今回は銃所持許可更新にまつわるクイズです。
いわゆるメイン銃とサブ銃の違いと、その扱いについてのクイズです。
長文説明になりましたけど、銃って繊細な扱いなので仕方ありません。
まずは状況説明から。
Aさんは初めての銃(エースハンター)が2017年5月5日に所持許可が下りました。
Aさんの誕生日は7月7日です。
銃を所持してから3回目の誕生日を迎えるときが、次の所持許可更新日です。
1回目の誕生日は2017年7月7日、2回目は2018年七夕、3回目は2019年七夕。
Aさんは2019年度に、初めて所持許可更新を行いました。
2回目の所持許可更新は2022年度でした。
Aさんはその前年度2021年に2丁目の銃(マタドール)を所持しました。
エースハンターが基本銃、この問題中ではメイン銃と呼びます。
そしてマタドールがサブ銃です。
周知の如く、サブ銃の所持許可更新時の書類や手数料(6800円)も含めて簡略化され、身辺調査も自宅訪問もありません。
メイン銃の更新時が一番キツイ調査(手数料7200円)になると、Aさんは考えています。
今年2024年は2021年に所持したサブ銃の更新年です。
来年2025年はメイン銃の更新年となります。
この状況下で、メイン銃の購入希望者が現れまして、Aさんはメイン銃を手放すことを考えました。
そしてメイン銃の購入希望者の申請状況から見て、2024年七夕までにはメイン銃を手放すことが確定になりそうです。
さて問題です。
今年はサブ銃の更新年です。
しかしサブ銃更新前いわゆる誕生日前にはメイン銃が無くなるわけです。
つまりサブ銃が唯一の所持銃となり、今後マタドールがメイン銃となるわけです。
ここでAさんは悩みました。
「基本的にはサブ銃(6800円)の更新で良いはずだし、誕生日2か月前2024年5月7日には申請可能なんだけど・・・申請中にメイン銃を手放した場合、改めて今回はサブ銃のマタドールをメイン銃(7200円)として更新手続きを再申請しなければならないのだろうか・・・?」
さてみなさん、Aさんの悩みにお答えください!!
2024年度の更新手続きはいかがなものなのか?!
イラストを越えた後に回答があります。
答えは、2024年の手続きは、サブ銃(6800円)の手続きのみです。
というか、メイン銃とサブ銃っていう考え方自体は、それほど間違いではないんですけど、正確には、
「銃の更新時期と、新たな所持許可証が交付されるタイミングが必ずしも同じではない」
ということです。
基本的には銃所持許可証は初めて銃を持つときに作られますので、その銃をメイン銃と名付けると、メイン銃更新と新許可証交付は時期的に連動する銃所持者が、世の中に多くいらっしゃると思います。
しかし実は両者の更新時期は別物です。
1つずつ説明します。
まずメイン銃ですが、更新時期は2025年ってのは変わりなく、それが譲渡により更新する必要が無くなったというだけです。
次にサブ銃です。更新前にメイン銃が無くなったから、自動的にサブ銃がメイン銃になるのでは?!って考えたのが、Aさんの元々の間違いです。
更新時期はそれぞれの銃に設定されているわけで、サブ銃というか、2024年はマタドールの更新時期であり、マタドールは新許可書交付時期と重なる更新ではないため、サブ銃(6800円)の手続きで終わります。
最後に新許可書交付の時期です。
新許可書交付時期は、写真の貼られた最初のページの交付年月日から3年を経た後、何かしらの許可証の変更事項があった時に、新交付手続きとなります。
つまりAさんの許可証はメイン銃と連動していましたから、2025年七夕翌日以降に変更事項があれば、7200円の手続きとなるわけです。
でも今回の事例はAさんにとって当たり前だと思っていた事例が変化したために混乱しました。
まず2024年にサブ銃が更新されました。同時期にメイン銃が譲渡されました。しかしそれは2025年七夕翌日以前の出来事なので、許可証自体を新しくする必要がありません。
マタドール1丁となったAさんが、その後マタドールだけで満足していた場合、次のマタドールの更新年は2027年です。
その時に許可証は新交付となり、7200円の手続きとなります。
あるいは、2025年七夕翌日以降、例えば2026年1月に新しい銃(FX)の許可を得たとします。その時も許可証が新交付となるので、7200円の手続きとなります。そしてこの場合、散々言ってきた、「メイン銃」の扱いにFXが該当することになるわけです。
つまり、新許可書交付とFXの更新時期が合うわけですから。
以上、銃所持更新時期のクイズでした。
銃所持者であれば、無駄ではない知識だと思ったので、クイズ形式で記事にしてみました。
いかがだったでしょうか?
多分、複数の銃の所持者で、一度でも個人で銃を売ったことのある方なら即答のクイズだったかも知れません。
でも世の中には、特にエアライフル猟師の場合、1丁持ちの所持者も多いと思われますので、情報として記事にしてみました。
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