例年通り、年明けからカモの警戒心が上がり、なかなか50m以内に近寄らせてもらえません。
昨年まではエースハンターでしたので、年明けから撃つ機会が激減し、その機会に恵まれると、そのわずかなチャンスという思いで強烈な緊張感に襲われ、そしてエースハンターは初弾が荒れました・・・
今期はマタドールR5Mが相棒です。近寄れなくても遠射は可能です。
つまり撃つ機会が段違いに増えました
遠射の場合、ゆっくりの動作さえ気をつければそうそう飛ばれないため、ボサだらけの射撃線ではなく、開けた射撃線で狙えるのは利点です。
今期の経験では、100m以上のカモは乱暴な動きさえしなければ、まあ飛ばないです。
あと言っときますが、エースハンターから転向した私にとって、今でも50m以上が遠射の感覚です。
で、スコープが狂ってから実猟中に調整し、それでも射撃場で合わせていない状況を含めて考えると、現時点での実猟的には50m~100mがリアルな遠射で、100m以上はギャンブル的な遠射だと考えてます。
単純計算で、50mゼロインの射撃場での5発の弾痕の荒れは、単純計算では100mでは2倍に、150mでは3倍になります。これに温度と湿度による空気抵抗と風が、遠距離になればなるほど荒れは、もっともっと強くなります。
つまり簡単に言うと、50mゼロインの自信のなさが、遠距離では倍々ゲームで増えていく感じです。
まあ、50m以内でもほとんど当たらなかったエースハンターからの転向ですから、ギャンブル的遠射でも、今の状況下のほうが相当当たる確率が高いと考えてます。
さて、まずは超遠距離射撃から。
3度ほど130mお昼寝コガモを撃つことがありました。
正直ここまで離れると、スコープ上での映像と、着弾音のズレが大きく、かなり混乱します。
というか、コガモはやはり小さいです。2脚ポッド使ってますが、少しの震えでコガモから簡単に外れます。
さすがに100m以上だと、大型カモ狙いでないと割が合わないです。
次に遠距離射撃。
90m青首を真横水柱で外しました!
いやあ!惜しかった!!惜しかったけど、ちゃんと狙い通り飛んでいることが自信となり、次の射撃が実は前回の記事の80mコガモでした。
あと、100mホシハジロを狙って、結果半矢でした。
正面で正中線ど真ん中で撃ち、ちゃんと着弾音も聞こえたので当たったのですが、ヨタヨタとガマの群生に隠れてしまいました。
もしかしたら、腹と水面ギリギリのところに入ったのかなあ・・・ここまでの遠射だと、動いている獲物に止め矢は撃てないです。
痛い思いだけさせてしまいました、本当に申し訳ないです。
さて、近距離射撃。
冒頭でも書きましたが、この時期になかなか近距離のチャンスは回ってきません。
で、勾配差のある水面に近づいた瞬間、20m弱に3匹のコガモを発見!!すぐに身を隠しました。
あのままもう一歩踏み出していたら、多分コガモは飛んでいたでしょう。
身を隠して、コガモが飛んだ様子が無いので、多少場所を横移動しもう一度にじり寄りました。
現場はまだ雪が残ってました。雪の水平線を左から右へゆっくりと移動し始めているコガモが見えるところまで前進しました。
こっちからすると雪の水平線しか身を隠す場所は無いため、腹ばいになりスコープで雪の水平線ギリギリの上を泳ぐコガモが狙える場所でロックオン!移動しているしボサは多少あるけど、この近距離ならどこかに当たるだろ!!
いけええええええ!!!
ぼぱん
?!
なんか雪が弾け飛んだんだけど・・・?
超近距離で撃つときはスコープと銃口の距離を考えなさい
ああそうか!!マタドールの銃口と大型スコープの距離って5.1㎝あるんだった!!
それは全く計算外だった。
もらったと思ったんだけどなあ・・・
で、最後に回収作業。
前回の記事では、コガモを持って帰ってからの話でした。
今回はそのコガモの回収作業の話です。
無空波はいいけど、半矢のように動いていたんです。で、止め矢を撃たないとと前に出た時に、足元から一斉にカモに飛ばれました。
そのうちの1羽が30mのところにバシャって着水!!さっき撃ったカモは後回しにして、とにかくこのカモをカモろうとしました。
そしたら、私のほうがカモられ、私から見えてない状態でさっさと飛んでいきました。
で、半矢カモを探したら・・・いないんですよ。いくら双眼鏡で探してもいないんですよ
でも、ヒットした瞬間に羽毛が飛び散るのを見てます。6.35㎜がコガモに当たっているはずです。絶対に近くにいるはずだと思いなおし、一番近い水際まで出て、もう一度双眼鏡で根気よく探しました。
そしたらようやく見つけました!ガマの群生と同化した横たわるコガモを。
もしかしたら、絶命する前に目の前にあるガマを噛んだのカモ。
ほぼ無風でしたけど、それでも時折ちゃんとした風もあったのですが、コガモはビクとも動きませんでした。
参りました、初日の回収を思い出しました。
でも今回は初日の経験を生かした新しいアイテムもあります。
あっはっは!
こんなもん役に立つかハゲ!!
ウキとおもりのごちゃごちゃした作りで素人にはコントロールしにくく、何よりおもりが重すぎたのか、安竿の安リールの安テグスには耐えられなくて、数投で切れて、2つともどこか飛んで行ってしまいました。
結局、初日のカルガモの回収と同じように、4号おもりを2時間投げて、ようやく回収できました。
なんかデジャビュのように、体の隅々までエラー音が鳴ってます・・・。
ああ、「空飛ぶハンターさん」のように、ラジコンボートが急激に欲しくなってきました。
こんなのあると、確かに回収は楽ですね。
別に高速でなくてもよいのですが、早いというかパワーがあるに越したことはないですね。
こいつの船尾をリール竿のテグスに結んでカモをまたぐように操縦。で、リールをコントロールしてテグスをカモの胴体の上にのせ引っ張り、外れたらボートを直線状に操縦の繰り返し。
単純にこっち向きでカモにゆっくり体当たりし続けるだけでも、回収は可能でしょうね。
これならリール竿を振りかぶって投げなくても回収可能なので、周辺のボサ刈りが必要なくなります。
遠距離射撃のシチュエーションが増えた現在、ラジコンボートは必要なのかなあ・・・。
もう少し悩みます。
毎回毎回猟場に持ち込むには荷物になるけど、車に積みっぱなしにしておく分には問題ないでしょう。何より有効な回収手段が1つ増えるのは本当にありがたいことです。
この記事へのコメント
けろあき
ラジコンボートはボートが回収不能になったときのダメージが大きすぎるので導入を見合わせています。
使えそうなシチュエーションは半々ぐらいかなぁ?
morimori
というか、今まで風でどこかの岸に寄って、回収で苦労したことないのですが、今期4羽中3羽が風に寄らず、そのうち2羽が2時間以上の重りリール竿振りとなったので、導入が頭をよぎったんです。
今までは、超近距離でしかほとんど当たってなかったのですが、今期は遠距離でも射撃可能となったので、思った以上に回収作業が大変でした。