千載一遇って調べてみると、1000年に1度しか出会えないような確率とか。
でも、本当にそんな確率の出来事が先日ありました。
朝出社して仕事の準備を始めていたら、なんか外が騒がしくなってきたんですね。
で、同僚が駆け込んできて、第一声
「キジが死んだ!!」
何を言っているんだか、サッパリわからないまま、手を引かれるように外へ。
数名取り囲んでいる中で、確かにキジのオスが死んでいました。
話を聞いてみると、ドン!!って音がしたので見に行ったら、キジがいたと。
最初は羽根を広げて飛び立とうとしたらしいんですが、ヨタヨタ歩いて、口から血を垂らして、最後に首がガクンと落ちたとのこと。
状況から推察して、衝突死ですね。
で、私が狩猟をやっていることは同僚にも話していたので、この後の処理部隊として、呼ばれたわけです。
これ、私からすれば千載一遇のチャンスで、思わぬところからキジを手に入れることができるんです!!
いやあ!!さてさて、悩みました。
取り巻き数名の中には、まだキジが生きているときを見た人間も混ざっています。私が狩猟をやっているかどうかを知らない人間も混ざっています。
そして、いわゆる命が消える瞬間を、今、目の当たりにした人間もその中にはいるのです。
悲しみと憐みと、非日常の興奮が、取り巻きたちの感情として渦巻いていたのを感じました。
その中で、一人冷静に判断する私・・・「まずいな、これは・・・。」
皆さんの記憶にも新しいことに、先週まで今年最強寒波が日本列島を襲いました。
そのままだったらよかったんですが、その日の天気予報は、久しぶりに春の陽気が戻るとのこと。
朝早くは温度低かったのですけど、抜けるような青空で、典型的な放射冷却で、日中グングン気温が上がることは、素人でも感じ取れました。
そうなんです、つまり仕事が終わるまで放置すると、腐敗が避けられない日だったんです。
雪が降る日であれば、キジをビニル袋に入れて、我がジムニーに掘り込んで、仕事終わりで帰宅すれば良かっただけ。
あるいは誰も見ていなかったなら、職場の冷蔵庫に掘り込んで、仕事帰りに持ち帰れば良かっただけ。
「・・・。」
私は取り巻きたちに言いました、
「可哀そうですけど、燃えるごみとして処理しましょう。」
はああ・・・やっぱり無理無理!!
あの状況下で、キジをビニール袋に入れて、社員共有の冷蔵庫に入れたとなると、後々何言われるかわかりません。
出会いは千載一遇でしたが、その日時は最悪でした。
その日から、「本当にあれで良かったのか?!ほかに方法はなかったか?!」って、色々グルグル頭が回りましたけど、いまだに結論には至らず、まああれしか方法が無かったのかなあと。
なんか残念でした。
でも千載一遇でした。
この記事へのコメント
けろあき
事故として県の自然保護課に報告しないとー。
って冷蔵庫で良かったのに~(笑)
morimori
一応、同僚が鳥インフルエンザとか騒ぎだして、勝手に県には報告済みでした。
職場の冷蔵庫はねえ・・・女性職員の弁当箱とかが多く入っている冷蔵庫なんでねえ・・・。さすがにそんなところに死骸入れたら、職場にいれなくなっちゃいますよ(笑)
S410のW
社員の皆さんの前でささっとカッターで腸抜き!
ジムニーに放り込み!
昼休みに羽むしり!
ワイルドだろう! かな~?
morimori
あの日、ジムニーの車内は汗ばむほど温度が上がりましたからね。羽根毟っても、悪くなっていたでしょうね。正直、あれから色々考えましたよ、何か方法なかったのか?って。唯一思いついたのが、当時除雪でできた雪山がまだ所々あったんです。そこに穴掘って埋めておけば、退社まで時間稼ぎができたと思います。
いやあ、あの時は思いつきませんでした。
るな
料理のキジアップお待ちしてます。
以前アップされた
レモンソース→ワサビソースは僕の定番になってます
morimori
近々、料理記事はアップ予定ですので、お楽しみを。