スコープ調整と強風とハシビロガモ

前回の出猟で、どうもスコープ調整が狂ったように感じました。
で、マタドールR5Mのありがたいことに、発射音が小さいために外しても他のカモが飛ばないことや、飛んでも旋回してまた戻ってくることもあります。
そういう意味でありがたいことに、50mほどの距離で狙うケースがいくつかありまして、水柱の位置の把握の方を集中して撃つことにより、ようやく50mゼロインかなあってところまできました。
一応ちゃんと狙って撃ってはいるんですけど、迷いながらの射撃って絶対に当たらないです。多分集中力が半減されているのでしょうね。
最終的に15クリックUP1.5mil上で、ゼロインが戻ったと判断しました。
1.5milって50mで7.5㎝も下の着弾ってことですからね。
そりゃ、50m先のコガモなんて当たりませんよ!でもなんでだろうなあ・・・やっぱり気温の変化なのかなあ・・・。

さあて!ようやく反撃開始です!!
この日は北北西の風が強かったのですが、そこは6.35㎜!!頑張ってもらうことにします!!




最初のターゲットは110mの青首でした。
強風と遠距離って条件は悪すぎましたけど、ようやくゼロインができましたので、読みを入れたうえで狙えば当たるはず!って思って撃てば当たるはず!!
風は右から左!ここだ!

ぱああああああん!!

バタバタバタバタ!

うーん・・・外れたにしても着水すら見えなかったなあ・・・おかしいなあ、ゼロインは終わったはずなのに・・・。
ただ遠距離射撃だったので、まだ鳥影が見えます。
うーーん、目測80mの・・・?!
ハシビロか?!
私は5年目にして、ハシビロガモをスコープで捉えたことが初めてです!!
徐々にギンギンに集中していく自分がわかります。
絶対獲ったる!!

さてさて、合成テクニックを駆使した画像を作ってみました。
ハシビロ1.jpg
ネットで拾ってきた一番近いハシビロガモの画像がこれで、スコープ越しに見て色味的にもこんな感じのハシビロでした。向きはもう少し正面でした。
ミルドットは、実際私が現在使っているスコープ、ホークのサイドワインダーと同じものを合成したので、最大24倍のスコープ越しではこんな感じで見えてました。
で、目測80mなので3.5milダウン、風の影響も考えて、基本ヘッドショットを狙いながら、風である程度流されても体のどこかに当たるように、狙撃点を黄色の丸に定めました。
引き金の遊びをギリギリまで絞り、息の流れを吸って吐いて吸って、ゆっくりと吐きながらゆっくりと引き金を落としました。

ぱああああああん!!

バタバタバタバタ!

水柱はなんと青の星印の部分で上がりました!!
ハシビロ2.jpg

参ったなあ・・・スコープ調整終わったと思ったんだけど、ずいぶん手前じゃねえか・・・。
ようやく調整地獄から解放されたと思って喜んでいたのですが、この時はがっくりと肩を落としました。
ここで1つの考えが頭をよぎりました。
「弾速が落ちてるのか・・・?!」
そう考えると50mゼロインの7.5㎝ダウンの理由にもなります。
50mゼロインは直しました、問題は長距離射撃においてどれほどダウンするか?!を知らなければ現在の弾速の目安が出ません。
参ったなあ・・・またスタートに戻ったのか・・・。


場所を変えた時に、距離80mと絶好のコガモに遭遇!
着弾点を見定めながらの射撃でしたので、外しましたけど惜しい射撃となりました。
偏差は先ほどと同じ3.5milダウンでの射撃です。
つまり今の射撃は弾速は計算道理飛んでいるということになります。
?!ああそうか!!
ようやく気が付きました。先ほどハシビロガモを撃った猟場は、いつも北風の場合右から左に吹いてます。しかしいつもと違う場所で撃ったので、方向が間違ってました!!
私は北向きに、強風の北北西の向かい風に向かってハシビロガモを撃ってました!!
もう一度、狙撃点と着弾。
ハシビロ2.jpg
あっはっは!!
無風だったら当たってたんじゃね?!

ただ6.35㎜でも、風でこれほどまでに流され落とされるとは・・・こればかりは経験積むしかないですね。
それでも、当たらなかった理由が分かっただけでも、この射撃は納得できたものとなりました。


最後に目測50mのコガモを発見。今度こそ右から左の風です。
雨がぽつりぽつりきてます。この日は午後から雨模様。この1発が本日の終猟となるでしょう。
ぱああああああん!!
バタバタバタバタ!
コガモの左側に着弾、思っていたよりも流されました。
なるほどなあ・・・良い経験となったので、これも納得の1発となりました。

ちなみにコガモを狙った射撃線は赤丸です。
20211208130000001.jpg
レーザー距離計なんて反応しませんよ。太めのボサに当たったら着弾も変わるでしょう。もしかしたら60m近かったかなあ・・・。ただもし60mだったとしても、マタドールなら0.5milダウンなので、ほぼ誤差範囲です。
エースハンターの60mダウン率を確認したら、11.7cmダウンでした。これをmilに直すと2milダウンです。
あっはっは!!エースハンターだと、ボサ越しで撃つとき、いかに目測を正確に読まないと当たらないかを判っていただけたでしょうか。
ずっとこんな射撃線と目測で4年間勝負してました。


本日も獲れませんでしたけど、それでもなんか納得の射撃もできましたし、なんというか1日楽しく遊ばせてもらえました。
表現が難しいのですが、日本一獲れてないカモ猟師ですけど、なんか楽しいです。
初日以来、マタドールR5Mの良さが実践で示せられてないのが心苦しいですが、それはひとえに私の技術のなさで、マタドールの性能ではないのでご了承ください。





この記事へのコメント

  • 初心猟師

    はじめまして。今年度から猟はじめました。
    ウルバリン2HPでやってます。
    スコープを猟場で合わせるとは、すごいですね!どのように合わせてますか?わたしの県にスコープ合わせる所がないので参考にしてみたいです。ぜひよろしくお願いします
    2021年12月09日 21:56
  • morimori

    初心猟師さん、コメントありがとうございます。
    我が福井県にもエアライフル撃てる射撃場はありません。
    私も今年からPCP式を扱い始め、それに本記事にも書いたような新しいスコープを導入しました。
    まあ簡単に言うと、獲物を狙う際にいつもよりも低倍率にしておいて、視野を広く保って撃つんです。そしてカモの飛び立つ瞬間と着弾の水しぶきのmilの開きを見るんですね。FFPなのでどの倍率でもmilは変わらないので、その誤差を調節して次を撃つ、そんな感じです。
    元々エースハンター使いだったので、どれだけ着弾が荒れても、30m以内に近づいてど真ん中狙えば当たるだろうって考えでやってきましたので、この程度でそれも調整できる荒れなら、それほど問題ないって思ってしまう私がいます。
    ただやっぱりこれは完全に裏技です。お勧めはしません。スコープが信じられなくなったら、猟期ですが猟場ではなく射撃場で納得するまでスコープ調整をする方が、結局は早道です。
    2021年12月09日 22:54
  • 初心漁師

    なるほど〜長年の経験ですね!
    初心者には、無理そうです。今のところ狂ってる感じは無いので、参考に尋ねました。ありがとうございます♪
    2021年12月10日 19:06
  • morimori

    そうですか、5年間初心者を続けてきたつもりだったんですけど、初心漁師さんから見ると、今の俺は「長年の経験者」に見えるんですね。なんか逆に新鮮に驚きました。
    そうかあ・・・ずっと獲れない外すばかりの5年だったけど、それでも経験者になるんだなあ俺・・・遠い目。
    逆に、今の私の立場を教えてもらって、ありがとうございました。
    2021年12月11日 19:45
  • 初心漁師

    5年の経験の蓄積。1年目にできません^^;
    仕留める事はできてるのですが回収ができなく大変困ってます。まだ1羽も回収してないです。回収困難で打つのが申し訳なくなりそうです^^;
    2021年12月11日 23:43
  • morimori

    1年目はボウズでした・・・遠い目。仕留めることができるなんて、5年目の現在でもなかなか言えないなあ・・・遠い目。
    ただ5年目にしてPCP式銃を入手してから、確かに当てることは増えました。そして回収不能も増えました。悩み的には同じ悩みです。それは記事でも書きました。
    水鳥を撃つ場合、当てることも大変ですが、当たってしまったら回収作業のほうがもっともっと大変です。
    例えば冬場の風って主に北風です。で、例えカモがため池中央にいて、撃って当たっても、南方向に回収しやすい岸があるなら、そのカモは時間がたてば岸に寄り、素手で回収可能となります。
    もし大きな川で撃つのであれば、その下流にカモの引っかかりそうな場所を知ってなければ回収は不能となるでしょうね。
    1年目にして仕留めることが可能なら、回収可能な状況を見極める能力さえつければ、次々に獲物は獲れますよ。うらやましいなあ。
    2021年12月12日 00:29