青首獲れたのですが・・・残念!!

天候の良い中というか、季節外れの暑さの中の出猟でした。

カモの鳴き声がする中、射撃線がとれる場所まで移動、水面を見下ろす形で陣取り、カモ待ちです。
天候の良い日はカモ待ちの日向ぼっこは気持ちいいものです。

さて、青首発見!
目測80m、2.5mil下狙い・・・のはずが、なぜか勘違いして3.5mil下を狙ってました。
右から左へ移動中の青首の胴体ど真ん中を撃ち、ヒット!
バタバタともがく様子がスコープで捉えられて、10秒ほどで動かなくなりました。
後で確認すると、偶然ヘッドショットになってました。
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ただ、ずっと様子が変で、この青首自体もお腹側はこんな感じでした。
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この写真を、先輩猟師に見てもらったら、
「食べないほうが良いカモ」
との返答を頂いたので、泣く泣く全廃棄にしました。
チクショー.jpg
このような経験は初めてだったので、あの青首はなんだったのか?!すごく気になってしまって、その後は不用意に水辺に近づきすぎて、カモを飛ばしてしまったりと、完全に集中力が切れてしまいまして、この日は終猟としました。


状況を説明すると、最初上陸していたコガモ、目測90mを撃って外しました。
多少飛ばれた後に出てきたのが、撃った青首でした。
目測80mと読みながらも、さっきのコガモの目測のまま撃って、上ずった弾が偶然ヘッドに当たったという感じです。
多少バタついたので、ボディーショットだと思ったんですけどね。

で、回収に向かったのですが、そこから先がずっとずっと変でした。
まず浮いていた青首がモノトーンに見えたんです。瞬間的に感じたのが、
「カワウかオオバンの病死骸かな?!」
一切青首に見えなかっただけでなく、今さっき死んだようにも見えませんでした。
そのためその死骸を無視して、その辺りを青首探したくらいですから。
で、意を決して死骸を回収。手元に引き寄せて、ようやく初めて青首とわかりました。
それでも自分の撃った青首だとは思いませんでした。数日前に亡くなった死骸だと。
で、触って確かめて、温かく柔らかく、そして頭からの出血があったため、ようやくさっき自分が撃った青首だと理解することができました。
そしてお腹に先ほどの痕があったんです。
先輩の言葉を待つまでもなく、私もこのカモを食べる勇気がでませんでした。


さて、ここから先は、私の勝手な考察です。
改めてお腹を見ると、横に一本傷跡があります・・・。
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これ、もしかしたら、散弾の弾の痕でしょうか?
全て毛毟りして調べたわけではないので詳細はわかりませんけど、他には特別傷跡等があったようには見えませんでした。
でも例え水鳥とはいえ、この状態で水に浮かべば、さすがに低体温になるでしょう。
つまり私の予想は、散弾で半矢のカモではないかと。それもずいぶん弱り切っていたのではないかと。
私が撃たなくても、ひっそりと死ぬ運命だったカモ。

回収するときのカモは、もちろんちゃんと絶命しています。
しかしどこか今まで生きていたエネルギーみたいなものが、見た目や手触りからも伝わってくるもんです。
ただ今回の青首は、そういうエネルギーがまるで感じられない、ずっとずっと特殊な感覚でした。

初めての経験だったのもあって、帰宅してからも、ずっと悔しさと虚しさみたいなものが胸の中にありました。
ただ、もしこの青首が半矢で苦しんでいたとするなら、もし私のヘッドショットが、その苦しみを無くす一撃となったのであるなら、多少私の心が救われるような気がします。
命に合掌。

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