セルロイドって危険物質だけど魅力的です

前回の記事で、現在メガネの旅に出ていることを書きました。
で、現在持っているメガネ枠がオールメタルなので、オールプラで探すようになっていた私がいます。
で、一概にプラと言っても、「樹脂」「アセテート」「セルロイド」とあります。
簡単に説明すると、
「樹脂」は一番安い素材で、型に流し込んで大量に作る製法です。
「アセテート」は、現在主流のプラの素材です。
「セルロイド」は、最初にメガネで作られた、元祖プラの素材です。

さて、メガネにこだわらない方は「樹脂」で十分でしょう。私は今回こだわって作るつもりなので論外な素材です。
で、「アセテート」と「セルロイド」の違いです。
簡単に言うとアセテートはセルロイドの代替品です。

で、今回のメガネの旅では、私はできるだけセルロイドで作られた眼鏡を探していました。

ただ、セルロイドを知れば知るほど、現在なかなかの素材であることを知りました。
簡単に言うと、現在セルロイドは欧米で持ち込み禁止物質です
なぜならセルロイドは爆発的に燃えやすい性質を持っているんです。
眼鏡工場で爆発事故ってのは、基本的にセルロイドの爆発ですね。
170℃で自然発火するらしく、物質的には着火剤に近いみたいです。

ただし、セルロイドにも良さがあるために、現在でも使われている素材らしいです。
アセテートは柔らかいので、扱いがしやすいってのがメリットなのですが、皮脂の油分で白濁した時に直しようがないのがデメリットです。
一方セルロイドは、磨けば磨くほど光沢が出て、特に黒ぶち眼鏡ではセルロイド眼鏡に適うものありません。
そして油分で白濁しても、研磨すれば元の光沢を取り戻すってのが、セルロイドのメリットでしょう。
ただしデメリットとして、やはり扱いが難しく、基準をクリアした工場でしか取り扱えません。
そして、硬い素材なので、磨き工程に係る職人の確保が必須となり、手間暇かかるため、その分価格も上がるわけです。

でもですね、高額眼鏡の中にはブランド名を冠しているだけのものもあります。
それなら、職人の手間暇に見合うだけの価格設定の眼鏡って、私には魅力的に見えるわけです。
そんな中で、強烈にセルロイドを使用しているメガネを見つけました。


動画見てもらうとわかりますが、単純に極厚セルロイドを使っているだけの眼鏡ではありません。
極厚って縛りの中、どれだけかけ心地に開発時間を割いてきたのかってのが、動画から伝わってきます。
こういう真摯に物作りされている会社って良いですよね。

私のメガネの旅はゆらゆら揺れながら進んでいます。


P.S.最近のメガネ愛が強すぎて、セルロイドがいかに危険物質であるかが、イマイチ伝わりきれない記事になっていました、補足します。
まずは飛行機内にセルロイドは持ち込み禁止です。日本のバス会社も禁止物質に指定してます。
卓球の玉もセルロイド禁止になりました。
それほど世界中で危険物質に指定されるセルロイドですが、日本において、まだまだセルロイド加工職人がいるわけで、そしてセルロイド眼鏡の需要があるわけなんですね。
ただ、セルロイドってそんな物質らしいですって話でした。


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