ディアマンローズのランチに行ってきた

ずいぶん昔に「ディアマンローズ」ってフレンチレストランの記事を書いたことあります。
福井県民が誇る福井県の名店ですが、実は2024年今年に入ってから、営業日に出会えることが非常にレアな存在の店となってしまいました。

正式HPのシェフブログを読んでもらうとわかります。
2024年1月から、別の店のシェフの仕事を受けたために、ディアマンローズは現在ほぼ閉店状態となっています。
で、宮崎シェフが、どの店の仕事を受けたのかというと・・・。
あっはっは!!私は常連なので知ってますけど、秘密です!!
でもどえらい仕事です!!
言えないけど、福井県内では超ド級のフレンチシェフです!!

ああ、宮崎シェフって、ずいぶん遠い存在になったんですね・・・遠い目。
でも最近メインの仕事が落ち着き始め、ようやく不定期ながらディアマンローズの営業を再開し始めました。
これが朗報です!!

昨今増税メガネ物価高や円安のせいで、ディアマンローズに限らず値上げされています。
それ以前の私の記憶をたどると、ディアマンローズのランチメニューは、3000円・5000円・7000円だったと記憶しています。
ランチはいつも3000円コースを選んでました。
それでも感動の料理が出てくるから、ディアマンローズはやめられないんですよね。

さて、今回不定期の営業をSNSで知って予約して、本当に久しぶりにディアマンローズのランチを楽しめました。
今回のメニューは一択、お任せコース5000円のみ、税サービス料込みで6050円のみです。
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久しぶりのディアマンローズ、いやあ!やっぱり強烈でした!!

1皿目前菜、キュウリの薄切りを昆布出汁のジュレで固めたものの上に、燻製臭をつけたヒラマサの刺身。真っ白なエシャロットのピューレとインゲン・アスパラ・オクラ。
私実は野菜全般が苦手で、夏野菜は特にダメ。瓜類が苦手で、メロンもスイカもそしてキュウリも苦手。で、オクラは大の苦手。
でも、ここの野菜は魔法がかかったように食べれるし、美味しいと思えるんですよ。
この皿に限らず、皿の中の食材とソースを少しずつ混ぜた状態で食べると、その組み合わせの妙で本当に美味しいんです。
実際にオクラを単独で食べるとなかなかキツかったのですが、キュウリジュレや燻製刺身も合わせて食べると、オクラが美味しいんです!!
そしてなんだろうな、どの野菜もフレッシュなのに青臭さがないんだよなあ・・・。
これはいつも驚きます。

2皿目スープ、ポロ葱とジャガイモの冷製スープに、トリュフの香りの泡立てた生クリームがトッピング。
まずね、ネギ感もイモ感もないんですよ、冷たい別次元のスープ、これだけで驚きです。
私、ビシソワーズ好きなので、若い時から高級レトルト見つけるたびに試しては落胆の日々、自分でも作ったことあるんですけど、ジャガイモの冷たいスープ感を越えられないんですね。
ディアマンローズのスープは、どのスープもパンをおかわりしてしまうほど美味しいんです。

3皿目メイン、3つから選べますが、牛ミスジ肉を選びました。
レフォール、いわゆる西洋わさびがメインのソースで、別添えでカボチャの甘い固形ソース付き。
とにかくディアマンローズは組み合わせの妙ですね、牛肉の食感と、野菜のほろ苦さと、西洋わさびソースの辛さと酸味、カボチャの甘さ。
こういう美味しさだけではなく、感動を与えてくれる料理を求めて、若い時からディアマンローズを訪れています。

最後デザート、イチジクとチェリーのブリュレ、有機コーヒー。
ブリュレが平皿に薄くカスタード、薄くカラメル、いちじくメインで、サクランボとアメリカンチェリー。
最後まで感動を与えてくれるのがディアマンローズ。
カスタードにはこれでもか!!ってくらいバニラビーンズ、で、カラメル、強烈な個性を伴う甘さ。
トッピングの果物はどれもさほどの甘さを伴わない果物、だからブリュレと合う!!
果汁と酸味で甘さが中和される感じ、それでも中和されない甘さを、有機コーヒーが掻き消す感じ。
有機豆だからコーヒーが美味しいのかどうかわからないけど、とにかくディアマンローズ側から提供されたものは、好き嫌い無視して口にすると新たな世界観が広がる感じがして、本当に有意義な時間となります。

以上、6050円のランチを食べたという話でした。



P.S.多分、この記事を見た方の多くは、「昼食に6050円は高すぎる!!」って方が多いと思われます。
特にフレンチって、一般庶民のランチではなく、富裕層のみのランチだと。
この偏見に異を唱えるために、こんな記事を書きました。

例えばラーメンを例にとります。
ラーメンファンは本当に多いです。
それこそ東京に住みながら、札幌に美味しいラーメンがあると聞くと、日帰り弾丸で食べに行くファンも多いです。
ここなんですよ。
ラーメン自体は1杯1000円に満たないカモしれませんが、旅費・交通費を合わせた場合、その1杯のラーメンって、1万円を超えていませんか?
まあこんなことを、地方回りを行うラーメンファンに言うと、
「自分の好きなものに使うお金は別だよ!!」
って反論されるでしょうね。

これなんですよ、年1度ほどランチに6500円をフレンチに払う私が富裕層に見られ、ラーメンのためなら何万円かけても庶民に見られるのが、違和感過ぎるんです。

私は、富裕層でもなければ美食家でもないです。ただ美味しいものが好きなだけです。
だからジビエ肉に興味を持ち、狩猟を始めたわけです。


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