福井県では2度目になる、ミニチュアライフ展に行ってきました。
来場者がすでに2万人を突破したとか。
福井の展覧会の中ではなかなかの集客力を持つイベントです。
この展覧会を簡単に説明すると、食べ物を何かに見立てて、ジオラマで使う小さな人形を配置するパロディーです。もっとわかりやすい言葉で言うと「娯楽」です。
実はですね、この展覧会、人気なのもあって来場者が多く、展示物を見ていると、その来場者の感想の声が、まあ色々と耳に入ってくるんですよ。
そうすると、本当に多くの来場者がこの展覧会を「アート」だと感想を持つことが多いことに、驚いたんですよね!!
まあわからんでもないです、普段「美術館」って厳かな施設に立ち寄らない人間が、美術館に足を運んで作品を見ているわけですから。
そりゃ、その雰囲気も含めて芸術だと、いわゆるアートだと思うんでしょうね・・・遠い目。
あっはっは!アートちゃうわ!!
ちゃんと理由は説明します。そのためには実際に展示されている作品と、その作品名を見てもらって、客観的に判断してもらう必要があります。
まずこれ、
タイトル:お菓子な虹
いわゆるバームクーヘンを虹に見立てた作品。
タイトルが、可笑しとお菓子とかけてますね、ねずっちが整ったやつです。
やっぱりパロディーですよ。
作品をもう1つ、
タイトル:掘っても掘っても止まらない食欲
いわゆる採掘場の石がポテトチップスだったら?!って作品でありタイトルです。
あっはっは!!って笑うのが、この作品としての正当なる評価で、なるほど!!って感心する方がおかしいって話です。
このミニチュアライフ展は、前回見た時も感じましたけど、「一コマ漫画」に近い感覚です。
タイトルと一コマ漫画の絵力で、クスリと笑わせる作品群。
ジャンル的には立体的リアルな漫画なんですよ。
で、一コマ漫画ってなかなか他の例が思いつきませんので、四コマ漫画を例にとります。
大衆的四コマ漫画ってパッと思いつくのが「新聞」です。
今では国民的アニメの「サザエさん」って、元々は新聞の四コマ漫画です。
で、私が言いたいのは、そういう四コマ漫画って、「アート」でしょうか?!「娯楽」でしょうか?!
って話です。
・・・まあ単に娯楽であり、パロディーでしょうね。
唯一アートな部分で言うと、写真の腕ですね。
元々趣味でインスタをアップしていた作家さんらしく、いわゆる立体作品作家ではなく、写真家みたいです。
だから同会場で、立体作品と写真作品が同じく飾られている作品があるのですが、説得力あるのは写真のほうです。
つまり、アート写真が撮れる作家の、パロディー作品というのが、ミニチュアライフ展の真相だと思います。
さてさて、
でもですね、私はミニチュアライフ展がアートではないからダメだと言っているわけではないです。
普段、美術館に足を運ぶことが無い多くの方にとって、美術館に呼び込むためのイベントとしては最高の企画だと思ってます。
なんだかなあ、美術館と図書館って、気が付いた時には足を運んでいる施設なんですよね、私にとって。
以上、ミニチュアライフ展の紹介でした。
この記事へのコメント