新しく相棒となったマタドールは入院中です。
仕方ありません、久しぶりにエースハンターを抱えて出撃しました。
その日は1日雨模様の予報、ただ降り出すのは9時過ぎになりそうとの天気アプリ情報だったので、本降りになる前の少ない時間に勝負かけました。
この前のロケハンで射撃線は作ってます、
この記事でカルガモの大群って書いた射撃線で、今期初めてのカモ猟は勝負しました。
いつも通りのルーティンで・・・って言いながら、昨年はほぼマタドールでの出撃だったので、エースハンターのルーティンを再度思い返しながらの準備となりました。
さて水面がチラリと見えた時点で前進はストップ、いつもの2脚ポッドで固定して・・・久しぶりのエースハンターのスコープです。
私のエースハンターはスーパーエースで、スーパーエース標準スコープは3倍から9倍の可変スコープです。
最初は低倍率で観察してました。すると1羽カルガモが高速で横切るのが見えました。なんか久しぶりのエーススコープの感じが、なんか懐かしく感じながら、徐々に昔のエース使いの感覚とリンクしていく自分がいました。
今までなら、撃つ対象をスコープに入れた後に弾丸を装填していたのですが、この時は確実にカルガモの群れがいると確信して、この時点で装填しました。
で、スコープ覗いたら、何もいなかったのですが、突然左から右へ水面が異様に盛り上がる感じ・・・何だったんだろうって思っていたら、しばらく後にカワウが横切りました。
多分さっきのは潜水カワウの痕跡でしょう。
「カワウかあ・・・カワウがいると、カモがいなくなるんだよなあ・・・。」
ただ、警戒心の強いカワウが、私の存在に気が付いていません。装填もしてます、ジッとしたままチャンスを待ちます。
しばらく待っていると、奥の方からつーっとカルガモが登場、そのまま正面向いて毛づくろいし始めました。
大チャンスです!!目測45mと読みました。
久しぶりの最大9倍のスコープ、もう少し倍率欲しいけど、どうせ初弾が荒れるエースハンターです。
それも正面毛づくろいカルガモは、頭を中心点としたまるで的そのものの丸さ。
グダグダ考えず、レチクル中心を中心点狙いで撃つことを決意!
多少ズレても正面なら致命傷を与えられるし、それ以上荒れて当たらなくても俺のせいじゃないし。
いろんな思いが交錯しましたけど、多分数秒も悩まず決意、決意した後、今思い返せばなんかメチャクチャ冷静でした。
本当に久しぶりの9倍スコープでしたけど、中心点狙いの震えはなく、ピタリと静止した映像のイメージが今でも残っていて、そのまま静かに躊躇なく引き金を引くことができました。
ぱあああああん!!!
バシャバシャバシャバシャ!!
当たった!
でも半矢か!!逃げようとしてる!!
とにかく岸まで出て、状況を確認しました。
すると・・・飛び散った羽根もなく、カルガモの姿もありませんでした。
「エースハンターとはいえ正面から撃ったんだぞ、半矢でも手応えあったんだけどなあ。」
ってキョロキョロしていると、右手の岸の方で羽をバタつかせながら、ヨチヨチ歩くカルガモを発見!
すぐさま、止め矢を撃つべくポンピング開始。
で、もう一度カルガモの方向を低倍率スコープで確認・・・しかし一向にその姿を確認できませんでした。
仕方ありません、ヨチヨチしていた場所まで確認に行きました。
で、行ってみてビックリ!カルガモはそこで絶命していました。
広告を超えた先には、カルガモの死骸写真があります。
気分を害する方はここでサヨナラです。
カルガモにたどり着いた時に、予報よりも早く多少雨が降り始めました。
本当は雨の中で銃を出したくなかったんですが、久しぶりのエースハンターで、それもエースハンターで初カルガモGET!!だったので、記念に1枚撮りました。
通常なら、現場で腸抜きと、舞いやすい胸から腹の部分いわゆるダウンの毛毟りだけするのですが、雨が少しずつ強くなりかけている状況でしたので、このまま車に戻る決意をしました。
車に戻って一息ついたら、なんか色々と感慨深い感傷が湧いてきました。
猟期前のマタドールに振り回され、ついでにジムニーも入院し、今期は気分的に絶望感から始まりましたから。
それもエースハンターの前に現れたのがカルガモです。
本当にね、エースハンターでカルガモは鬼門で、今まで全部半矢でしたので。
中にはポコンって当たっている音がしてるのに、飛びもしなかった屈辱的半矢もありましたから。
これは自分の能力の無さよりも、道具の性能不足を恨んだ事例でもありました。
そういうことも重なり、さすがにカモ猟するならPCP式ではないかと思い、重い腰を上げ、ようやくマタドールを入手して2期目、さてそろそろって思ってた矢先にマタドール入院でしたからね。
なんか、怒りと怨みと絶望感の混ざった感覚でしたから、あの時は。
まあそれよりも、現場では首から血を流しているのを見ていたので、ネックショットだと思ってました。でも威力の弱いエースハンターとはいえ、ネックショットを決めたカルガモが、死に場所求めて上陸したわけです。当たり所の感覚的に即死でも良かったはず。
家に帰ってから、弾道の確認をしました。
まず着弾点はほぼヘッドショットに近い右頬の部分でした。思ったよりもかなり良いところに当たってました。
次に裏側、顎の真下に弾が抜けてます。
これで理解しました。
ヘッドショットに近いネックショットだったんですが、バイタルに関わるネックの神経はどれも切断できなかったので即死状態にはならなかったわけです。
しかし、頚静脈か頸動脈か、何かしらの太い血管を損傷できたおかげで、上陸は許しましたけど、出血多量による死となったのでしょう。
ミリ単位でズレていれば、即死だったかもしれないし、完全半矢だったかもしれないというわけです。
もっと言うと、上陸後にバタついた姿を見せてなければ、私は半矢と判断して諦めてました。
初日・初弾・初エースカルガモ!!
なんかできすぎです。
多分エースハンターは、わがままなくせに嫉妬深い女だと思ってます。
今までにもPCP式の銃に浮気心を見せた時に、急に射撃場で性能を示すことがありました。
今回、浮気心ではなく、本妻としてマタドールを迎えたわけです。
その本妻が入院中に、二号に落ちたエースハンターのこの活躍ぶり!!
怖いわ!!
まあ今期は、マタドールが帰ってこない限り、エースハンターと付き合うしかありません。
エースハンターの嫉妬深さを考えると、今期は当たるカモ。
まあ、やれる範囲でやっていきます。
あと、ブログタイトルを、
「エースハンターの徒然活動記録」
ってしているのに、エースハンターで獲物を獲ったのが3年ぶりです。
正直、皆さんにタイトルで嘘ついている感じがしていて、申し訳ない感がずっとずっとありまして、マタドールを入手して以来、またまたブログタイトルを変更しなければならないのかな・・・って思ってた矢先の、この猟果で、このエースの性能です。
エースは、ネコ科系の執念と気分屋を兼ね備えた女です。
喜びと、命に感謝、そして・・・なんか色々参りました。
この記事へのコメント
るな
私もS410で猟に出ると、よりシビアに撃つようになります。
たまには感覚を研ぎ澄ますのに良いかと思います。
早く本妻が戻ってくる事を祈っています。
morimori
S410のW
morimori
けろあき
初日の初弾でカルのヘッド。いいイメージですね。
9ヵ月の我慢が報われる一瞬。
そちらは寒くなったと聞いています。脂の乗ったカモ楽しみですね。
兎に角とめでとうございます。
今期も安全で恵まれた猟期になりますように。
morimori
三寒四温、本日は車のエアコンは冷房に切り替えての出撃でした。ケロアキさんの「例え獲れなくったって来年も再来年もあるんだから、事故なく安全が一番!!」って思想はきちんと学んで実践しています。
まあこの一撃は怖くなるほど出来過ぎです。ただ陸上でカモを回収したのは初めての出来事でしたので、良い経験になりました。
まあまあ、今期も自分のペースでゆっくりのんびり安全に行きます。