mでカルガモ獲ったところからスタートしました。
この場所はボサが濃いので、射撃線は限られますが、向こうからも見えにくいです。
ただし、中央付近を泳いでくれないと狙いにくいんです。
本日はカモの気配も鳴き声もしません。でも晴れです、岸側には絶対いるって読みの中、もう少し見やすい場所を確保しようと少し前に出た瞬間、
バタバタバタバタ!!
ああ!やっちゃいました!足元から飛び立ちました!
こうなると、しばらくは中央付近にやってくるカモはいなくなるので、場所を変えます。


次は、カモさえいれば狙いやすいため池に来てみました。
ただ今期は少ないです、少ないけど、木の根元にマガモのペアを発見!距離62m!前回は70mでヘッドショットを決めたので、今回は正面向いた時の正中線狙って、確実に仕留めることにしました。
前回で自信がついたので、この距離の正中線なら外す気がしません!
ターゲットは青首にしました。青首はメスの方向に振りむこうと、ゆっくりと回転し始めました、よしよし!そのまま正面を!
バタバタバタバタ!
え?!気づかれたか・・・違う!!軽トラだ!!
実はこの池の近くに、大きな箱罠があるのは知っていました。で、こんなところに用事があるのも猟師でしょう。
参ったなあ・・・まあ私は悪いことしているわけではないのですが、カモもいなくなったし、早々に退散しました。




さて次の猟場です。一見何にもいないように見えましたけど、双眼鏡でよく見てみると、対岸に数羽のマガモの群れがいました。
なんか今年はマガモが多い気がします。いつもならその対岸はコガモだらけです。
ただし!距離115m!!
今まで狙ったことのない遠距離です!
ただターゲットはコガモではなくマガモなので、せっかくですからチャレンジしてみます。

たださすがに遠い!!最高倍率にしても的は小さく、愛用の2脚ポッドでも、ちょっとした震えが影響してしまいます。
さて、同じく正中線狙いで、判別しやすい青首をターゲットとすることにします。
最初はなかなか条件が揃う青首がいなかったのですが、時間かけて探すうちに、正面向いて静かにたたずむ1羽の青首見つけてロックオンしました。
引き金の遊びを確かめ、そろそろ・・・というときに、なんと狙っていた青首が正面向いたまま、こんな感じで羽ばたいたのです!
マガモ羽ばたき.jpg
千載一遇のチャンス!!いけえ!!
ぱああああああん!!




ん?!当たったか!
様子が変だな、ゆっくりと葦の方向に泳いでる・・・。
水辺の葦の中に隠れましたが、まだシルエットは見えてます。そこで動こうとしません。
半矢と判断、緊張の連続だったせいか手が震えていますが、シルエットに追い矢をかけます。
ぱああああああん!!

バタバタバタバタ!!

一斉に逃げ出すマガモの群れ、気が付いたらシルエットは無くなってました。一緒に飛んで逃げたのか?!葦の中で死んでいるのか?!

さてさて、ここから対岸に移動するには、車での移動となります。その前に双眼鏡でじっくり観察と確認。
似たような葦だらけのなかで、マガモが消えた葦の周りの特徴を、直線状の遠い風景まで含めて頭の中に叩き込みます。

で、車と徒歩で、多分この葦だろうなあ・・・ってところまで来ました。
いやあ!参りました。遠目で見た時は、簡単に見つかるだろうと思っていたのですが、近くまでくると、そう簡単にはいかない感じです。
で、葦ではなく、ガマでした。まあどっちでもいいんですが、とにかく、持ってきたロングたも網の柄の部分を使って、ガマを折り曲げてみたり、つついて感触を確かめたりと、1時間ほど頑張ってみたのですが・・・青首は発見できませんでした。
PIC_0269.JPG
こんな感じのガマの群生だったので、こんな程度なら、ガサゴソつつけばすぐに発見できると思ったんですけど・・・甘かったです。

はああ・・・115mの距離を当てた喜びよりも、半矢にしてしまった悔しさのほうが、本当に強かったです!!
ああ!本当に悔しい!!




またまた場所を変えました。
今度はレーザー距離計が使えないほどのボサの濃さからの射撃線です。
目測60m、その対岸に数羽のコガモを見つけました。
先ほどを120mのマガモとしたとき、そしてマガモとコガモの大きさがちょうど半分としたとき、スコープで狙う難易度は全く同じです。
つまり、先ほど半矢のリベンジです!!
ただ、まあとにかく、この射撃線はボサというか大きな葉っぱも多く、それがスコープにかぶさると、視界が真っ白になってしまうような悪条件も多いわけで。しかし、これ以上ガサゴソ動くと、本日1発目のようにバタバタ飛ばれてしまう可能性が頭をよぎり、スコープの位置を微調整しながらコガモを探すことにしました。
で1羽、水辺の奥の暗がり、岸の方で寝ているコガモを見つけました。岸辺のカモなら回収も容易でしょう。このコガモのオスをターゲットに決めました。
ただ、午後から多少風が出てきた中、射撃線の葉も揺れるために、スコープが真っ白になる瞬間も多く、狙いにくさはこの上ないです。これまた時間をかけながら、風とスコープとレチクルと引き金のタイミングを合わせました。

ぱああああああん!!




ん?!ひっくり返って、ピクリともしません。
よっしゃ!!当たりました!!多分即死してます。
先ほどの青首と同じように、コガモがいる場所の周辺を対岸から、とにかく情報をまとめ入れて、今度は徒歩で向かいます。
今度こそ回収回収って、心わくわく向かいまして、多分ここら辺かなあ・・・って現場見て絶望でした!!
岸だと思っていたのが、葦でした。
葦の奥にいたコガモを撃ってしまったので回収不能となりました。
しまった・・・水に浮かんでいるコガモだったら、回収できたのに・・・。
ああ!本当に悔しい!!


本日は、なかなか技術的には難しいながらも当たった2例だったけど、どちらも回収できなかったって話になりました。
ここにきて、確実に自分のレベルが上がってきているのは理解してますが、当てる技術のほうが先走ってしまい、回収方法の判断ミスが目立つ形になりつつあります。
プリチャージ悪魔.jpg
撃つ前に回収方法を考えるのがカモ猟の義務よ
わかってはいるんですが、当たらない4年間を過ごし過ぎたせいで、回収が先って感覚がおざなりになってます。

まあでもわかりました。今回の2例は本当に悔しかったです!!
くやしいです!.jpg
とにかく、スコープに入れさえすれば当たる感覚が出てきましたので、その前に回収方法を考えなければならないというわけですね。
なるほどなあ・・・5年目にしていろいろ勉強になります。




さてさて、最後に豆知識を。
今回、回収できなかったけど、2回回収に向かったせいで、またまたくっつき虫だらけになりました。
3.jpg
この連続半月形のくっつき虫は「ヌスビトハギ」と言います。
私が悩まされているのは、いつもいつもこればかりです。

で、私が子供の時に、いわゆる「くっつき虫」って言っていたのはこれです。
オナモミ.jpg
調べてみると、「オナモミ」って植物で、現在絶滅危惧種に指定されているらしいです!
まあオナモミが減ったのは、外来種の「オオオナモミ」のせいだそうです。
しかし、ボサを強行突破することの多い私の経験上、くっつき虫は「ヌスビトハギ」ばかりで、オナモミのような丸いくっつき虫を、最近ずっとずっと見てきませんでした。

それが、コガモの回収を諦めた時に、ヌスビトハギだらけになった銃ケースに、多分オオオナモミが2つくっついていた時に、なんか懐かしさを感じてしまいました。
これこれ!くっつき虫は丸くなきゃ!!

小学校の遠足とかの帰りの時に、雪合戦のように友達とオナモミ投げて遊んでいたのを思い出します。
草むら入ったらズボンはオナモミだらけで、それ取って投げて遊んでいたんです。
まあ私も昭和の人間ですから、ヌスビトハギになんの思い入れも無いです。


すいません、写真はまるでないんですが、やっぱり伝えたかったので書きました。






この記事へのコメント